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和歌山電鐵2270系「おもちゃ電車」~リニューアル車両の第2弾

2009-10-11 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

  
  

先日「MAKIKYUのページ」では、和歌山電鐵の「いちご電車」に関して取り上げましたが、2ヶ月程前にMAKIKYUが貴志川線(和歌山電鐵)に乗車した際は、和歌山から伊太祁曽までの往路に「いちご電車」に乗車した後、伊太祁曽からの復路では「おもちゃ電車」と呼ばれる電車に乗車する機会がありましたので、今日はこの「おもちゃ電車」に関して取り上げたいと思います。

「おもちゃ電車」は和歌山電鐵2270系電車のリニューアル車両第2弾で、JR某社を連想させる真っ赤な装いが特徴的(デザイナーが同一人物という事もあるのでしょうが…)な電車です。

装いは白と赤の「いちご電車」や、白を基調としたリニューアル車両第3弾「たま電車」などに比べ、派手で奇抜な印象を受けますので、乗車前はイマイチな印象を持っていたのですが、いざ乗ってみると非常に面白く、往路に乗車した「いちご電車」以上と感じたものでした。

車内は床材やつり革の吊り輪などに木材を用い、某デザイナーが最近デザインを手がけた電車らしい仕上がりとなっていますが、座席は原型のモケットを張り替えただけの区画も存在するものの、JR某社の一部車両でも見られるタイプをはじめ、幾つかの形状の木製個別区分座席が、座席の見本市と言っても過言ではない状況で並べられています。

オールロングシートの通勤型電車というと、一般的に味気ない印象が強いものですが、これだけ工夫を凝らして様々な形状の座席が並ぶと見ていて非常に面白く、その上同じ形状の座席でも何種類ものモケットを取り揃えているなど、デザイナーの個性を非常に強く感じたものです。

また座席を取り替えるだけに留まらず、車内にはベビーサークルやおもちゃを飾る棚が設けられている点などは、とても元大手私鉄の通勤型電車とは思えず、ジョイフルトレインでもここまでは…という程の凝り様です。

その上「おもちゃ電車」というだけあって、車内にはカプセル入り玩具の自販機まで備え付けており、これは他に類を見ない前代未聞の電車と言えますが、こんな電車だけあって伊太祁曽から乗車して車内の様子を観察していると、あっという間に終点が近づく有様でした。

これなら電車に興味の無い方が、和歌山~貴志間の貴志川線全区間を乗り通しても、飽きずに車内での一時を過ごせるのでは?と感じ、同じデザイナーが手がけているJR某社の特徴的な車両の幾つかに乗車した事があるMAKIKYUでも、「おもちゃ電車」は相当特徴的で面白い電車と感じ、まして普通運賃以外に特別な料金などが全く必要ない電車ともなれば、これだけ面白い電車は他にどれだけあるのだろうと感じた程です。

そのためこの「おもちゃ電車」の後に登場したリニューアル車両第3弾「たま電車」は、8月に訪問した際には乗車する機会がなかったものの、こちらの出来栄えもどんなものか気になるもので、今度和歌山電鐵に乗車する機会があったら、こちらにも是非乗車してみたいと感じたものでした。

それにしても8月に和歌山でこの電車に乗車した後、先月山梨県で同じデザイナーが内外のデザインを手がけた電車(関連記事はこちらをクリック)に乗車する機会もあったのですが、同じデザイナーが比較的最近手がけ、地方私鉄に譲渡された2両編成の元大手私鉄通勤型車両を改装したと言う共通項があるためか、運行地域や種車は全く異なるとはいえ、漂う雰囲気は何となく似た印象を受けたものでしたが、こんな事を感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?



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