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北総監獄を走る「開発を止めた某鉄道」を取り巻く裁判は1勝1敗~今後の控訴審に期待

2013-03-26 | 北総監獄


「MAKIKYUのページ」では時折、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、超高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」元○○開発鉄道)や、その関連事業者などの諸問題について取り上げていますが、去る22日と今日(26日)には、この問題に関する裁判の判決確定があり、ご存知の方も居られるかと思います。

ちなみに2つの裁判とは、以下の通りです。

22日千葉地裁 前白井市長・専決による「開発を止めた某鉄道」への補助金支出確定強行の是非(違法専決問題)
26日東京地裁 「開発を止めた某鉄道」値下げ裁判(線路使用料・上限運賃問題)

2つの裁判中、22日に千葉地裁で第1審判決となった違法専決問題は、原告側全面勝訴となり、新聞の全国版でもその旨が報じられたものでした。

「専決」という手段の濫用や、わざと赤字を拡大させて補助金を求める「開発を止めた某鉄道」への行政側補助金支出に、司法の場で「NO」と判断されたのは当然で、妥当な判決と感じます。

その一方、今日東京地裁で第1審判決となった線路使用料・上限運賃問題は、形式上は「公」ではなく「民間同士」の問題という事もあり、原告適格である事こそ認められたものの、線路使用料や上限運賃の設定額に関して「不当」の判決は下されず、現段階で「開発を止めた某鉄道」を取り巻く2訴訟は「1勝1敗」です。


この問題に関しては、「MAKIKYUのページ」でも以前取り上げた名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」で分かり易く詳細に記されていますので、この問題に関して関心があるものの、実態がイマイチ把握できないという方は、是非一度目を通される事をお勧めします。

日本国内各地の鉄軌道を乗り歩き、ケーブルカーやロープウェイなどを除く殆どの旅客営業路線に乗車しているMAKIKYUでも、「「開発を止めた某鉄道」やその関連路線の酷さは目に余るものがあります。


「マインド」などと称して居直り、利用者から更なる恨みや憎しみを買う広告を堂々と掲出するなど、「開発を止めた某鉄道」の自浄能力はまず期待できない状況下において、事態改善に向けて尽力されている北実会などの方々の活動には頭が下がる思いです。
(止む無き事由で高額な運賃設定を行うのであれば、正当な事由を示して理解を求めるのが本来ある姿で、他事業者の中にはHP上でその旨を記すなど誠実な対応をしている事例(こちらをクリック)もあり、この事業者はかなり過酷な環境を走りながら、それでも「開発を止めた某鉄道」などに比べれば、遥かに良心的な運賃設定を行っています)

線路使用料・上限運賃問題に関しては、あからさまに強引唐突な印象を受ける違法専決問題に比べ、手口が極めて巧妙な事もあり、司法の場でも簡単に事態を解決するのは…という気もしますが、今後控訴審等において、良い方向へ向かう判決が出る事を願いたいものです。