Magic

斗瓶取り純米吟醸　東洋美人　山田錦　[500ml]　(澄川酒造場)

【アルコール度】 16度以上17度未満
【使用米】　山田錦 100%　　
【精米歩合】　50％
【製造年月】　平成18年4月

はせがわ酒店表参道ヒルズ店限定品です。若い杜氏さんとのことで何かと話題に上ることも多く、以前より気になっていた蔵元さんでもあります。

上立ち香はリンゴのようでその奥に酒粕のようなクセも僅かに感じます。飲み始めから終わりまで非常に変化に富んだお酒で、アルコール分の辛味を感じたかと思えば広がりある甘味を感じ、最後には日本酒らしい米・米麹の旨味が漂います。差当たる処、万華鏡のようでもあります。何か magic にかかったような不思議な魅力のあるお酒です。

First Flush 2006 ～ vol.17 ～

CASTLETON Moon Light DJ-103　( Leafull )

S/F, 2005 以来の CASTLETON 農園の special lot です。僅か 5kg しかつくられていない上に、お値段も “ special ” なのは難ですが…。

茶葉は size が大きく、silver tips も豊富に含んでいます。微かに大豆のようなコクを感じますが、穏やかな個性で、何の引掛かりもなくスーッと体内に浸透していきます。SINGBULLI DJ-17 “ Flower ” 同様、一飲して爽やかさが抜け切った後、身体の奥から還ってくる甘味がとても深いです。それは gold kiwi fruit を想わせ、非常に心地好いです。

ニシヘヒガシヘ…

今は懐かしき L'EPICIER logo type の handy cooler で水出し iced tea をつくってみました。

茶葉は Makaibari JAPAN さんの Silver Tips　《First Flush, 2006》 です。Iced tea の方が F/F らしい fresh 感が際立つように思います。キラキラした爽やかさと微かにブドウを想わせる甘味が心地好いです。


午前中、やっぱ水出しの F/F は美味しいなぁ～などと思っていると、午後から晴れてきたのでふらふらとお出かけ。



吉祥寺の Leafull さんで今日から販売開始の或る lot と他に 2 lots を手に入れてきました。


Leafull さんを出た後、壱番纏を買いに行かねばと妙な使命感 (!?) にかられ、吉祥寺→麻布十番の大移動。



そうしましたら、偶然やっていた、surprise 規格のくじ引き抽選販売の最後の1本に当たってしまい、思わぬ出費が… （＾＾；。因に、「 H17BY 全国新酒鑑評会 だと、東洋美人は金賞で、十四代は入賞ですから、澄川さんの勝ちなんですよね (笑)。」 と言ったら店員さんに笑われました （＾＾。

来月には単叢や台灣茶の新茶が出回り始める訳ですが、早くも暗雲が…。

風のことずて

吟醸　風のことずて　　[180ml]　(黒龍酒造株式会社)

【日本酒度】　+4
【酸度】　1.1
【アルコール度】 14度以上15度未満
【使用米】　五百万石　　
【精米歩合】　55％
【使用酵母】　蔵内保存酵母
【製造年月】　平成18年5月
(参考 URL)


生貯蔵酒らしくすっきり感のある華やかな香りをしています。微かに粉っぽさも感じますが、程好い辛口で、もち米のようなコクを感じます。口当たりが良いので1合瓶がサラッと飲めてしまいました （＾＾。とても軽やかな印象で、regular の黒龍ともまた異なっておりまた一興でした。

特性

烏東特級蜜蘭香単叢　《2005年　春茶》　(バンブー茶館)

蜜蘭香の中では比較的火入れの軽いお茶です。

白 wine のような甘味で、全体的に爽やかな風合ですが、base はしっかりとしており、余韻は豊穣と言えます。蜜蘭香の中では少し変化球ですが、こう言った個性もアリだなぁと （＾＾。

Silver Needles

SHANNON T. E. Silver Tips　( TEAS Liyn-an )

非常に珍しい Ceylon ( Dimbula ) の白茶 type です。




初夏らしく!?、glass で淹れてみました。少し野草のようなクセを感じますが、穏やかな個性でさらりと飲めます。Darjeeling A/N を想わせる穀類系の甘味が心地好いです。

Number Thirtyeight

純吟三十八号　生酒　酒門の会限定品　[1800ml]　(黒龍酒造株式会社)

【日本酒度】　+4
【酸度】　1.8
【アルコール度】 15度以上16度未満
【使用米】　東条産山田錦　　
【精米歩合】　50％
【使用酵母】　蔵内保存酵母
【製造年月】　平成18年3月
(参考 URL)

同じ生酒で発売時期も1月前後しか違わないのですが、火いら寿とも吟十八号とも大きく character が異なっています。

上立ち香は控え目で、柑橘類の風合を微かに感じます。少し alcohol っぽさも感じますが、キリリとした辛口の風合が際立つお酒です。

開栓から数日後、辛口の要素が少し落ち着き、透き通った風合や甘味の膨らみを感じるようになってきました。

趣向を変えて…

此のところ紅茶は F/F, 2006 ばかりだったので、たまにはしっぽりと中國紅茶なんぞを淹れてみました。



陽羨紅芽 (宜興紅茶) 　《2004年　春茶》　(今古茶籍)

滇紅以外の中國紅茶では珍しく、golden tips を多く含んでいます。ありがちな smoky さや泥臭さと言ったクセの要素はなく、非常に飲みやすいです♪

口当たり滑らかで、malty なコクを感じた後、cinnamon & apple を想わせる心地好い甘味が広がります。さて、今年の入荷はあるのやら？

蘭花香

安渓観音王　【蘭花香型】　《2005年　冬茶》　(バンブー茶館)

初めて飲んだときは味わいの中に瀟洒すぎて少し追いきれない部分があったのですが、それから数回飲む機会を経て、ようやく全体像を摑めるようになったように思います。

ウリ系の非常に穏やかな甘味と、その後で広がる清水のような透明感が実に心地好いです。本当に肌理の細やかな味わいのお茶です。

Muscatel !

大吟醸　箱入娘　生酒　[720ml]　(繁桝　(株式会社 高橋商店))

【日本酒度】　+4.5
【酸度】　1.3
【アルコール度】 17度以上18度未満
【使用米】　山田錦　　
【精米歩合】　40％
【製造年月】　平成18年4月

毎年、この季節に開けるのが楽しみな1本です♪　購入はもちろん清水屋酒店さんです！

「 箱入娘 」 と言う名前から受ける印象とは対照的に、生酒らしい新鮮味に加え、香味の主張がはっきりとしたお酒です。毎年のように 「 美味いッ！ 」 と口にだしてしまうくらいのお酒なのですが、今年は殊更私好みの character をしています。

純米吟醸　出羽燦々　十四代ほどではありませんが、洋酒に精通する個性を感じます。Darjeeling の表現を借りれば、正しく muscatel と言った、muscat のふくよかな甘味を感じます。甘味の奥に日本酒らしい米・米麹のコクもほのりと感じます。香りの要素は昨年に比べやや穏やかなものの、非常に味わい深い印象です。