『 20世紀少年 』 の20巻発売記念と言うことで (!?)、お茶と関係ない記事を。
浦沢直樹先生のマンガはホント昔から好きで、『 YAWARA 』 から始まり、『 MASTER キートン 』、『 MONSTER 』 はもちろん、初期の短編集 『 N・A・S・A 』 に至るまで殆どの作品を読んでいたりします。
私の最も好きな作品は3、4年前に完結してしまった 『 MONSTER 』 ですが、↑の 『 20世紀少年 』 も1巻が出たときからずーーーっと嵌っています (^^。この 『 20世紀少年 』 も気付けば20巻、巻数で言えば 『 MONSTER 』 の18巻をいつの間にか越えてしまいました。しかし、20巻に至ってもその面白さは減退することなく、未だに私を惹きつけて止みません。
『 MONSTER 』 や 『 20世紀少年 』 に見られる巧い手法って、場面が絶妙の timing で飛ぶところにあると思います (前者は人物によるものが多いのに対し、後者は時系列によるものが多いと言う大まかな違いはありますが…) 。一見、直接関係ない話が zapping したようで、読者が何とか経路を追える範囲でかつ流れとして無理のない形で徐々に本流に link してくるので、毎回、「また1本取られたな…。」と思ってしまいます。当然、先の予想をしながら読んでたりする訳ですが、物の見事に私の愚かな予想を裏切ってくれます (笑)。Story の組立ての巧さに脱帽と言う他ありません。
場面を飛ばす story 構築と言う手法は、宮藤官九郎さん脚本の drama なんかでもよく見られますが、その origin は手塚治虫先生の 『 火の鳥 』 辺りにあるような気がします。
以前、小泉孝太郎くんの深夜番組に浦沢先生が guest で出てるのを偶然見たことがあるのですが、浦沢先生の仕事場の本の多さと、「『 MONSTER 』 を読んだときに、昔、『 DRAGONBALL 』 や 『 SLAM DUNK 』 を読んでたときの感覚が蘇りましたよ。」と、少年のような目で語る孝太郎くんが印象的でした。引き構図の絵に3日かかることもあるそうで、「ハラッとめくって終りなんだけど、そこに勢力つぎ込むのも瞬間の美学かな。」と仰る浦沢先生が最高に格好良かったです。
20巻が出たばかりですが、既に早く21巻出ないかなと思っていたりします (^^;。あぁ、続きが気になって仕様がないです…。