年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

朝比奈みくるの黄昏…まだヤンデレではありません。

2008-03-21 16:58:28 | 涼宮ハルヒ
ようやく朝比奈さんでこういうシーン。
私個人は、キョン妹やミヨキチの存在感と比較して、朝比奈さんの身体についての淡白な表現を考えると、キョンも谷川さんも、本当は年下が好きなのだろうと考えております。ロリコンとまでは言いませんが。
小学3年の頃に、ガキ大将が女の子をいたずらするときの見張りを強要されたことがありますが、『涼宮ハルヒの憂鬱』で、朝比奈さんがハルヒに脱がされるときに「見ないで」と言われて部屋の外でぼんやり声を聴きながら立っているキョンを見たときの衝撃は酷いものでした。
谷川さんが超能力で現場を見ていて描いたわけでは無いのですが、女の子の名字が漢字3文字だったという偶然の一致も有って、この作品は自分にとって特別な作品だなあ、と思いました。加害者のくせに、人間、怖い事を思い出すとシャーペンもしっかり持てなくなるものです。朝比奈さんで描く時はまだまだ重いですね。
まあ、過去に囚われていたらイカンので、ポリアンナの真似をして良かった探しをしてみると、朝比奈さんでネタ出しする時に感情の働きが良くなるとかありそうですね。脳トレの一種ですか。
よく言われる「昔はガキ大将がいたから…」という過去の賛美に魅力は感じません。
面白かったハルヒ同人
PASSKAT-T2「BOONワープでループなこの思い。」:「一週間ほど古泉君が閉鎖空間で神人えお戦っていたらどういう状態になるんだろうね」という考えで作られた本だそうで、しらひげさんの作品がそれにあたります。
たった1コマの古泉の表情がもの凄く良い味で、全てを物語っています。素直になれないハルヒの心がラスト1ページアップで表現。印象的ですね。
後書を拝見したところ、恐らく、あらすじをコンテに落としてコマに割る段階で、どう表現するのか困難にぶつかった様子ですが、ストーリー展開の中心が、『主役の視点』であるという基本に忠実だったために、困難を克服したようです。
しらひげさんの解決法は『ハルヒの心情描写へのモノローグの採用』なわけですが、(石森章太郎が功労者らしいですが)心理描写は技法が確立するまでがマンガの障害の一つだったそうで、個体発生は系統発生を反復する、と思いました。
TKDさんの朝倉復活漫画も紹介したい作品。シンプルな表現なのに、キャラの表情や動きが生き生きしてるので展開の描出が効果的です。
ハルヒや朝倉さんをこの場面では良い表情で可愛く描こう、と思ったらきちんと描けてるのが偉い。それだからフトモモを語られて泣き出す朝倉さんが可愛らしい。
長門の突き放しっぷり、目潰し、「変態」呼ばわり、見てると笑いが込み上げて来ます。4コマも上手く描ける方だと思います。
互嶋平次「朝倉涼子の逆襲」:互嶋さん、えりゅさん、仲村賢次さんの合同本。「ごへいもち」のコピー本でお見かけしたっきり、再会が叶わなかった、互嶋さんと仲村さんの作品に再会できた一冊。
互嶋さん、何度読んでも、服から連結解除されて慌てる朝倉さんには笑ってしまいます。学祭のどんぐりネタと『孤独のグルメ』の組み合わせは上手い!これまた何度読んでも面白いです。
えりゅさんの野球拳ネタ、長門を脱がせるところが欲求に忠実でいいですね。会長がなにやら喜緑さんに公私混同してそうなのもニヤリとさせられます。
不覚にも、ラストの欄外の「ナレーター森本レオ」が笑いました。レオかよ!なんでだよ!上手いです。
TFEI3人娘のだらだらした共同生活の日常で面白い連作4コマを描いておられる仲村さんは、淡々と変化を追ってゆくのが上手い作家さんだと思います。
起承転結から起転結への展開を加速する流れと、起承承承…承転結という『良い雰囲気』『味わいのある場面』を持続させようとする流れとが有ると前に描きましたが、後者の実例です。
洗濯機が止まるのを待つ有希、九曜とゴミ出しで鉢合わせして思わず会釈する朝倉、といったサイレント漫画は『間』を巧く駆使する日本の伝統芸能的な漫画だと思います。
女の子をなんとなくやらしく描けるので、『向こうが透ける下着』ネタとか、どんどん描いていただきたいですね。
京アニの裏設定を利用したタイトルページの「ハアハア」は秀逸です。
S・P・P「ナガトスイッチ」:大爆笑の一冊。驚くべきは作画のページョンさんは今までギャグ漫画を描いたことが無かったそうで、ギャグ専門のベテランでもこのレベルの面白さは出せるかどうか疑問です。
三世さんとページョンさんとの語らいからこの長門のドジコンボネタが生まれた訳ですが、天然系の作家の感想が変なのを楽しんだり、発狂した作家をびっくり人間大集合的に楽しむ『即物主義』の時代は変わりつつあるのだと思いました。
ドリフターズとピタゴラスイッチの融合を目指したそうですが、生身の人間を使うショッキングさを使わない点でドリフを超えてるかもしれません。
ページョンさん、カメラアングルが巧いですね、効果的にパースをつけて、大道具小道具を空間配置して、見せたいモノを見易くコマに収めて描いています。
さらに動きの流れをカットに割ってコマの連続の形で再現するのが巧いです。変形コマを使いこなしてるのがうらやましい。
フリーハンドでモノの形をしっかり再現できてるのも凄い。プロですら定規やグラフィックツール使って歪んだ物を描いてしまうことだってあるのですから。
情報量を整理して、読み易い形で表現して伝える技量がなかなかのものだと思います。ひとかどの人物になるかもしれません。
4コマも面白いですね。長門が無表情ながら心のうちに感情がもの凄い渦を巻いているだろうと想像してしまう場面を作ってくるのが巧い。妙なこだわりを長門が示すのも微笑ましい。どんどん描いていただきたい。
ストーリー巧い人でも4コマ描けないという人はいるのに、器用だと思います。漫画が巧いのだと思います。絵はいくらでもこれから上達すると思いますから、一杯描いてください。
まだまだ続きます。


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