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高知市内を走る「MY遊バス」~割安運賃も魅力の観光周遊バス

2012-04-16 | バス[四国]

1月にMAKIKYUが四国へ足を運んだ際には、高知市内で「MY遊バス」と呼ばれる観光周遊バスにも乗車する機会がありました。

このバスはJR高知駅を起点に、五台山を経て桂浜に向かうルートを往復運行しており、高知市内を走る土佐電鉄グループの土佐電ドリームサービスと、高知県交通の2社共同運行となっています。

全区間乗り放題で車内発売もあり、沿線観光施設の割引特典などもある1日乗車券が1000円となっており、特典として土電市内電車の市内均一区間も乗り放題になっていますが、単純に市内中心部のはりまや橋~桂浜間を一般路線バスで往復するだけでも1000円を超える事を考えると、割安でお得感のある価格設定と言えます。

この「MY遊バス」一日乗車券は、「MY遊バス」や市内電車への乗車だけでなく、桂浜方面の高知県交通一般路線バスも、片道1回だけ利用可能になっており、桂浜への往復で「MY遊バス」と一般路線バスを乗り比べ、往復で異なるルートを利用できるのも魅力です。

ただ一般路線バスは乗降停留所が限定されており、高知市内側は南はりまや橋までとなっていますので、「MY遊バス」一日乗車券で高知駅まで行きたい場合は、はりまや橋~高知駅間の運賃を別途現金等で支払うか、並行する市内電車に乗り換えないといけないのは少々難点で、遠方からの旅行者は高知駅で列車やバスに乗り換える事も多い事を考えると、桂浜方面一般路線バスの通用範囲を、せめて高知駅まで拡大してくれれば…と感じる所です。


ちなみに「MY遊バス」の充当車両は、運行2社の一般路線車が用いられ、MAKIKYUが目撃した限りではどちらも日野製、五台山周辺の道路条件の関係(写真は五台山周辺を走行中の様子です)もあってか、高知では主力となっている中型車が用いられていますが、「MY遊バス」専用にラッピングが施され、運賃箱も撤去されるなど、充当車両は基本的に限定されています。

 
遠方から訪問する観光客が利用する事が多い観光循環バスとなると、観光タイプや比較的新しい車両を使う事例も多い中、土佐電ドリームサービスの車両は高知ではまだまだ走っているとはいえ、全国的には今や少数派となったライト片側1灯のRainbowを用い、昭和製の床が板張りの車両に乗車できるのも、古参路線車が好きなMAKIKYUにとっては嬉しい限りで、観光循環バスとしての利便性だけでなく、車両面での楽しみもあります。


もう一方の高知県交通は、乗車した車両こそ一応平成製の車両で、土佐電ドリームサービスに比べれば新しい車両とはいえ、MAKIKYUがこちらに乗車した時も、既に大都市圏の排ガス規制区域では車検更新が叶わない年式の2段ステップ車が充当され、個人的にはこれでも充分「当たり」の部類に入るほか、土佐電ドリームサービスの車両と乗り比べる楽しみもあります。

 
また「MY遊バス」は一般路線とは異なり、停留所のポールも専用のモノが用いられ、不慣れな遠方の観光客が利用する場合にも、他のバス停と容易に識別できる様になっていますが、バスの時間表に通過案内が設けられているのもユニークで、手動式故に乗務員の方がわざわざ札を付け替えているのも大きな特徴と言えます。

この「MY遊バス」は公共交通のアクセス手段が限られ、牧野植物園などもある五台山へのアクセスには必須と言える他、桂浜周辺へのアクセスにも有用で、比較的割安に高知観光を楽しむにも絶好かと思いますし、バスと市内電車への乗車だけでも充分楽しめるかと思いますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も高知を訪問する機会がありましたら、是非利用を検討してみては如何でしょうか?