MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

安中榛名駅とボルテックスアークの路線バス

2013-06-17 | バス[北関東]

MAKIKYUが今月初めに週末パスを利用し、信州方面へ足を運んだ際には、殆どが普通・快速列車利用で、優等列車の乗車距離はJRより私鉄の方が…という状況でした。

そんな状況ながらも、JRで僅かに優等列車を利用したのが軽井沢→安中榛名の新幹線1駅間で、僅か10分程度の乗車、自由席の特定特急料金でも840円という金額は、新幹線の定価は決して安くなく、高付加価値をウリとしている事を改めて実感させられます。
(同程度の乗車時間でも、博多南線の如く在来線扱いになれば料金は格段に下がるのですが…)

またMAKIKYUは軽井沢駅を利用した事は何度もありますが、新幹線単独駅となっている安中榛名駅は、以前にも新幹線で通った事こそあるものの、駅自体の利用は初めてという状況でした。


この安中榛名駅は停車列車も限られ、駅周辺も軽井沢の別荘地を連想させる雰囲気の住宅などがチラホラ見受けられる程度、非常に閑散とした状況で、新幹線各駅の中では乗降客が非常に少ない駅としても知られており、駅構内にある自動改札機の少なさなどは、利用の少なさを象徴している様にも感じたものです。

自家用車普及率が際立って高い群馬県という事もあってか、新幹線単独駅にも関わらず、新幹線に接続する公共交通機関も路線バスが僅かに走る程度、余所者が利用するには極めて不便な駅と言わざるを得ない状況です。

そんな安中榛名駅を発着する僅かな公共交通機関が、信越本線磯部駅との間を結ぶボルテックスアークの路線バスで、安中榛名駅では新幹線以外の公共交通機関はこの1路線のみとなっています。

MAKIKYUは通称「アークバス」とも呼ばれるボルテックスアークの路線バスには今まで乗車した事がなく、この路線の存在も気になっており、新幹線以外の公共交通機関は他に選択肢なしという状況ですので、磯部駅までアークバスに乗車したものでした。

始発の安中榛名駅ではMAKIKYU以外の乗客は皆無、途中の道端で1名の乗客を拾う自由乗降バスならではの光景を目撃した後、他に乗降はなく終点の磯部駅に到着となる状況でした。

 
充当車両は一時首都圏の某大手私鉄グループバス会社が大量導入した事でも知られ、近年排ガス規制の影響で地方転出も相次ぐ日産ディーゼル製の小型車で、コミュニティバスなどでも比較的良く見られる車両です。

マイクロバスはおろかワゴン車でも足りる程度の乗客しか乗車していない状況では、この車両でも上等過ぎると感じたものでしたが、乗車したのは学生などの利用が少ない日曜日でしたので、平日ラッシュ対応や居住性(中型以下の車両の中では、個人的には比較的良好な部類の車両と感じています)などを考えると、この程度の車両が妥当なのかもしれません。

PASMOや群馬県共通バスカード(ぐんネット)などは使えませんが、運賃設定も初乗り100円、全区間乗車でも300円と比較的低額に抑えおられており、その運賃も大人普通運賃は50円単位で区切りの良い金額となっている辺りも評価できると感じたものでしたが、土地柄故に運行本数が限られ、特に土休日は最終便の運行も比較的早く終わってしまうのは難点です。

路線の終点・磯部駅の手前には磯辺温泉があり、温泉街の狭い路地を通り磯部駅到着となりますが、磯辺は温泉マーク発祥の地としても知られている様で、随所にこの事を告知した看板などが見受けられます。

 
終点・磯部駅は如何にも地方の田舎駅といった印象、走っている列車や駅周辺の雰囲気共々、始発の安中榛名駅とは対照的と感じたものです。

MAKIKYUはこの後信越本線で高崎へ抜け、その後高崎線で帰路に就いたものでしたが、普通列車利用での高崎~長野方面通り抜けルートの定番とも言える、横川~軽井沢間JRバス利用に比べると割高にはなるものの、高崎~軽井沢間を新幹線で移動するよりは割安です。

横川~軽井沢間JRバスには既に何度も乗車しており、安中榛名駅やボルテックスアークの路線バスにも興味が…という方や、磯辺温泉に立ち寄られれたいという方などは、是非この方面へ足を運ばれる際に一度利用してみては…と感じたものでした。

(お断り)記事内容的には鉄道・バス双方に跨りますが、この記事は路線バス扱いの記事とさせて頂きます。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。