
アニメ2期DVDタイトルの『5.142857』から、『28』を元素周期表に当て嵌めて、『原子番号28=Ni(ニッケル)→「山の悪霊」』とコジツケました。
アニメ2期『エンドレスエイト』で折角『甲山』や『神呪寺』が『聖地巡礼コース』に入ったのですから、それ繋がりのコジツケが良かろうという事で『山の悪霊=麁乱大荒神』。
『麁乱大荒神』は、『如意尼』が『甲山神呪寺』を開山するときに邪魔した神です。
『無極庵』さんに質問しても判らなかった神で、『三宝荒神』と同体であるということは『鷲林寺』の解説板で読んではいたのですが、
青木さんから山本ひろ子『異神』を頂き、読んだところ、『麁乱神』という名前が。
『麁乱神=荒神』だというので、まあ、これが『麁乱大荒神』の正体であろうと推測。
しかも、『麁乱神=歓喜天=ガネーシャ』!
前の更新で、『神呪寺』に『聖天像』があることは触れておりましたが、いきなりコジツケ連鎖が繋がりました。
更に、『麁乱神=胞衣荒神=天蓋』!!
なんと、『天蓋領域=周防九曜』にコジツケ連鎖可能な状況になりました。
以前の更新で、『天蓋花=死人花=彼岸花』のコジツケで『佐々木=ササギ=陵』というネタを振っておきましたが、
『胞衣荒神=守護する人が死んだ後に「塚神」となる』…『塚=陵=ササギ→佐々木』!!
またまた別の道から、『佐々木=死者』説へ辿り着きました。
『天蓋領域』の正体についても、商業のハルヒの謎本の議論とは別に、トンデモではありますが、いろいろ派生できそうな存在を拾ってきました。『神仏習合』の実際は凄いですね。
山本ひろ子先生は和光大学に研究室を持っておられるそうで、噂が本当なら、ここでもちょくちょく引用している久米田康治先生が和光大学のOBという話ですから、これまた不思議な縁を感じます。
『異神』は1998年に平凡社から出され、2003年にちくま学芸文庫版が出ています。1998年版はハルヒ発表前ですので、谷川さんが資料に使うのは可能です。
山本さんは、神の『設定資料』より、『儀式の実際』を探求なさっている方で、谷川さんにこの姿勢が影響を与えているとしたら、前の更新で指摘した『出口王仁三郎の「型」の思考=コスプレ劇で未来をコントロール』を実践する舞台として『ライトノベル』を選んだのではないか?などと想像してしまいます。
『ハレハレダンス』の流行の辺りまでは、『儀式』は順調だったと思います。
山本の研究によれば、『荒神=ガネーシャ』は大変強力な『邪神』ですから、谷川さんの儀式は、中世以前だったら、『呪詛』として罪に問われたかもしれません。
角川内部のゴタゴタ+京アニ内部のゴタゴタで儀式は中途半端に続行されつつありますが、世の中には鳩山由紀夫首相の夫人のような『オトナ』も居られますから、儀式の失敗が単なる商業的失敗に留まらなくなるのではないか?などと陰謀論好きな私は勝手に妄想逞しくしております。
中世なら、生殺しの『ハルヒ』が『怨霊』になるなんて展開だったでしょう。
面白いハルヒ同人紹介
センチメンタルクリエイション『涼宮ハルヒの小規模な憂鬱』:ユーキチさんの個人誌。やる事は済ましちゃってるハルヒとキョンのウッカリ、という、コレが若さなのか?を地で行く、可愛らしい絵柄でただれたギャグ。笑えます。
絵が肉感的でないので、「キスマークを隠し通す」などという妙に生々しいネタもさらりと描き流せていて、得だと思いますね。
表情の演技付けが上手いので、必死のハルヒと他キャラのやり取りが笑えます。「親バレ」が爆笑。ハルヒ母、原作には未登場ですが、こういうキャラっぽい!キョン、観念しろ。
恥ずかしがるハルヒ、怒るハルヒ、もう可愛らしい。鶴屋さんと谷口、長門とみくるの対比が期待を裏切りません。踏まえてます。
ラストの一コマ、オチが良かったですね。そしてまた振り出しに戻る!
…バカップルめ。ごちそうさまでした。
つちのこ『ながとあさくら2』:土ノ子さんの個人誌。「憂鬱」前~「消失」前の間の長門の心の流れを、「ともだち」「やくそく」「ごめんね」の3本ショート連作で展開。
この方も、絵柄が可愛らしいのと、漫画演出がソフトなので、かなり痛い展開を重点から脱線させずに読ませます。
「喫茶店」「眼鏡」等、「場所」、「小物」、「仕草」に本編との対応が散りばめてあって、よく練ってあると思います。「小指でぎゅっ」をさらりと使ってくるのも凄い。
「会長」と「喜緑さん」のなれそめ(?)がちょろっと描かれてるのが芸が細かい!
宮崎駿の批判する「過剰表現主義」なら、「キモさ」で笑いとるとかは容易でしょうが、こうは行かないでしょう。適材適所ですね。
「人間らしく振舞おう」という朝倉さんが、こういう展開に陥るという残酷さをきちんと押さえた上で、播いた種が「涙」となって長門から流れ出るというオチが凄い。
普通、長門に感情与える作家は「笑顔」を与えるところですが、「涙」で答えますか。非凡。
米澤嘉博が「涙には共同体に属しているという一体感を与える効果がある」と書いていたのを思い出しました。1本目の「ともだち」というタイトルから始めて「涙」で落とす、しかも、この後に「消失」が控えていると読者は判っているという…胸が詰まる気分で読みました。
先が読めるから、思わず朝倉さんから跳び退る、というシーンが他で見ない場面を切り取っておられて、この方はよく原作を生かして、それ以上を作っているなあと思わされました。
「痛み」を「痛み」で終わらせないという、ひねくれてない所が、サマーウォーズを作るに当っての細田監督の問題意識と重なっていて、同時代性だと思いますね。
嫌韓流の後にこういう雰囲気が出てきたということでしょうか。
以前、風邪引きで読んだ太宰治の文に、そういう理想主義的な部分があったのを思い出しました。あれは戦前の作文でしたが。
悪い習慣『ForBeautifulHumanLife』:ハルヒへの洞察の鋭い公文さんの個人誌。前半・「キョンと妹ちゃん」漫画、中盤・「機関で可愛がられる古泉」ネタ(会長・喜緑さん4コマ付き)、終盤・「閉鎖空間に慣れてなかった古泉」ネタ。
ギャグからシリアスまで。芸が広い。会長と喜緑さんのリバーシブルSMネタが爆笑です。
「憂鬱」ラストの「閉鎖空間」から帰還したキョンが、最初に出会った人間が「妹ちゃん」であるというのは、良い着眼点ですね。
ホッとしたことでしょうし、改めて怖くなったかもしれません。そういう色々が妹ちゃんの表情の見えない横顔をキョンが見ているシーンに凝縮されていて、上手いなあ、と思いました。
コメントが相変わらず鋭いですね。キョンが「妹」のために閉鎖空間を拒否したのではないか?それが、「ハルヒ」という作品自体に「ソフィーの世界」的なオチを帰結するのではないか?という「憂鬱」~「驚愕」を貫通する「推測」は、なかなか鋭いかと思います。
佐々木さんの「家族」に注意を喚起させる発言から「妹」に照準を合わせるという推理の持ってき方は手堅いと思います。
1期を見る限り、京アニにも「みくる=妹ちゃん」説のスタッフが居たようですし、谷川さんが駄目出ししてないところを見ると、ミスリードを狙ってるのでなければ、キーパーゾンが「妹ちゃん」てのはアリでしょう。
古泉が機関の弟キャラとしてモテモテというネタも微笑ましい。「お姉ちゃん」と呼ばせる森さんが可愛らしく、笑えます。
ジジイキラー、凄すぎます。新川さんの「おばちゃん」が爆笑。
「閉鎖空間」ネタで初めて、原作の古泉自身が「怖い思いをした」という閉鎖空間に慣れてなかった頃を描いた作品で締めてるのが、巧い構成だと思いました。
アニメ2期『エンドレスエイト』で折角『甲山』や『神呪寺』が『聖地巡礼コース』に入ったのですから、それ繋がりのコジツケが良かろうという事で『山の悪霊=麁乱大荒神』。
『麁乱大荒神』は、『如意尼』が『甲山神呪寺』を開山するときに邪魔した神です。
『無極庵』さんに質問しても判らなかった神で、『三宝荒神』と同体であるということは『鷲林寺』の解説板で読んではいたのですが、
青木さんから山本ひろ子『異神』を頂き、読んだところ、『麁乱神』という名前が。
『麁乱神=荒神』だというので、まあ、これが『麁乱大荒神』の正体であろうと推測。
しかも、『麁乱神=歓喜天=ガネーシャ』!
前の更新で、『神呪寺』に『聖天像』があることは触れておりましたが、いきなりコジツケ連鎖が繋がりました。
更に、『麁乱神=胞衣荒神=天蓋』!!
なんと、『天蓋領域=周防九曜』にコジツケ連鎖可能な状況になりました。
以前の更新で、『天蓋花=死人花=彼岸花』のコジツケで『佐々木=ササギ=陵』というネタを振っておきましたが、
『胞衣荒神=守護する人が死んだ後に「塚神」となる』…『塚=陵=ササギ→佐々木』!!
またまた別の道から、『佐々木=死者』説へ辿り着きました。
『天蓋領域』の正体についても、商業のハルヒの謎本の議論とは別に、トンデモではありますが、いろいろ派生できそうな存在を拾ってきました。『神仏習合』の実際は凄いですね。
山本ひろ子先生は和光大学に研究室を持っておられるそうで、噂が本当なら、ここでもちょくちょく引用している久米田康治先生が和光大学のOBという話ですから、これまた不思議な縁を感じます。
『異神』は1998年に平凡社から出され、2003年にちくま学芸文庫版が出ています。1998年版はハルヒ発表前ですので、谷川さんが資料に使うのは可能です。
山本さんは、神の『設定資料』より、『儀式の実際』を探求なさっている方で、谷川さんにこの姿勢が影響を与えているとしたら、前の更新で指摘した『出口王仁三郎の「型」の思考=コスプレ劇で未来をコントロール』を実践する舞台として『ライトノベル』を選んだのではないか?などと想像してしまいます。
『ハレハレダンス』の流行の辺りまでは、『儀式』は順調だったと思います。
山本の研究によれば、『荒神=ガネーシャ』は大変強力な『邪神』ですから、谷川さんの儀式は、中世以前だったら、『呪詛』として罪に問われたかもしれません。
角川内部のゴタゴタ+京アニ内部のゴタゴタで儀式は中途半端に続行されつつありますが、世の中には鳩山由紀夫首相の夫人のような『オトナ』も居られますから、儀式の失敗が単なる商業的失敗に留まらなくなるのではないか?などと陰謀論好きな私は勝手に妄想逞しくしております。
中世なら、生殺しの『ハルヒ』が『怨霊』になるなんて展開だったでしょう。
面白いハルヒ同人紹介
センチメンタルクリエイション『涼宮ハルヒの小規模な憂鬱』:ユーキチさんの個人誌。やる事は済ましちゃってるハルヒとキョンのウッカリ、という、コレが若さなのか?を地で行く、可愛らしい絵柄でただれたギャグ。笑えます。
絵が肉感的でないので、「キスマークを隠し通す」などという妙に生々しいネタもさらりと描き流せていて、得だと思いますね。
表情の演技付けが上手いので、必死のハルヒと他キャラのやり取りが笑えます。「親バレ」が爆笑。ハルヒ母、原作には未登場ですが、こういうキャラっぽい!キョン、観念しろ。
恥ずかしがるハルヒ、怒るハルヒ、もう可愛らしい。鶴屋さんと谷口、長門とみくるの対比が期待を裏切りません。踏まえてます。
ラストの一コマ、オチが良かったですね。そしてまた振り出しに戻る!
…バカップルめ。ごちそうさまでした。
つちのこ『ながとあさくら2』:土ノ子さんの個人誌。「憂鬱」前~「消失」前の間の長門の心の流れを、「ともだち」「やくそく」「ごめんね」の3本ショート連作で展開。
この方も、絵柄が可愛らしいのと、漫画演出がソフトなので、かなり痛い展開を重点から脱線させずに読ませます。
「喫茶店」「眼鏡」等、「場所」、「小物」、「仕草」に本編との対応が散りばめてあって、よく練ってあると思います。「小指でぎゅっ」をさらりと使ってくるのも凄い。
「会長」と「喜緑さん」のなれそめ(?)がちょろっと描かれてるのが芸が細かい!
宮崎駿の批判する「過剰表現主義」なら、「キモさ」で笑いとるとかは容易でしょうが、こうは行かないでしょう。適材適所ですね。
「人間らしく振舞おう」という朝倉さんが、こういう展開に陥るという残酷さをきちんと押さえた上で、播いた種が「涙」となって長門から流れ出るというオチが凄い。
普通、長門に感情与える作家は「笑顔」を与えるところですが、「涙」で答えますか。非凡。
米澤嘉博が「涙には共同体に属しているという一体感を与える効果がある」と書いていたのを思い出しました。1本目の「ともだち」というタイトルから始めて「涙」で落とす、しかも、この後に「消失」が控えていると読者は判っているという…胸が詰まる気分で読みました。
先が読めるから、思わず朝倉さんから跳び退る、というシーンが他で見ない場面を切り取っておられて、この方はよく原作を生かして、それ以上を作っているなあと思わされました。
「痛み」を「痛み」で終わらせないという、ひねくれてない所が、サマーウォーズを作るに当っての細田監督の問題意識と重なっていて、同時代性だと思いますね。
嫌韓流の後にこういう雰囲気が出てきたということでしょうか。
以前、風邪引きで読んだ太宰治の文に、そういう理想主義的な部分があったのを思い出しました。あれは戦前の作文でしたが。
悪い習慣『ForBeautifulHumanLife』:ハルヒへの洞察の鋭い公文さんの個人誌。前半・「キョンと妹ちゃん」漫画、中盤・「機関で可愛がられる古泉」ネタ(会長・喜緑さん4コマ付き)、終盤・「閉鎖空間に慣れてなかった古泉」ネタ。
ギャグからシリアスまで。芸が広い。会長と喜緑さんのリバーシブルSMネタが爆笑です。
「憂鬱」ラストの「閉鎖空間」から帰還したキョンが、最初に出会った人間が「妹ちゃん」であるというのは、良い着眼点ですね。
ホッとしたことでしょうし、改めて怖くなったかもしれません。そういう色々が妹ちゃんの表情の見えない横顔をキョンが見ているシーンに凝縮されていて、上手いなあ、と思いました。
コメントが相変わらず鋭いですね。キョンが「妹」のために閉鎖空間を拒否したのではないか?それが、「ハルヒ」という作品自体に「ソフィーの世界」的なオチを帰結するのではないか?という「憂鬱」~「驚愕」を貫通する「推測」は、なかなか鋭いかと思います。
佐々木さんの「家族」に注意を喚起させる発言から「妹」に照準を合わせるという推理の持ってき方は手堅いと思います。
1期を見る限り、京アニにも「みくる=妹ちゃん」説のスタッフが居たようですし、谷川さんが駄目出ししてないところを見ると、ミスリードを狙ってるのでなければ、キーパーゾンが「妹ちゃん」てのはアリでしょう。
古泉が機関の弟キャラとしてモテモテというネタも微笑ましい。「お姉ちゃん」と呼ばせる森さんが可愛らしく、笑えます。
ジジイキラー、凄すぎます。新川さんの「おばちゃん」が爆笑。
「閉鎖空間」ネタで初めて、原作の古泉自身が「怖い思いをした」という閉鎖空間に慣れてなかった頃を描いた作品で締めてるのが、巧い構成だと思いました。