Abwarten und Tee trinken !

気軽に気ままに紅茶、台灣茶、中國茶、清酒、Wein を…。
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First Flush 2005 ~ vol.8 ~

2005-04-30 23:35:59 | 紅茶 <南アジア>


Silver Tips 《First Flush, 2005》 ( Makaibari JAPAN )

茶葉は非常に大きく、青葉も tip も非常に多く含まれています。甘く華やかな香りの影に微かに greenish な香りを感じます。軽い渋味とコクを感じた後、爽やかな甘味がやんわりと広がります。organic 系の農園らしく優しくやわらかな味わいで、個人的には SUNGMA 農園の F/F と同系統の個性のように思えます。


先日買い込んだ分、選択権は豊富なので、何から淹れようかあれこれ考えているだけで楽しくなったきます (^^;。暑い日には F/F を飲んでも中國緑茶を飲んでも心地好いです

O・SA・KE

2005-04-30 03:31:45 | 高橋商店
大好きなお酒…



大吟醸 箱入娘 生酒 (高橋商店 (繁桝))

ご存知の方は少ないかと思いますが、八女にある蔵元の逸品です。大吟醸、しかも一切火入れをしていない生酒は夏前の今の時期しか楽しめません!

銘の如く、杜氏さんが手塩にかけて丁寧に丁寧に育て上げられたもので、秀逸です。通常は大吟醸と言っても fruity な香りの影に臭みのようなものが多少あるのですが、この娘はそれが一切なく、どこまでも華やかに響きます。トップは上質な白ワインを想わせるような芳醇な味わいで、心地好い吟醸香が鼻腔を抜けて心地好く香り立ちます。杯の残り香もべっ甲飴のように甘い香りをしています。



↑パッケージも凝ったつくりになっています



嗚呼、よくぞ日本人に生まれけり…、心からそう思えます (^^;。

The Quester

2005-04-29 21:44:55 | お茶屋さん


今日は午前中に Makaibari JAPAN さんから注文していたものが届き、午後は吉祥寺まで赴き、切れ掛かっているこのお茶コノお茶を補給しに Leafull さんまで行ってきました。その帰り道に渋谷の華泰茶荘さんに寄って、入荷したばかりの新茶を購入してきました。

ギラギラ暑いと、まともに思考する気が…。まぁ、「太陽が眩しかったから…」ということで (^^;。これだけ茶葉を購入していながら、明日も然るお茶屋さんを訪れようとしていたりします

そぞろ歩き

2005-04-28 18:51:18 | お茶屋さん
今日は大学が2限で終わりだったので (※切ってませんので悪しからず、笑)、ふらふらと神保町・御茶ノ水方面へ。

散策してみると、どんなコアなお客様が使うんでしょう…って本屋さんが以前と変わらず営業している一方で、所々様変わりしていたりして、時間が流れているのを感じました。

神保町で徒然本屋さん巡りも良いですし、明治大学の裏手辺りを散歩してみるのもなかなかです。只、今日みたいな陽気の日は照り返しがキツイです…。木陰に入るとそれがよく分かります。

そもそも何で神保町まで足を運んだかと言えば、コチラの方の Blog を読んでいて、Tea House TAKANO さんに今年の F/F が入荷したことが分かったので、それ目的で行きました。

Tea House TAKANO さんを訪れるのもこのとき以来ですから、半年ぶりになるでしょうか? SUNGMA T.E Classic とお茶請けを注文してしばし tea time 。tea cup にお茶を注ぐと、春らしい爽やかな香りが心地好く広がりました (詳しい感想はまた後日…)。



外を散策していたときの暑さで脳内 HDD は落ち気味だったので、入荷した2ロット両方とも連れて帰ってきちゃいました (^^;。

杏仁霜

2005-04-27 02:34:57 | 青茶 <中國>
杏仁、字面通り杏仁豆腐の材料ですが、もともと産量が少ないのでアーモンド・パウダーで代替されることが多いものだったりします (某大手中華食材メーカーの杏仁霜の原材料欄を見ても、はっきり「アーモンド・パウダー」と記載されています)。碧螺春の東山と西山みたいな感じで、北杏より南杏の方が甘味が強いなどと言ったこともあるんだとか。

そんな杏仁を茗に冠するお茶を淹れてみました。



烏棟単叢 杏仁香 (華泰茶荘)

杏仁香は本家 (!?) の杏仁同様、産量の少ないお茶だそうで、概して高価です。香りを聞いてみると、ナッツ系の甘く芳ばしい香りは容易に探せますが、完全にアーモンドの香りかと言われると少しビミョーな感じがします。まぁ、まともに杏仁の香りを嗅いだことなど皆無なので、「 (杏仁の香り) ≒ (アーモンドの香り) ?」なのかすらよく分かりませんが…。

単叢特有の渋味は少なく、dry seed の中心に近い部分のような少しまったりとしたコクのある味わいをしています。桂花香、蜜蘭香、芝蘭香のような派手さはないですが、軽やかな甘味の余韻が心地好く、とても味わい深い単叢です



因に、甚だお茶 Blog に書く内容ではないのですが、高校が理数科卒であることの名残 (呪!?) か、「アーモンドの香り」と言われると真っ先にシアン化系の化合物 (俗に言う青酸カリや青酸ガスの類) が連想されます (^^A。

眠りの森

2005-04-26 23:50:23 | 青茶 <台灣>
昨日、今日と Squall みたいな変な降り方をする雨がありました。気分をすっきりさせようと清々しい一方でとても味わい深いお茶を淹れました。



大禹嶺烏龍茶 《台灣九十三年 冬茶》 ( Formosa Tea Connection ※完売)

中火の春茶とは打って変わって、こちらは生茶・原味仕上げです。茶葉はごろっとしていて粒子が大きいです。

ルミさんもよく仰っていることなのですが、2,000m 級の超高山で作られるお茶は後発的というのか、普通の高山茶の味わいの top が2~3煎目にあるのに対し、超高山のお茶は4~5煎目とやや煎を重ねた段階に top があるように感じます。この冬茶の大禹嶺烏龍茶もご多分に漏れず内へ内へと味わいが眠っているかのように感じます。1、2煎目はやや素気ないような印象ですが、4煎目を過ぎた辺りから上質な煎茶を想わせるような風合が徐々に現れてきます。Perruche Sugar のようなすっきりとした甘味が余韻として心地好く広がります



サロンの再開はもう少し先ですが、6月上旬くらいには通販で新茶の販売を始めるそうなので、どんな作品が揃うかとても楽しみです

龍井茶宴

2005-04-25 00:50:19 | お茶会・講習会
華泰茶荘さんの新茶のお茶会、龍井茶宴に参加してきました



出していただいたお茶は、全て届いたばかりの今年の春茶で

台湾龍井 ~青心柑仔
明前白茶龍井 ~(安吉)白茶種
明前龍井 ~龍井43号

の3種類でした (うち1種類は予習済、笑)。

台湾龍井は程好い渋味があり番茶感覚でいきたいような趣で、明前白茶龍井は茶葉が美しくて全体的なバランスが良く、明前龍井は龍井らしさを主張していました。白茶種と龍井43号の香りの違いもはっきりと感じられたのもおもしろかったです。私はやはり明前白茶龍井が一番のお気に入りでしたが、他の参加者の方々の声を聞いていると、同様の感想の方も多かったようです。


…と、この辺りで終ると普通の “ お茶会 ” なのですが、今日は “茶宴”。料理・デザートが充実しておりました。華泰茶荘さんは基本的に店内撮影禁止なので画像でお伝えできないのが残念です (^^;。まぁ、携帯電話の写真機能かなんかで撮ってる不心得者もいましたが…。
最低限のマナーは心得ましょう!


龍井茶の香りご飯

濃い目に抽出した龍井液にもち米を漬け込み、ピーナッツ、豆類、ナツメを加え、炊き上げたものです。さっぱりとして清々しい味わいで、ナツメの程好い甘味が良いアクセントになっていました。物足りない人用にと配られた、軽く砕いて乾燥させた龍井の茶葉を混ぜたごま塩もおもしろかったです。


龍井茶の蒸し饅頭

粉末状に挽いた龍井を練りこんだ皮で、蝦、青菜ベースの餡を包み込んで蒸し上げた饅頭です。皮から緑茶らしいすっきりとした香りがし、餡もあっさりめの味付けでした。


龍井茶卵

龍井茶液で漬け煮した煮卵です。表面は緑でなくちゃんと茶色に煮染まっていて (笑)、塩加減も良い塩梅でした。


龍井茶のチーズケーキ

粉末状に挽いた龍井を練りこんだ生地で焼き上げたチーズケーキです。抹茶をつかったものと似たような趣で、チーズクリームの甘味の中で緑茶の渋味が良いアクセントになっていました。


このメニューに龍井蝦仁や蛤蜊湯を加えたら、○○璃宮のランチコースになってしまいそうです (笑)。お茶も食事も楽しめ、文字通り “ 宴 (うたげ) ” でした



週中頃には明前獅峰龍井が入荷するとのことだったので、龍井茶ではなく台灣茶の新茶を2種購入して家路につきました

Toughness

2005-04-24 16:51:08 | 緑茶・白茶・黄茶
この間、注文したときに「新茶が到着するまでコレでも飲んでお待ちください!」と、茶藝樂園の A さんにいただいた去年の緑茶を今日は淹れてみました。



版納銀毫 《2004年 春茶》 (茶藝樂園)

雲南省のお茶って少し特殊な感じがします。去年、新茶として飲んだときに比べ、香りこそ落ちていますが、味わいはカドが取れてまろやかな口当たりになっているように感じます。少しとろんとした甘味も良い塩梅です。製茶から1年以上経っても変な落ち方をしない緑茶は珍しく、流石、普洱茶の産地の緑茶!と言った処でしょうか (^^; ?


↑と関係ないですが、そろそろ華泰茶荘さんの龍井茶宴に向かうとします。詳細は深夜くらいに up 予定!?

To be continued ...

Early Summer Game ~ vol.5 ~

2005-04-23 21:26:29 | 青茶 <台灣>
今日は最後に Formosa Tea Connection さんのサロンを訪れたときにいただいたこれ↓を使って冷茶をつくってみました。



パッと見はコチラと似通っているので、ルミさん曰く、よく名前を確認してから使って欲しいとのことでした。



中身はこんな感じ↑です。普段はお湯で何煎かとった茶葉を水出しして冷茶をつくることが多いのですが、今回は Formosa Tea Connection さんの推奨に従い、お湯でつくってみました。




お湯を注ぐと、ハッと広がる甘く芳ばしい火香と琥珀の水色…、どうやら今回のものは野生茶がベースになっているようです。くずれ葉を使っているので、そのまま飲んでも絶対に美味しいのですが、今回の趣旨は冷茶。やや濃い目に抽出して、袋を取り出し、室温まで下がってから冷蔵庫へ。

飲んでみると、アイス珈琲のような焙煎の香味をトップで感じます。甘味の入り方は黒砂糖や黒蜜を想わせます。普通に淹れた野生茶とまた雰囲気が違い、アイス珈琲感覚でグイグイ飲めてしまいます

未完成交響曲

2005-04-22 18:53:52 | 青茶 <台灣>
お茶は自然物。それ故、その一杯一杯は唯一無二のものであると思います。極限的に近い一杯はあっても一致するものは絶対にありません。先日、老凍頂山烏龍茶 (※完売) を通販で注文したときに、Formosa Tea Connection さんからそんな「一期一会」の思想を朧気に感じるお茶をいただきました。



(仮) 合歡山烏龍茶 《台灣九十三年 六月摘》 ( Formosa Tea Connection ※完売)

合歡山烏龍茶というのは仮称で、台灣に実在する合歡山で産する烏龍茶ということではありません。苗木を植えてから3年目の 2,700m級の超高山の茶畑で試作的に製茶されたもので、デビュー前につき産地情報は非公開になっています。

茶葉は緑色が淡く、清香系の安溪鐵觀音のような黄緑色をしています。青心烏龍種らしい青く活き活きとした香が茶葉自体からよく香ります。初々しく淡い味わいながら大枠は台灣高山茶らしい清らかさを備え、まだ何者にもなっていないような趣におもしろみを感じます。個性と呼べるほど確定的なものではなく、或る種の方向性のような、芸術の世界で言う motif のようなものが見え隠れしています。どのようなお茶になるか、自分なりに気ままな予想をしながら、このお茶の成長を見ていけるのは非常に貴重な経験のように思います。



思い起こせば、一昨年、Leafull さんで SUNGMA 農園の Yamada Bari と Yumeko Bari の初摘を飲んだときも、こんな掴みどころのなさを感じました。あれから1年以上が経ち、Yamada Bari も Yumeko Bari も徐々に産量も増え、その個性の片鱗を見せ始めています。この合歡山烏龍茶 (実名ではありませんが…) も私なんかの予想を越えて、ステキに変わっていくのだろうと思います