日曜日に久里浜で開催された「京急ファミリー鉄道フェスタ」では、会場が久里浜工場内という事もあって、以前は京急に乗れば嫌でもその姿が…という程よく見られたものの、新型車両導入によって次々と姿を消し、最近では遭遇頻度も減少している(旧)1000形車両の姿が多数見受けられました。
今回会場で見られた(旧)1000形は全て運用離脱した編成で、現在も第一線で活躍している同形は展示されませんでしたが、現役車両各種が並ぶ撮影コーナーには1317編成(4両)も展示されました。
普段見る機会は少ない「上大岡」の行先を出したこの編成は、運用離脱から日が浅い事もあって、現役車両を思わせるな雰囲気があり、京急にさほど詳しくないMAKIKYUは、後で調べて運用離脱車である事を把握した程ですが、この事は京急は古い車両でも手入れが行き届いている証とも言えます。
ライバル路線の一つでは、平成生まれの車両ですら運用離脱車が相次ぎ、離脱寸前の車両はボコボコに凹んだ姿を平然と晒している惨状(外観に限らず車内の様子なども凄まじいです)を見ると、並行して走る区間が多い2路線の状況は対照的とも言えます。
(ただ京急も乗り入れ事業者の一部車両で荒れ放題の車両もあり、こちらは運賃に見合った車両の手入れをして欲しいと思ってしまう事もあるのですが…)
京急では製造から30年以上経過した昭和生まれの運用離脱車ですら、見た目はさほど荒廃感を感じない事を考えると、横浜ベイエリアや東京都心で、荒廃感を感じざるを得ない平成生まれの車両(その一部は改造を施して他エリアに転用する様ですが…)を平然と走らせる京急のライバル某社も、少しは京急を見習って欲しいと感じてしまった程です。
ただ一方1325編成(泉岳寺方先頭車は1328号)は、廃車解体を前提に工場奥の無架線地帯に追いやられており、こちらはドアや行先表示器が外されるなど、いつ解体されてもおかしくない状態になっており、ほぼ同時期に運用離脱した1317編成とは対照的な状況でした。
同形は一部が四国の私鉄に譲渡されており、MAKIKYUも2月に四国を訪問した際にはこの鉄道にも乗車する機会があったのですが、こちらは1328編成などと同じ集中型冷房装置が製造当初から搭載された後期形車両も最近移籍しているものの、未だに分散型冷房装置を後年改造で取り付けた(旧)1000形が平然と活躍しています。
それどころか京急での登場から50年以上の月日が経過した(旧)600形(京急線では昭和の時代に姿を消しています)ですら現役で走っている車両が存在している事を考えると、ここでそのまま解体してしまうのは余りに勿体無い様に感じたものです。
(車両譲渡を行う際には改造費や輸送費などもかかり、個々の車両状態も
影響しますので、車齢だけで判断できない要因もあるのですが…)
また今回のイベント会場では既にリンク先ブログをはじめ、ネット上などで多数取り上げられていますが、昨年末に引退した110周年記念塗装車が会場内に登場した事も挙げられ、赤に白帯の定番塗装以外の同形が会場にあるとは思いもしていなかっただけに、この姿を見た時は相当驚いたものでした。
それも先頭車だけながらも2種類の記念塗装車双方の両先頭車(合計4両)が公開されており、他社イベントの中には目玉車両の展示すら先頭車(それも自走不可能な制御車)だけの姿で展示する事もある事を考えると、不自然な印象を感じない編成で展示した事も大いに評価できると感じたものです。
ただ工場内で床下の状態などを公開する用途で用いられた事から、暗い上に邪魔が多数入るなど、せっかくの希少車両にも関わらず、写真撮影には難有りのポジションだった事は惜しまれる限りで、これこそ保線車両などが展示された無架線地帯にでも公開していれば…と感じたものでした。
(これは贅沢極まりない話で、退役から結構な期間が経つにも関わらず、その姿が見られただけでも有り難い事なのですが…)
(旧)1000形は最近でこそ勢力を急激に減らしているものの、京急を代表する車両の一つである事は間違いなく、京急といえば真っ先にこの車両が頭に思い浮かぶ方も多いかと思いますが、現状ではあと数年で京急線という第一線から姿を消す事も予想されるだけに、毎年恒例となっている「ファミリー鉄道フェスタ」でも、来年以降も何らかの形で登場する事に期待したいと感じたものでした。
(1000形を名乗る車両でも、銀色の車両などは幾らでも走っているだけに、敢えて会場に何編成も展示しなくても良いのですが、こちらの姿が随分見られたのも気になったものです)
昭和50年代製の車両でも廃車と言うのは、30年代製の車両でも本線でゴロゴロ走っている関西私鉄などに比べ、首都圏私鉄の車両代替が早い事を象徴しているとも言えますね。
また8両固定編成が消滅→運用範囲が自社内のみに狭まった事も、急速に勢力を縮小している事を実感させられるものですが、残存している車両も予断を許さない状況で、京急線内での活躍があとどの程度見られるのか気になります。
あと動態保存の件ですが、現状では一部が高松琴平電気鉄道に譲渡されて活躍している事を考えると、京急線での全車退役後すぐの実現可能性は乏しいかと思いますが、京急の一時代を築いた名車であるだけに、琴電でも退役となる時(随分先の話になると思いますが…)には、長野電鉄に譲渡された旧営団3000系トップナンバー編成の如く、里帰りが実現する事に期待したいものです。
今はドレミファインバーターが代表となり
ステンレスN1000型の投入が続き後、50両程です。
2010年度で全廃と言われます。
28日の産経新聞の記事で、JR東日本の車両故障等による輸送障害が際立ち、対照的に京急は、0件となっています。JRは直ぐ止まる。車両や信号故障と風、雨、地震と京急は何事も無くに走るのに、JRの振り替え輸送で大混雑で、遅れとダイヤ混乱と都営、京成にも影響が出る。GW明けのスカ線事故時も酷いものです。
京急は、東急、小田急等と比べ関連事業なども含め地味ですが、信頼度の高い私鉄ですね。
京浜急行は並走しているJRの様な車両や設備に関するトラブルによる長時間運休は余り聞かず、確かにご指摘通り信頼度の高い鉄道と言えます。
この記事で取り上げた(旧)1000形も古参車ながら、並走路線の安物電車の様に頻繁にトラブルを起こす話も聞かず、安定度が高い車両と感じ、今では数を減らしているものの、京急の象徴的存在ですね。
ただ神業とも言える過密なダイヤや、蒲田駅の配線による制約、それに他社線と直通の関係もあり、普段でも数分程度のダイヤ乱れが生じている事は多いのは難点です。
ましてJR運休による振替輸送実施時は凄まじい状況になる事もご指摘通りですが、今後はネックとなっている蒲田駅の工事が完成し、より安定度の高い路線となる事に期待したいものです。
京急鎌田の上り線高架化で心なしかSH快特の遅れも減ったような気がします。柔軟な対応のできる京急と、硬直的なJRの対応。確かそのとおりですね。エア急の登場で昼間の解桔が無くなったのは残念。
京急(旧)1000形はつい最近まで多数の姿が見られ、京急と言えばこの車両を連想するほどですが、最近は滅多に姿を見ることがない車両になってしまいましたね。
6・4両各1編成まで数を減らしたとなると、譲渡先の香川県内私鉄で活躍している数の方が…という状況ですが、京急での活躍には終わりが見えてきたとはいえ、讃岐の地での末永い活躍を期待したいものです。
また先月改正によるエアポート急行の設定は、快特通過駅の利便性向上や快特への乗客集中による混雑緩和、持て余し気味だった2000系8両編成の稼働率向上など、利便性や運用面で様々なメリットをもたらしており、大いに評価できるものです。
ただ特増解結が減少した事は、ダイヤ乱れ時の遅延回復にも蒲田の空港線単線区間解消と共に効果的かと思いますので、趣味的にはやや物足りないかもしれませんが、運行上のメリットを考えると致し方ないかもしれません。