花冷え

桜も満開に近付いてきたのに今日は風を冷たく感じました。そんな日は芳ばしいお茶を。



福壽山野生茶　《台灣九十四年　春茶》　( Formosa Tea Connection　※完売)

火入れから来る芳ばしさと超高山茶特有の透明感の融和しているお茶です。製茶からしばらく経ち、maple 系の甘味に深さを感じるようになってきました。

少し肌寒い陽気の日には焙煎のしっりとした野生茶が心地好いです （＾＾。

清廉

先日購入してきた中からこのお茶を淹れてみました。



特等東方美人　《台灣九十四年　夏茶》　(海風號)

今頃になって特等東方美人が飲めるとは思ってもいませんでした （＾＾A。台灣九十三年の特等東方美人をつくられた茶農さんのお弟子さんにあたる方がつくられたものだそうです。

茶葉は台灣九十三年のものに比べると小ぶりですが、綺麗な白毫を多く含んでいます。口当たりは滑らかで、海風號さんの特等東方美人らしい (!?) エッチい感じはあまりなく、何処か清楚な印象をしています。程好い honey な甘味が抜けきった後、apricot を微かに想わせる澄んだ余韻が漂います。

九十三年のものと少し character が違いますが、やはり至極美味しいお茶です。

First Flush 2006 ～ vol.3 ～

NURBONG DJ-1 《 DARJEELING NOUVEAU 2006 》 ( Mariage Frères )

昨年も Mariage Frères さんで取扱いのあったあまり聞き慣れない農園のお茶です。

茶葉は silver tips と青葉が balance よく含まれています。茶葉の見た目と裏腹に、greenish な風合は穏やかで、程好い滋味を感じた後、lime のような甘味が爽やかに漂います。


このお茶は茶プーさんの Blog でも取上げられています。

雪片

Sample でいただいたお茶を淹れてみました。



烏東雪片玉蘭香単叢　《2005年　冬茶》　(バンブー茶館)

Darjeeling の F/F と S/F (或いは A/N ) の差も極端ですが、単叢の春茶と冬茶の個性の違いも大きいように思います （＾＾。

茶葉は黄褐色がかっており、size も大きいです。香りは穏やかな蘭の香りで、鮮度の良い butter を想わせる香りも微かに感じられます。全体的に落ち着いた風合で、引っ掛かりを感じることなくサラリと喉を通って行きます。

First Flush 2006 ～ vol.2 ～

THURBO DJ-1　( Leafull )

Leafull さんのお蔭でここ3、4年くらい連続で THURBO DJ-1 を楽しむ機会を得ています。

DJ-1 は THURBO にしては珍しく Chinese bush からつくられているので、少し他の lots と趣が異なっています。THURBO の F/F らしい個性が全面に出るのはやはり clonal でしょうが、象徴的な lot number なので毎年ついつい買ってしまいます （＾＾；。

前述の通り、Chinese bush からつくられているので clonal に比べ主張は穏やかに感じますが、その分、品の良さを感じます。焙煎から来る滋味を感じた後、抹茶菓子のような甘味が広がります。

“ 櫻 ” 華円舞陣

お昼頃に今古茶籍の百大先生から急な提案が… （＾＾A。花見 (に格好をつけてお酒(笑)) にしようとのことで、T 大構内へ。ソメイヨシノは満開には程遠い感じでしたが、少し奥へ入った処の枝垂桜が綺麗だったのでそこで花見となりました。








Start は百大先生、Mr. Pu'er さん、茶心之会会長さん、私の4人で入れ替わり立ち替わりで計10名前後の人数だったと思います。




私の持参品の花見酒2種

(1) 純米大吟醸　生酒　火いら寿 (ひいらず)　[720ml]　(黒龍酒造株式会社)

(2) 純米吟醸　桃色発砲生酒　鳳凰美田　[720ml]　(小林酒造)


(1) は文句なしに旨い生酒、私が一番飲んでいたような気もしますが、一瞬のうちに空いてしまいました （＾＾；。

(2) はオリが桃色をした珍しいにごり酒です。活性 type なので、開栓時なかなか凄いことに。



時折、閉めたりしながらゆっくり開けたのですが、1/3 くらいはこぼれてしまいました。流石、「 取扱注意 」 の表示は伊達じゃないです…。味は甘々なのかと思いきや割と solid で、酒粕の滋味が印象的な味わいでした。







会長さんのご持参品のキールロワイヤル、シャンパーニュ等々

キールロワイヤルはカシスリキュールで甘味が比較的強いのですが、樽の woody さも感じられて非常に滋味深いです。シャンパーニュや白ワインで割ると、甘口の赤ワインのような風合になりました。



【肴等の1部】











昼間ッからお酒でイイ身分ではありましたが、楽しい宴を催してくれた百大先生に感謝です。





(オマケ) 偶像崇拝は続く (笑)。

Crystal Flush 2006

MAKAIBARI Crystal Flush 2006　( Makaibari JAPAN )

今年も届いた MAKAIBARI 農園の春先 special lot です♪

昨年のものに比べ、赤茶色の茶葉が殆どなく、色合いが青々しい印象を受けます。Cup に注ぐと herb 系の清涼感のある greenish な香りが広がります。昨年のものに比べ、しっかりとした味わいをしており、微かに緑茶系の渋味を感じた後、カリンのような甘味をほのかに感じ、最後は爽やかさを内包しながら fade out していきます。

味わいの主張のしっかりとしている今年の Crystal Flush の方が私は好きですネ （＾＾。

祝い酒

卒業の餞にお酒を。たまには愛郷心なども出してみたりして、我が静岡県が誇る銘酒の1つを開けてみました。



愛山　中取り　純米大吟醸　磯自慢　[720ml]　(酒友　磯自慢酒造株式会社)

【日本酒度】　+3
【酸度】　1.25
【アルコール度】 16度以上17度未満
【使用米】　播州三木　特等　愛山 100%　　
【精米歩合】　40％
【使用酵母】　自社保存株
【製造年月】　平成17年10月

上立ち香は落ち着いた fruity な香りをしています。愛山の特徴なのか飲んで程なくして一瞬渋味を感じますが、その後、まるみを帯びて、厭味っ気なく fade out していってくれます。その様は手を振りながら去っていくかのようでもあります。

愛山で仕込まれたお酒は今までに数種類飲みましたが、その中でもこのお酒はとりわけ纏りが良いように私には思えます。

【追記】
開栓2日目、前述の渋味の要素が穏やかになり、円熟味をより明確に感じるようになりました。実家が静岡故、些か思い入れが強いのですが、静岡のお酒は旨いです！！！



↑の 「 磯自慢 」 logotype のうすはりで飲んでみました。

CLOUDY HEART

「胸にしみるのはイヤネ こりゃ何？」ってこともなく、自覚症状もないまま、気が付けばこの日が…。



今期の卒業生が優に6000人以上居るので、会場も凄かったです。人の多さで酔いそうなくらい…。

不満も少なからずあるものの、程好くイイカゲンな処と言い、気の向くままやらせてもらえる処と言い、私の気質によく合っていたように思います。

人生初の学位記を片手に、母校へ Honest Love ...

Citrous fruits

久しぶりに Qu'il fait bon 代官山へ。春の menu を色々と （＾＾。



写真左から

・ゆずとヨーグルトのタルト　～ Ile de etoile ～

ヨーグルトムースの上に、ゆずとオレンジ、2種類のゼリーがのっています。ゆずらしい甘く爽やかな香りとゼリーのふるふるとした触感が心地好いです。


・イチゴのムースタルト　～ Kaléidoscope ～

ビスケット生地に chocolat がちょっとした accent になっており、触感と相まってとても芳ばしいです♪　添えられた orange peel が程好い爽やかさを演出してくれます。


・宮崎産日向夏のタルト　～ Tarte de “ HYUGANATSU ” ～

春の special menu の1つです。Marmalade 風に白皮ごと使われています。意外にも白皮の方が甘味を感じます。柑橘類好きの私には堪らない tarte です。



お茶は NAMRING DJ-1 を少し濃い目に淹れて。F/F は洋菓子より和菓子の方がどちらかと言えば合いますが、柑橘類のものとの相性もなかなかだと思います。





因に、また F/F を買ってしまいました （＾＾Ａ。すでに4 lots、今年も結構な数になりそうです。