Abwarten und Tee trinken !

気軽に気ままに紅茶、台灣茶、中國茶、清酒、Wein を…。
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Another Oriental Beauty

2005-06-30 02:10:10 | 花茶・工藝茶


   !?


文字化けでもタイプミスでもなく、文字通り工藝茶の『東方美人』です

先日、華泰茶荘渋谷店を訪れたときに、生憎、林さんはいらっしゃらなかったのですが、祁門、正山小種、工藝茶の新しいものがたくさん入荷していて、茗からして一寸気になったこのお茶を購入してきました。しかも、台灣茶の『東方美人』は全く関係なくて、単に image による naming なのだとか。緑茶の安吉白茶以上にややこしい茗です (^^;。




球状にしっかりと固められています。




glass の底に沈んでから徐々に茶葉が開き始めて…




ポッと高く連なるお花たちが顔を出します。名高い工藝茶、錦上添花以上に絢爛なお茶です。


お茶自体は白茶系のやわらかな味わいに、中に含まれている花の香味がほんのりと plus されています。淹れたときの見た目が美しいですし、味わいも主張が激しくないので使い物に良さそうな気がします。

何とな~く、hanacha3 さんが好きそうな気がするのは私の思い込みでしょうか (^^A ?

台灣九十四年春茶 Sample 1

2005-06-29 23:23:03 | 青茶 <台灣>
雨で日差しがない分、いくらか涼しかった今日は、Sample でいただいたお茶の1つを淹れてみました。



武陵烏龍茶 ( Formosa Tea Connection )

茶葉の粒子が大きくごろっとしています。このお茶の産地の茶園の写真も見せていただいたのですが、滋養の関係か、茶農さんがすっぽり埋まってしまうくらい茶木の height が高かったです。

二分火の火入れがなされていて、香味の系統でいうと昨年の春茶の華崗烏龍茶に近いような印象を受けました。火入れからくる濃密な甘い香りがする一方で、味わいは高山茶らしくすっきりとしていて、絶妙のバランスを保っています。昨日の梨山は生茶でしたが、少し火の入った今年の高山茶も良い塩梅です (^^。




サロンが再開するまでしばらくあるので、Sample をもとに次回の「戦略」を考えたいと思います (^^;。

台灣九十四年春茶 ~貮~

2005-06-28 23:42:39 | 青茶 <台灣>
今日も太陽を掠め取って、日本を温暖湿潤気候からツンドラ気候にしたくなるくらいの暑さ…。
まだ7月にもなっていないのにツライです

そんな折、焙火度・発酵度高めの青茶はあまり飲む気になれず、清香系の青茶を淹れてみました



梨山烏龍茶 ( Formosa Tea Connection )

「原味・生茶」仕上げで、香り高く、如何にも梨山らしい味わいをしています。葉物野菜のスープのようなコクと旬の幸水のような透明感のある甘味が非常に心地好いです。煎を重ねていくと余韻の甘味が増してくるように感じます。「あぁ、高山烏龍茶の春茶のすばらしさってこうだったなぁ。」と言うのが再確認できるような逸品です。

先日、ルミさんにお会いしたときに写真を見せていただいたのですが、このお茶の産地の茶園はもの凄いところにあって、麓から行く手立てが荷台の箱のようなロープウェイのみで、まさに「空中庭園」ならぬ「空中茶園」というような趣でした。追々、HOME OF FORMOSAN TEA にその写真が up されることかと思います。




ここ1週間くらいに初めて開けてみたり、眠っていたお茶を再度確認してみたりしたものは全くハズレがなく、とても私好みのものばかりでイイカンジです (^^。まぁ、「良いお茶ばっか買い過ぎじゃあ~!」と、のーとみさんに突っ込まれそうではありますが (笑)。

因に、この梨山烏龍茶は茶プーさんの Blog でも紹介されています

2005年 大陸春茶 ~漆~

2005-06-27 18:23:07 | 青茶 <中國>
何を開けてみようかと、選択肢の多さにニヤニヤしながら、今日はこのお茶を淹れてみました



安渓鉄観音 【果香型茶王】 (バンブー茶館)

先日海風號さんで偶然お会いしたときにかめきちさんに振舞っていただいたもので、その後惚れ買いしてしまいました (^^;。基本的に私は凍頂烏龍と安渓鉄観音に関しては中火の方が好きですが、このクラスになってしまうとそんなのはあまり関係なくなってしまうから恐ろしいものです。

茶袋を開けた瞬間から、瓜系の青さのある甘い香りが立ちこめます。蜜を想わせるとろんとした口当たりですが、くどさがなくすっきりとしています。酸味を感じさせない上質な kiwierfruit を想わせる甘味が余韻として爽やかに漂います。




4、5煎目を飲んでるときに珍しくお茶酔いをしました。緑茶や白茶を飲みすぎて気分が悪くなることはよくありますが、ふわっと心地好いお茶酔いを感じたのは本当に久方ぶりです。

First Flush 2005 ~ vol.20 ~

2005-06-26 18:21:58 | 紅茶 <南アジア>
届いたばかりのこちらコチラの新茶を淹れると見せかけて、今日は F/F です (^^;。



PUTTABONG DJ-17 “ Queen ” ( LE PALAIS DES THÉS )

DJ-15 “ Special ” に負けず劣らず、silver tips を多く含み、茶葉の size がとても大きいです。水色は非常に淡い light yellow で、きりりとした柑橘系の香りが爽やかに広がります。やわらかな口当たりで柑橘系の清涼感を感じた後、青みがかった南国フルーツの甘味が軽やかに漂いますDJ-15 “ Special ” に比べ、やや繊細で上品な印象です。



THURBO 農園ではよくあることですが、1シーズンに3ロットも PUTTABONG 農園の紅茶を買ったのも初めてです。まぁ、それだけ出来が良かったというのが大きいのですが (^^。

台灣九十四年春茶 ~壱~

2005-06-25 16:44:24 | 青茶 <台灣>
昨日届いたお茶の中から、1番気になっていたこのお茶を早速淹れてみました (^^。



雪中紅烏龍茶 ( Formosa Tea Connection )

青心大マオ種からつくられ、半球状で発酵度の高い青茶です。茶葉の見た目こそ、野生茶同様、あまり美しくはありませんが、香檳烏龍も Darjeeling S/F も好きな私にはど真ん中でした。

スミレの花のような香檳烏龍らしい香りがし、味わいの大枠は dandy な風合のある昨年2作目の白毫烏龍茶に近い趣です。それに Darjeeling S/F のコクが加わったような印象です。只、紅茶特有の sharp な渋味は一切なく、まろやかな口当たりで余韻として程好い甘味が軽やかに広がります。



水色も褐色系の色彩で、香檳烏龍によく似ています。

更に、飲み終えた後、茶漉しについた産毛の量が凄かったので、半球状とは言え、産毛をたくさん含んでいるようです。

今でも十二分に美味しいのですが、寒くなってくる時期に飲んだら、より美味しいんじゃないかとふと思いました。




因に、今日も注文していたお茶が届きました



四国のバンブー茶館さんからで、

・安渓鉄観音 果香型茶王  …先日、かめきちさんに振舞っていただいたものと同じお茶
・特級蜜蘭香単叢
・老叢石古坪烏龍茶

おまけで入れていただいた

・高档滇紅


です。

まぁ、茶プーさんに続きたい処ですが (笑)、財力的に無理なので今回はコンパクトにまとめてみました (^^A。

SMILY

2005-06-24 21:43:41 | お茶屋さん
日本郵政公社の Y 浜市 T 島郵便局の低能職員と配達に関して一寸もめたりもしましたが、そんなイライラも相殺するようなすばらしいものが届きました V(^-^)V。



注文していた、Formosa Tea Connection さんの台灣九十四年 (2005年) の春茶です


手堅い3作

・凍頂山烏龍茶 SP
・梨山烏龍茶
・大禹嶺烏龍茶


とても気になった1作

・雪中紅烏龍茶


です。



サロンが再開する8月まで日数があるためか、Sample も私の好きな和平郷系のお茶を中心に、いろいろ送っていただけました。ルミさんらしいキメの細かな心遣いが嬉しいですね (^^。

さぁーて、何から開けようかと考えてるだけで、顔がニヤケてきてヤバイです

眠れる獅子

2005-06-23 23:55:06 | 青茶 <中國>
昨日に引続き、眠っていた単叢を淹れてみました。



烏東金獅子単叢 《2004年 春茶》 (バンブー茶館)

昨年、ひらたさんのーとみさんが絶賛していた烏東金獅子単叢と茶木違いのものです (産地はどちらも金獅子村で同じ)。茶木違いの方はかなり前に空いてしまいましたし、このお茶もあと1回分しか残っていません。

何処までも甘く雅かに香り、一方で、甘味はくどくて品位にかけるような処がなく、優美に良い塩梅で落ち着いています。蜜蘭香や嶺頭単叢 (白葉単叢) 系の延長線上にある味わいで、私のお茶の趣味によく合致しているお茶の1つです (^^。




今年もバンブー茶館さんに金獅子単叢の入荷があって、もの凄い気になりましたが、魅了されてしまった安渓鉄観音があったので、今回の注文ではそちらを優先いたしました。

清らかに

2005-06-22 22:11:50 | 青茶 <中國>
今日は、しばらく眠っていたお茶を淹れてみました。



烏東兄弟単叢 《2004年 春茶》 (バンブー茶館)

単叢は焙煎のしっかりしたものが私は好きなのですが、このお茶は焙煎軽めの単叢にあって、飲んでみて素直に美味しいと思えました。

蜜のようなとろんとした口当たりが以前より厚みを増しているように思います。余韻の雑味のない清らかな甘味を感じたとき、このお茶の個性のようなものがハッと思い出されました。味わいの派手さこそありませんが、非常に品の良いまとまり方をしています。しみじみと美味しいと思えるようなお茶です。




自分の嗜好を客観的に把握することはもちろん重要ですが、それすらも超越して「美味しいものは美味しい。」と言うことでしょうか? (^^;

蒼茫

2005-06-21 21:47:20 | 青茶 <台灣>
それは弱まることもなく

光線が降り注いで

血液は熱を伝えて

視界は仄白く

身体は重力に負け

思考回路を侵食する


障子で薄められた光が好き

強すぎる光は嫌い

陰翳を消し去って

私は晒されて

炎に紅い蓮の花束を投げ入れて

蜃気楼の中を彷徨う





……現実と妄想の二重奏に揺られながら、今日も何とか帰ってこれました。薄着に着替えてすぐさま冷蔵庫へ。



海風號さんの文山包種でつくった冷茶です。こういう暑い日に飲む、文山包種の冷茶は格別です。微風を伝えて、思考回路を正常にしながら、枯れかけた身体に浸透していきます。グラスを傾けたときの氷の音さえ清々しく、気付くともう一杯ハンドクーラーから注いでいたりします (^^;。