ここ最近関西私鉄に関する記事が続いており、その中にはラッピング車が幾つも登場していますが、今夏にMAKIKYUが関西へ足を運んだ際には、私鉄各社だけでなくJRでもラッピング車両に乗車する機会がありました。
乗車したのは桜井線・和歌山線で活躍する105系電車の万葉ラッピング車で、ラッピングされてからの活躍期間も結構長い車両ですので、以前にも和歌山駅などで姿を見た事はあったのですが、乗車したのは先月の桜井線が初めてという状況でした。
外観ラッピングだけでなく、車内もステンレス無地の客ドアがラッピングされているのが大きな特徴ですが、一見すると古参車両に多いペンキ塗り仕上げのドアを思わせるような雰囲気と感じたものでした。
105系4扉車自体が、元々常磐線各駅停車(~地下鉄千代田線直通)用に導入された車両(103系1000番台)の一部車両を種車としており、103系1000番台を玉突きで淘汰するために導入された203系電車ですら今日では全車退役→大半がインドネシアやフィリピンへ輸出されている状況です。
そのため数々の改造を重ねているとは言えども、よく今日までそれも大阪市内から1時間圏内で活躍していると感心する程ですが、この車両の冷房装置は後に改造で設置された簡易型という事もあり、比較的空いている車内でも弱冷車に乗車しているのかと錯覚する程でした。
その後乗り換えたほぼ同種性能の奈良線103系電車も、車齢的には大差ない状況ですが、こちらは車内がそこそこ涼しいと感じた程ですので、古いだけならまだしも、冷房の利きが悪い事に関してだけは、何とかならないかと感じたものでした。
(空調装置を改善しても長く使える車両ではない気もしますので、あと数年使い倒して他地区から車両転用の可能性が高そうな気もしますが…)
この電車に乗車している際には、途中の畝傍(Unebi)駅で発車直後にホームへ乗客が現れて一旦停車→運転士がドアが開く旨の案内をして乗客を拾う状況で、駅周辺は奈良県では県都奈良市を除くと最大規模の人口を誇る橿原(Kashihara)市の中心市街地、すぐ近くには奈良県有数の基幹駅とも言える大和八木駅が立地しているにも関わらず、畝傍駅は駅員無配置で運賃も車内収受という状況では、改善を望むどころか現状維持も厳しいかもしれませんが…
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桜井線に関しては、投資して乗客増加→増収よりも、現状のまま近鉄に任せられるところは任せ、近鉄でフォローできない部分だけ補う状況の方が、結局安上がりという打算もあるかもしれませんね。
また和歌山線に関しては桜井線とは異なり、ICOCAなどのICカード通用外となっており、運賃の車内収受も…という状況ですが、接続路線は何処もICカード導入済となっている現状も鑑みると、そろそろICカード導入→都市型ワンマン化しても良い気がします。
車両面でも幾らトイレ付にした所で、もう寿命と言っても過言ではない車両が多数存在する上に、同型式で状態の良好な車両(105系3扉体質改善車)が今後、227系導入によって広島地区で余剰になりますので、これを転用できないのかも気になります。
幾ら詰め込みを目論むとは言っても、大阪環状線で3扉車を導入すると謳っている会社が、和歌山線は3扉車では乗客を捌けないと言う事はないと思います。
桜井線と和歌山線は高田で系統分断、和歌山線だけ105系2両ワンマン車で運行し、桜井線の奈良~高田間は今後環状線などで余剰となる201系を短縮し、奈良線と一体運用するのも悪くない気がします。
そして昼間毎時1本の桜井~高田間も、ほぼ並行状態の近鉄大阪線に比べると余りに格差があり過ぎますので、最低でも毎時2本程度の運行にも期待したいものです。
桜井線だと車内での料金授受はまともにしていないから、高田行き快速の221系を延長運転して奈良行きに変えても実害はなし。
しかし、和歌山線内は料金授受をしているからというところで車両運用的な面が大きいと思われます。
それに車内トイレをつけるという投資も和歌山県の税金を使って行っているから、どうなることやら?
>昼間時間帯の2両運行は土地柄を考えると輸送力不足
奈良ー桜井間ぐらいですね。
だからこそロングシートにして詰め込みしよういしているわけです。
クロスだったら221系4両は必要でしょうね。
大阪環状線と阪和線の103系は、延命40N工事施工車などが奈良線などに転用、また環状線の201系も関西線103系代替に用いられる公算が高く、一部車両の短編成化などが行われる可能性もあると推測しています。
そのため桜井線の一部列車がこれらの車両に代替される可能性は高いと思いますが、昼間時間帯の2両運行は土地柄を考えると輸送力不足の気もしますし、桜井線がICOCAエリアである事も考慮すると、3~4両編成での都市型ワンマン運転実施も検討余地ありだと思います。
ただ単純に105系2両ワンマンの古参車両を淘汰するだけなら、227系導入で余剰となった広島地区の105系3扉車を転用して代替する事も考えられ、どの様な形での代替となるのかも気になります。
少なくともこの記事で取り上げた車両や、同レベルの車両が多数残存する一方で、延命工事施工の105系3扉車や201系(サハを除く)が多数廃車になる事だけはない事を願いたいものです。