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琉球バス交通で活躍する元米軍輸送用車両~よく見ると似た様な車両も…

2013-07-18 | バス[九州離島・沖縄]

MAKIKYUが4月に沖縄本島へ足を運んだ際には、沖縄本島の大手バス事業者で最大規模を誇り、現在は那覇バス(旧那覇交通)と共に第一交通産業傘下となった琉球バス交通の路線バスも、何度か利用する機会がありました。

同社は事業規模最大手である上に、元々日野と日産ディーゼルの2メーカーを導入(他社は基本的にほぼ1メーカー)、その上第一交通産業傘下に入ってからは、いすずや三菱製のバスも導入され、現在は4メーカー全ての車両が見られる様になっています。

これらの中には、僅かながらブルーリボンⅡノンステップ車の様な国土交通省標準仕様の新型車も存在するものの、車齢20年を超える古株古参車や大都市圏移籍車が大半を占めており、車両バラエティは相当なものです。

おまけに同社は郊外線のみの運行でありながらも、第一交通産業傘下入りしてからの新塗装(那覇バス郊外線などと同一)をはじめ、それ以前の旧琉球バス時代に導入された車両は、自社発注車と他社からの移籍車で装いが異なり、更に一部の移籍車は移籍前事業者の装いのまま走らせている状況です。

その上同社はかつて米軍輸送を請け負っており、路線車のどの塗装とも異なる装いを用いていたのですが、この米軍輸送用に用いていた車両を路線用に大量転用し、老朽車を置き換えています。

そのため琉球バス交通だけでも、カラーバリエーションは沖縄の大手他社が運行する路線車の全種を凌ぐ程で、様々な姿のバスが活躍する様は趣味的には非常に興味深いものの、琉球バス交通の統一性のなさを露呈する状況になっています。


その中でも元米軍輸送用の車両は、中には写真の様に琉球バス交通新塗装に改められた車両も存在するのですが、大半は米軍輸送用で用いられていた装いのままで活躍しています。

そのため塗装などで一目で他の車両と識別できますので、結構目立つ存在ですが、那覇バスターミナル~具志川バスターミナル(うるま市)間を結ぶ主要路線・23番をはじめ、中南部の大型車充当路線で他車に混じり、かなりの数が活躍しています。


旧琉球バスは元々日野と日産ディーゼルの2メーカーを採用していた事もあり、元米軍輸送用車両もこの2メーカー製が存在していますが、日産ディーゼル製(写真:富士7Eボディ)は見かける機会が少なく、大半は日野純正(ブルーリボン)となっています。

 
このブルーリボンはトップドアの2段窓車で、多数が活躍するこの車両が続行していたり、バスターミナルで並んで停車している姿を見ると、同じ様なバスがゴロゴロ…という印象を受けるのですが、車体長も標準尺と短尺が入り乱れており、両者では窓割も異なります。


その上正面のナンバープレートも左側に寄せて配置されている車両と、中央に配置されている車両があるなど、よく見比べると差異が幾つも見受けられる状況です。

前面行先表示も字幕式が主体ですが、中にはLEDに取り替えられた車両も存在するなど、比較的ありふれた存在と感じるブルーリボンの元米軍輸送用車両も、趣味的には結構注目点があります。


MAKIKYUが琉球バス交通の路線バスを利用した際には、一度この元米軍輸送用で用いられていたブルーリボンにも乗車機会があったのですが、車内に足を踏み入れると、2人がけの座席がズラリと並ぶ自家用バスに近い仕様になっています。

 
沖縄の郊外線バスは最近の新車や大都市圏移籍車を除くと、基本的に前乗り前降りの着席定員重視型仕様ですので、座席配置自体はさほど違和感を感じないかもしれませんが、各種注意表記などは一部で英語表記が見られるのが大きな特徴で、これは他の一般路線車では見かけない元米軍輸送用車両ならでは…と感じます。

那覇バスターミナルなどでバスを待っていると、結構な数が活躍している事もあって、元米軍輸送用のブルーリボンは、嫌でもその姿を見る事が出来る車両の一つですが、沖縄ならではの路線バスの一つとも言える気がします。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も沖縄へ足を運ぶ機会があり、この元米軍輸送用車両に興味がありましたら、是非一度乗車してみては如何でしょうか?



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