豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

“ 刑事モース--オックスフォード事件簿 ”

2023年06月03日 | テレビ&ポップス
 
 このところ毎日午後になると、“ 刑事モース--オックスフォード事件簿 ” を見ている。
 BS 451ch、WOWOW プラスで、毎日午後に2本づつ放映している。
 大相撲五月場所が終わって、午後のルーティンがなくなってしまったので、その代わりである。

 ここ数日で見たのは、第17話・不吉な収穫祭(2018年)、第18話・堕ちたミューズ(〃)、第19話・死者のフィルム、第21話・失われた英雄(〃)、第24話・花飾りの少女(2019年)など。
 第20話・殺意を誘う列車(2018年)、第22話・疑惑の四重奏(〃)、第23話・ねじれた翼(〃)、第25話・月の裏庭(2019年)、第26話・甘い罠(〃)は、すでに見たか、内容にあまり興味がわかなかったのでスルー。第27話・新世界の崩壊(2019年)、第28話・夏の序曲(2020年)も未見。
 上の写真は、第17話「不吉な収穫祭」の1シーン。舞台となったオックスフォード郊外の光景が、秋の穏やかな日ざしを浴びてきれいだった。初秋の軽井沢を思わせる光である。最近見たモースの中でもっとも印象的なシーンだった。

 見ることができなかった回は、お見逃しサービスで見たので、見た順番は不同。しかも、お見逃しサービスのDVD(?)版では冗長なシーンは倍速で見ている。
 そのため、カウリー署、テムズ・バレー署の統廃合や、モースが平刑事に降格されていたり、サーズデイが警部補に格下げになり、署長が交通部に配属されていたり、強盗課から配属された悪徳警部とその部下との関係など、所々話がつながらない。モースの恋愛事情や、サーズデイの夫婦関係、父娘関係もどういうことなのか、分からないことがある。倍速も考えものである。

 6月2日(金曜)午前中に、前の夜に途中で寝てしまった、第21話「失われた英雄」の続きをお見逃しサービスで見た。
 心を病んだ朝鮮戦争からの帰還兵などが登場して、イギリスが朝鮮戦争に参戦していたことを知った。たしかに朝鮮戦争は、北朝鮮軍+中国人民軍 vs 国連軍だから、イギリスが参戦していてもおかしくはないのだが、あの時の「国連軍」は全員がアメリカ軍だと思っていた。 
 しかも登場するイギリス兵が戦ったのが、あのイムジン河(!)における戦闘だったという。フォークルが歌った「イムジン河」にはそんな歴史もあったのだ。

 午後1時からは、第29話・望郷の調べ(2020年)と第30話・永遠のアリア(〃)の2本を見た。
 「望郷の調べ」はバングラデシュ(故郷はベンガルと言っていた)からイギリスに移民してきて、一家でインド料理店を営む家族の争いがテーマ。
 ミスリーディングのエピソードとして有色人排斥活動をする保守党議員とそのシンパたちと、パキスタン人を含むボクシング興行師の集団が登場する。1960~70年代のイギリスにはそのようなことがあったのだろう。この頃の警察署内はまだ全員白人である。
 「永遠のアリア」は(現時点での)最終回らしい。オックスフォードの運河で起きた(一見すると不連続にみえる)連続殺人をめぐって、サーズデイとモースが対立する。「刑事モース」の最初の頃に見られたふたりの蜜月ぶりからは信じられないくらいの、かなり激しい対立である。
 サーズデイは直観から、モースは動機と手段の解明から捜査を進めるが、最終的に両者の意見は一致する。しかし、モースはサーズデイのもとを去り、異動願いを出してキドリントン署だったかウッドストック署だったかへ転勤していく。ラストシーンは、オペラのストーリーにあわせて、エピソードの一つが解決に至る。

 同僚ストレンジ(「モース警部」ではモースの上司になっている)と検視医のドクターは、違和感のない顔立ち、体型の役者が演じているが、モース役の俳優はどう見ても「刑事モース」と「モース警部」が重なり合わない。
 「刑事モース」では、オックスフォードでのロケ・シーンが少ない。古い街並みが残っているとはいえ、やはり1960~70年代のオックスフォードをロケで再現することは難しかったのだろうか。
 東京だって、小津安二郎が撮った1960年代の風景(ニコライ堂、聖路加病院、東京駅や上野駅など)を21世紀の現在、ロケで撮ることは難しいだろう。

 2023年6月3日 記
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