豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

ジョルジュ・シムノン『メグレのパイプ』

2008年07月20日 | 本と雑誌
 
 DVDやFox Crimeチャンネルで“メグレ警視”を見ていて、気になることがある。

 それは、主役のブルーノ・クレメル演ずるメグレ警部がパイプを咥えるシーンである。たびたびメグレ警部の舌(ベロ)が、まるで赤子が乳を飲む時のように、赤く唇からはみ出して見えるのである。

 大学時代、1人だけゼミの時間にパイプをくゆらす先生がいた(1969年頃には、まだ大学で授業中にタバコを吸う先生がいたのである!!)。その先生が、パイプに火をつける仕草はメグレと同じだったように記憶するが、パイプを咥えるときにあんな風にぺロを出していただろうか・・・。
 ぼくの周りでパイプをする人はその先生だけだったので、メグレのベロが特別なのかどうかは、ぼくには分からない。

 Press de la Cite版の“メグレ”シリーズの表紙の装画を見てみると、パイプを咥えたメグレのシルエットは唇をずい分突き出している。あんな風なのが、正しいパイプの咥え方なのだろうか。

 * 写真は、G・Simenon“La pipe de Maigret”(Press de la Cite版、1957年)の表紙。ちなみにシムノン『メグレのパイプ』の邦訳は、長島良三訳『メグレ警視のクリスマス』(講談社文庫、1978年)に収録されている。

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