Abwarten und Tee trinken !

気軽に気ままに紅茶、台灣茶、中國茶、清酒、Wein を…。
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美人の定義

2005-02-28 14:22:22 | 青茶 <台灣>
おそらく一般的には東方美人茶、他にも、白毫烏龍茶、香檳烏龍茶など様々な茗で呼ばれる (私は香檳烏龍という響きが好きなので、以下、そのように表記します。) このお茶は、なかなか良いものに出会えないお茶でもあります。変に口の中にへばり付くような甘味だったり、いがらっぽい渋味があったりなど、なかなか難しいです。



白毫烏龍茶 《台灣九十三年 七月摘》 [二作目] ( Formosa Tea Connection ※完売)

一作目、二作目両方とも飲んだことがありますが、私が気に入ったのは二作目です。一作目は艶やかな甘味がある一方で気品があって、理想的な香檳烏龍といった趣で、おそらく多くの方が美味しいと思うのもこちらでしょう。二作目はダンディーな風合をもっていて、烏龍茶らしい滋味を感じられる作品です。まぁ、二作目を先に飲んだというのも大きいのでしょうけど (^ ^;。美味しさも然ることながら、自分の stereotype を良い意味で壊してくれる作品に私は弱いようです。

蜜のようなとろりとした口当たり、深い滋味、スミレのような花香で高尚な複雑さをもっています。甘く芳醇な一方で、何処か清涼感のある余韻が心地好いお茶です。煎もよく効くのでイイ感じです。



美人の定義に色々なかたちがあるように、美味なる香檳烏龍にも様々なかたちがあるように思います。この Formosa Tea Connection さんの白毫烏龍茶 [二作目] は、芸能人で言えば三船美佳さんや石川亜沙美さんのような (!?)、別の表現をすれば女子高の中でモテるような(??)、女性的な美しさの中にも或る種の男性的な格好の良さを持ち合わせた魅力があるように私には思えます。

☆Stardust☆

2005-02-27 22:56:29 | お茶屋さん


この写真を見ていただければ、今日の私の悪行ぶり (!?) が分かるかと思います (^-^A。

午前中、ついに明日 (2/28) で茶葉の販売を終了されてしまう、楽人居さんから注文していた品々が届き、午後からは Formosa Tea Connection さんのサロンにお邪魔してきました。

楽人居さんからは、この間、大紅袍を飲んで、岩茶も高品質なことが分かったので、結局、鉄羅漢に肉桂2種、それに加え、気になっていた潙山毛尖という珍しい黄茶を購入しました。楽人居さんのお茶はどれも輝かしい逸品ばかりだったので、いま私の手元にあるだけでおしまいかと思うと非常に残念で、無情な時計の針を止めたくなります…。

Formosa Tea Connection さんのサロンも、次回訪れるのはしばらく先になるわけで、存分に楽しんできました。台灣茶の冬茶は Darjeeling Autumnal 同様、寒波の影響で収穫量が極端に少なかったらしく、現地の茶農さんの手元にも全然茶葉が残っていない状態のようです。当然、Formosa Tea Connection さんもその影響をもろに受け、在庫がドカドカなくなっているのだとか。まぁ、私は周到にお取置きをお願いしていたので、目的の品は難なく買えましたが…(^^;。在庫のある冬茶の中でまだ試していなかったものを一通り試飲させていただいて、お取置き3品+2品で、凍頂山烏龍茶、凍頂山烏龍茶 SP、白毫烏龍茶、梅山烏龍茶、福壽山野生茶を購入して家路につきました。
因に、今日のデザートは…というより軽食に近い感じでしたが、そば粉の Galette を出していただきました。ベーコン、サーモン・ペイスト、卵、チーズ、ほうれん草、マッシュ・ポテトなど色々入っていてとても美味しかったです。只、結構ボリュームがあったので、せっかく出していただいた豆類やショコラやドライフルーツなどのお茶請けに全く手がつけられず、少し悪いことをしてしまいました

何か湿っぽい話になってしまった部分もありますが、今回、購入した茶葉を存分に楽しみたいと思います

桜花

2005-02-26 19:31:30 | 緑茶・白茶・黄茶
一応、静岡県出身なのですが、紅茶・台灣茶・中國茶に比べて、日本茶を飲むことは極端に少ないです (^^;。夏場に番茶の冷茶をつくるくらいで、ちゃんと淹れることは滅多にありません (日本茶用の急須も持ってませんし…)。今日は、本当に気まぐれで日本茶を淹れました。



摩利支 (葉桐)

山森美好さんという静岡の茶農さんが開発した新品種からつくられる、希少な深蒸し煎茶です。中國緑茶のようなアミノ酸の甘味が余韻としてはっきりと残るので、日本茶にしては珍しい風合です。このお茶を飲みながらも、「安吉白茶や望海茶の新茶が早く飲みたいッ!」などと思っており、相変わらずの非県民ぶりを発揮していたりします (苦笑)。




こんな淹れ方をしていると、“ 焦臭い上に小五月蠅い方々 ”には文句を言われそうですが、中國緑茶同様、日本茶のグラス飲みというのもなかなかです。この方々あんなに不味い淹れ方 (沸しっぱなしの湯を使うなど…) で「もてなしの心」がどうのと言うのだから、私は聞いて呆れてしまいます…。まぁ、そんな不躾な話はさておき、近所の和菓子屋さんで購入した桜餅をお茶請けに、和風に Tea Time です

Foire du Mangue

2005-02-25 22:22:17 | ふつう日記
今日は、午前中、銀行で楽人居さんに注文した茶葉の代金を振り込んだ後、午後は奥沢の LE PALAIS DES THÉS さんに立ち寄ってから二子玉川まで赴き、Qu'il fait bon 二子玉川でマンゴー・フェアのケーキを買ってきました。普段は Qu'il fait bon 代官山をよく利用するのですが、マンゴー・フェアは都内だと銀座と二子玉川でしかやっていないので…。




・Bavarois au Mangue ~ペリカンマンゴーのババロア~  (写真左)

ババロアなので中身はとてもやわらかく、ペリカンマンゴー特有のちょっと酸味を帯びた甘味が心地好いです。外側のスポンジ生地もいい塩梅です。


・Tarte au Mangue ~ピーチマンゴーのタルト~  (写真右)

同じ玉川高島屋S・C 地下1階のフロア内にある、Leafull さんの MARGARET'S HOPE Clonal DJ-239 × 30g と等価 (かえって分かりにくい表現になってますが…) というちょっぴりお高いタルトです。使われているピーチマンゴはもっと強烈に甘いのかと思いきや、意外にさっぱりとしていて、上品な甘さでした。トップにウリ系の greenish な風合が少しあって、口当たりはとても滑らかです。普通のマンゴーみたいに絡みつくような触感ではなくて、ビロードがするりと抜けていくような触感をしています。いっしょに入っているラズベリーの爽やかな酸味が良いアクセントになっています。


因に、この 1 st Stage は2月末までなのでお気をつけを。3月からの 2nd Stage 以降はまた使われるマンゴーが変わります。



マンゴーフェアを堪能した後は、すっきりとした余韻の S/F、MARGARET'S HOPE Clonal DJ-239 ( Leafull ) を淹れてまた一息

老妓たちの微笑

2005-02-24 15:55:53 | 青茶 <台灣>
今年のスギ花粉情報を受けて、お茶屋さんでも web を中心によく凍頂烏龍が売れているそうです。
そこで、私も凍頂烏龍を淹れようと思い (花粉症に効果があるなんて微塵も実感できませんが…)、 ちょしさんの Blog でも紹介されている、この凍頂烏龍を淹れてみました



1990年凍頂烏龍 (優良奨) (楽人居)

「よりによってコレかよッ!」という “ご・指・摘” はスルーさせていただいて、いざ、品茶、品茶 (笑)。

Formosa Tea Connection さんの老凍頂山烏龍茶と同じく、製茶後に全く手を加えていない老茶ですが、個性はかなり異なっています。Formosa Tea Connection さんの老茶がやや男性的であるのに対して、楽人居さんの老茶はやや女性的と想えるような個性をしています。

杏や金柑を想わせる、心地好い甘味と酸味のバランスをしています。とろりとして少し舌にのっかるような口当たりをしており、Menthol 系の余韻が清らかに響きます。以前、茶藝楽園の A さんからいただいた、鳳凰単叢の陳年茶も似たような風合をもっていました。

web のお茶の説明でも書かれている、『じっくり枯れた風格』というのも、とても味わい深いものです。



因に、よくお邪魔させていただいている茶プーさんの Blog では、同系統のお茶である、1990年凍頂烏龍 (優良奨 三花) が紹介されています (^^ゞ。

緋色の衣を纏いて…

2005-02-23 15:35:59 | 青茶 <中國>
何かの記念日でもなければ、特に良いことがあったわけでもない (春一番が吹いたらしいですが…) のに、あのお茶を淹れてしまいました (^^;。



正岩茶 大紅袍 《2004年 春茶》  (楽人居)

薔薇の高貴な香り、炭火の深い香り、雨粒の湿った香りが見事に調和しています。一瞬、正山小種や珈琲かと思うほど、トップではっきりとした焙煎のコクを感じます。只、これだけ火入れが強いにも関わらず、口当たり滑らかで、岩韻が心地好い故、厭味っ気なく身体の中に浸透していくから不思議です。凡そ岩茶の味わいの要素と思われるものを全て詰込み、その上で均衡が取れているから素晴らしいです


一方、火香がまだ強く、些か飲むには早かった感もあるので、少しおいてみて、茶が熟すのを待つのも一興でしょうか (^^A ?




更に、おまけで「水出し用の大紅袍」 (おそらく輸入の際、茶缶の底に残った、少しクラッシュした茶葉かと思います) なんかもいただきました。夏場のお楽しみに取っておこうかと思っています

Brotherhood

2005-02-22 20:02:23 | 青茶 <中國>
こちらの茶プーさんの Blog でも紹介されている、少し変わった茗の単叢を今日は淹れてみました。



烏東兄弟単叢 (バンブー茶館)

かめきちさんの紹介メモを参照させていただくと、「烏東山の海抜1050mにある樹齢200多年の茶樹です。昔は2本の樹が兄弟のように並んで立っていたそうですが、現在は1本しかありません。特韵があるため別名「宋種兄弟単叢」とも呼ばれる名叢です。」とのこと。

すっきりとした花香、nutty な香り、バターを想わせる milky な香りが見事に融和しています。飲み始めは単叢にしてはやや greenish な味わいですが、滋味深く、余韻として残る清らかな甘味が心地好いです。

巧く表現できないのですが、上質な CASTLETON や MARGARET'S HOPE の S/F が備えている、或る種の「気品」のようなものが、この烏東兄弟単叢からも滲み出ています。正確なことはよく分かりませんが、この品の良さが「特韻」なのでしょうか? この風合にヤラれたらしく、気づけば7、8煎飲みほしていました。






因に、茶殻は結構青っぽいです

Dedicated to Earl Grey !

2005-02-21 14:27:28 | 紅茶 <その他一般>
口に合わないとまでは言いませんが、Flavoured Tea を自分で買って飲むことは極端に少ないです (花茶・工藝茶は少し趣が異なりますが…)。Flavoured Tea って「びっくり箱」的な要素と言うのか、1回飲む分には「こんな香り付けもできるんだ!」で済むのですが、複数回飲んでも良いというようなものになかなか出会えません。
まぁ、在ってもいいかなと思うのは、甘めのケーキに合わせるための Earl Grey か、冬場の Milk Tea 用の Spice Blend でしょうか? 只、Earl Grey でも、よくある Keemun や Lapsang Souchong がベースのものはどうも苦手です…。

そんな中、我が家に置いてある数少ない Flavoured Tea の1つがこのお茶です。



BLUE OF LONDON  [Earl Grey de Yunnan]   (LE PALAIS DES THÉS)

俗に Manhattan Style、New York Style などと呼ばれるような Herb 類の入った Earl Grey では、唯一、私が飲めると言っても過言ではないものです。普段飲みでもそこそこ通用するレベルの Yunnan をベースに使っているので、Flavoured Tea にしては相当に飲みやすいです。矢車菊 ( Blue Mallow )、葵の花が Blend されていますが、やんわりとした香り付け ( Pure なお茶に飲みなれているとそれでも多少キツイのですが…) なので 然程鼻につく香りではありません。午後のお茶としてスコーンやケーキに合わせるにはなかなかだと思います。


LE PALAIS DES THÉS さんは自由が丘と奥沢の駅の中間くらいにあるのですが、通りを一本入ったところにあるので少し分かりにくかったりします。地図検索で調べた地図を載せておくとこんな感じです。Darjeeling など様々な紅茶産地に行かれたことのある店長さんに現地のお話を聞いてみるのもおもしろいですネ



紅茶缶も一風変わったデザインなので、オバ様世代への贈り物に重宝しています (^^;。
因に、水曜定休です。

King in Autumn Dress

2005-02-20 19:16:38 | 青茶 <中國>
今日は、昨日に引続き天気も悪くとても寒かったので、何か身体を暖めるようなお茶を淹れようと、我が家のストックを見渡していました。一瞬、まだ開けたない、このお茶が目にとまったのですが、2日連続で非常に高貴なお茶を淹れるのも如何なものかと思い立ち、別の King にしました (^^;。



秋音王 (茶藝楽園)

茶藝楽園にしては珍しい (!?)、焙火度の低い清香系の安溪鐵觀音です。このお茶は2ヶ月くらい前、日本分店 ( A さんの処) に入荷したばかりの頃に購入したのですが、その頃に比べ、最近は clear な甘味が如実に感じられて一層美味です。蜜のように滑らかな口当たりで、香り・味わいはすっきり爽やかで、長々と飲んでいたいような風合です (まぁ、秋茶とは言え、安溪鐵觀音ですから、身体に及ぼす作用としてはやさしくないのでしょうけれど…(^^;)。


因に、この秋音王は、かのひらたさんも自分の原点回顧的なお茶としてこちらで取り上げられていたりする系統のお茶だったりもします。

桃仁香と芝蘭香

2005-02-19 23:15:05 | 青茶 <中國>


宋種単叢 桃仁香 (華泰茶荘)
烏棟単叢 芝蘭香 (華泰茶荘)


今朝、起きたら、とっても寒かったので、2度寝…、正午ちょい前にやる気な~く起きて、単叢を2種、つれづれ淹れていました。

この宋種単叢 桃仁香は華泰茶荘芝大門店の S さんにご好意でいただいたものなのですが、芝蘭香を一層上品にしたような趣で美味しいお茶です。桃仁香も芝蘭香も、桃のような甘い香りで、茘枝や桃を想わせるすっきりとした甘味があって、どちらも香り・味わいの系列としては近いように私は思うのですが、茗が違う以上、品種が違うのでしょうか? そもそも、鳳凰単叢って、香りの区分やら品種の区分やら産地の区分やら、入り組んでいて、なかなか複雑です。しかも、別名があったりなんかもして、それ程詳しくない私なんか頭の中がグルグル廻りはじめてしまいます



まぁ、美味しいのが一番なんですけどね (^^;。この宋種単叢 桃仁香は煎も効くのでイイカンジです。桃を頬張ったときのような濃密な甘味が現れたかと思えば、くどくなり過ぎに清らかですっきりとした余韻に変わり、味わいの変化の幅も大きいです。飲む度に Xanadu へ誘(イザナ)ってくれるかのようです