完璧主義者の Champagne

Champagne Salon 1997　[750ml]

【原産地】　France Champagne le Mesnil-sur-Oger
【アルコール度】　12度

品質を安定させるのが窮めて難しい champagne にあって、単一産地、単一品種、優良年に頑なまでに拘った vintage champagne です。『 ソムリエ 』 Vintage.62 で、Salon を 「 完璧主義者 」 と評した斉藤シェフの episode が思い出される逸品でもあります

まだまだ熟成途中と云った印象ですが、酸味に次いで、焼き立ての briosh のコク、柑橘類の甘味が流れるように広がっていき、実に心地好いです。夜の帳（とばり）から全て星屑を集めたように素晴らしい champagne です。

しずく搾り

大吟醸　箱入娘　しずく搾り　[1800ml]　(繁桝　(株式会社 高橋商店))

【アルコール度】 17度以上18度未満
【使用米】　山田錦　　
【精米歩合】　40％
【製造年月】　平成22年9月18日

4合瓶は何度か飲んだ事がありますが、1升瓶は初めてだったりします（＾＾A。



1升瓶だと 「 しずく搾り 」 になるので、あまり関東周辺では見掛けないような気が。此のお酒も福岡の酒販店さんからお取寄せしたものだったりします。

清冽とした飲み口ながら、アルコール度が高いので飲み応えもあります。洋酒にも似た、muscat の福与かな甘味が実に心地好いです。

七垂二十貫

十四代　七垂二十貫（しちたれにじっかん）　[720ml]　(高木酒造株式会社)

【アルコール度】　16度
【使用米】　兵庫県特A地区吉川町産　愛山　特米
【精米歩合】　40％
【製造年月】　平成21年9月

七垂二十貫とは、所謂、雫酒（しずくざけ）の収量を意味する酒造り用語で、双虹（そうこう）、龍月と云った十四代 top class のお酒にも冠されています。

愛山で醸したお酒は渋味の top note がキツい傾向があるので、冷蔵庫で1年弱低温熟成させてみました。渋味の要素は皆無で、熟成感のある木苺の甘味が実に心地好いです。蔵元さんの技術の集約が伺える逸品です。

陸分の壱

特吟　十四代　生貯蔵酒　[300ml]　(高木酒造株式会社)

【アルコール度】　15度
【精米歩合】　50％
【製造年月】　平成22年5月A

おそらく初となるであろう、十四代の300ml瓶、しかも生貯蔵酒です。生酒は冬季～春先限定、後は生詰か火入になるので、十四代の生貯蔵というのは初めてです。

特吟となっていますが、精米歩合と云い、コチラとは幾分異なる気がします。六等星のように穏やかな酸を感じた後、喉奥に米・米麹のコクを感じ、しなやかに内側へと浸透して行きます。呑み切り size なので、やや物足りなさも感じますが、其も亦一興かと（＾＾A。