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落出を発着する久万高原町営バス~小規模ながら縁起物乗車券も…

2012-04-13 | バス[中国]

1月にMAKIKYUが四国を訪問し、松山から路線バスを乗り継いで高知方面へ向かった際には、愛媛・高知県境に近い久万高原町の落出で、JR四国バスと黒岩観光バスを乗り継いだものでした。

落出は旧柳谷村の役場所在地でもあり、現在も久万高原町の柳谷支所が存在する他、JR四国バスと黒岩観光バスに加え、旧柳谷村営バスを引き継いだ久万高原町営バスも発着しており、久万高原町の中では、交通の要衝の一つと言えます。


しかしながら山間の過疎地だけあって、一応待合室を備えた駅舎(?)も存在するとはいえ、周囲は非常に寂しく、コンビニも…といった状況で、発着する路線バスも、最も便数が多い松山方面発着のJR四国バスですら1桁と言う状況です。

そのため他のバスは更に便数が少なく、おまけに休日運休と言う有様ですが、MAKIKYUが落出でJRバスと黒岩観光バスを乗り継ぐ際には、1時間程度の待ち時間の間に、丁度町営バスの便もありましたので、乗車こそ叶わなかったものの、姿を目撃して写真に収める事も出来ました。

久万高原町営バスは一応岩川線と古味線の2路線があり、両線共に落出を起終点として運行しているかの如く案内されていますが、実態は両線を直通運行している便もあり、岩川~落出~古味の1路線と言っても過言ではありません。

ただ1台の車両で運行を賄えるダイヤになっているものの、途中の落出で一旦運行を打ち切り、長時間全くバスが走らない時間もある事から、落出を境に各方面が別路線として案内されており、岩川方面は町営バスの他に佐川方面への黒岩観光バスも並行していますが、両者で運賃が異なるのも大きな特徴と言えます。


また久万高原町営バスの使用車両は、一応「路線バス」標記を掲げているものの、実質的には定時制の乗り合いタクシーに近く、車両の装いもメーカー仕様そのままといった感があります。

そのため山間部集落で自家用車などを使えない住民向けに、自治体が最小限の公共交通手段を確保していると言っても過言ではありませんが、それでも途中に「ごうかく(郷角)」や「大成」といった停留所が存在する事から、これらの停留所名が表記された硬券乗車券が発売
されているのも大きな特徴です。


この乗車券は久万高原町役場の柳谷支所(MAKIKYUが訪問したのは土曜日で閉庁でした)をはじめ、近隣のガソリンスタンド(JR四国バスで落出に到着する一つ前のバス停付近にあります)でも発売しています。

乗車券のみの発売に加え、合格祈願の台紙付き2枚セットや、更に破魔矢セットも用意されているなど、過疎地の町営バスにしてはかなり力を入れた内容となっており、MAKIKYUも近隣のガソリンスタンドで台紙付き2枚セットを1つ購入したものでしたが、実際にこの乗車券を使用して町営バスに乗車する乗客がどれだけいるのかも気になる所です。