Abwarten und Tee trinken !

気軽に気ままに紅茶、台灣茶、中國茶、清酒、Wein を…。
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銀峰先生 !?

2005-01-31 15:02:16 | 緑茶・白茶・黄茶
ここで、「今年は高橋銀峰を扱うお茶屋さんが多いといいなぁ~。」とか言ってたら、また運のいいことに楽人居さんから Sample で2004年の高橋銀峰を頂きました



「高橋銀峰」、我々日本人からすると人名 (しかも、『美味しんぼ』に出てくる海原雄山先生のように非常に気難しそうな…) だと思ってしまいますが(笑)、湖南省長沙市高橋 (gao-qiao) でつくられる、緑茶の茗です。
以前、私が遊び心たっぷりに、知合いの“高橋さん”にこのお茶 (楽人居さんのものではないですが…) を差し上げたら非常に喜んでいただけました(^^;。


  

楽人居さんでも推奨している通りガラス・コップで、しかも非常に産毛立ったお茶なので上投法 (お湯を先に入れてから茶葉を投入) で淹れました。

キラキラ舞い落ちる茶葉を愛でてから、至福の一時を。製茶から1年近く経っていても薫り高さはまだまだ顕在で、程良く greenish & nutty な味わいが心地好いです。 余韻として残る爽やかな甘味にひたりながら、「2005年版のこれを飲めないのが残念…。」と少し感慨に耽っていました。

会者必離

2005-01-30 16:36:34 | お茶屋さん
「出会いは別れのはじまり。」

春になるとよく耳にする言葉ですが、お茶に関してもこれは例外なくあてはまります。
写真家・菊地和男先生が主催の楽人居さんが2月末で茶葉の販売を終了されてしまいます。私は2ヶ月足らずの付き合いとなってしまっただけに非常に悔やまれてなりません。



そんな楽人居さんから、昨日、たくさん注文していた茶葉が届きました。

正岩茶 大紅袍、1990年凍頂烏龍(優良奨)、南投肉桂、南投八仙、正山小種(特級・ホールリーフ)、金芽滇紅工夫(禮品)、滇紅工夫(禮品)

中國紅茶を中心にここぞとばかりに注文してみた次第です。
今日はその中から
  南投八仙 (※完売) を淹れてみました。

このお茶、茶プーさんに教えていただいたのですが、「中國福建省の八仙を台灣南投県で栽培したもの」という経歴以上におもしろい個性をもっています。
八仙というよりは爽やかな味わいの鳳凰単叢といった趣で、蜜蘭香のような果実の香りがし、嶺頭単叢のような軽やかで優しい味わいにほっくりとした滋味がプラスされています。ほのかに甘く清々しい余韻が非常に心地好いお茶です。
この素晴らしい南投八仙を完売前に購入できたのも、他ならぬ茶プーさんのおかげな訳で、本当に感謝、感謝です!!




因に、茶葉のサイズも本家八仙に負けず劣らず大きいです(^^;。

Dragon's Well

2005-01-29 20:20:20 | 緑茶・白茶・黄茶
よくお邪魔させていただいている、hanacha3 さんのこの記事茶プーさんのこの記事を読んでいて、「しばらく中國緑茶飲んでないなぁ~。」とか思っていたのですが、何てタイミングのいいことでしょう、昨日、華泰茶荘芝大門店を訪れたときに、S さんにおまけで西湖龍井をいただきました



緑茶は蓋碗やガラス・ポットで淹れることもありますが、私は写真のようにガラス・コップに直接茶葉を入れて飲む方法が好きです華泰茶荘渋谷店の茶藝館に行くと、緑茶、白毫銀針、君山銀針なんかはこの淹れ方で出してくれますしね。夏場のよく晴れた日に3階の窓際の席を陣取って、欄間越しに外の景色を眺めつつ、ガラス・コップで中國緑茶を飲むのも雰囲気があっていいものです
今日飲んだ西湖龍井は、新茶のときに比べると、香りや後味でほんわか広がるアミノ酸系の甘味は弱くなっていましたが、もともとが非常に良いお茶なので十分に楽しめました。栗や豆を想わせる芳ばしさって龍井特有で日本茶には絶対にない魅力だと私は思います。


あと3ヶ月もすれば緑茶の新茶が出回り始める訳ですが、今年はどんな作品が揃うのでしょう?
私が好きな安吉白茶や望海茶や高橋銀峰を扱うお茶屋さんが多いといいなとちょっと期待してたりします(^^;。

貴妃美人茶

2005-01-28 23:58:58 | 青茶 <台灣>
今日は、華泰茶荘芝大門店までお取置きをお願いしていた、張さん作の冬茶の頭等奨受奨茶を取りに行ってきました。
鹿谷郷のコンテスト受奨茶って台湾茶の中でもずば抜けて高価なのですが、このお茶は頭等奨受奨茶であるにも関わらず、張さんのご好意で求めやすい価格に抑えられています。ホントに張さんに感謝、感謝です!!

Sさんに桂花香単叢をご馳走いただき、しばらく芝大門店で和んでから帰宅。
自宅に戻ってくると、何となくこの間のお茶会のことが想い出されたので貴妃美人茶を淹れました。



貴妃美人茶のカラメル&ハニーな香味は、野生茶に似ているように私は思いますが、香りは独特なんですよね。野生茶とも香檳烏龍とも違いますし、麝香のように妖艶な香りで、茶葉にお湯を注ぐといつもくらくらっとさせられてしまいます。

こんなに凄いお茶でもまだまだ発展段階にある訳で、張さんをはじめ凍頂貴妃茶生産班の方々の研究成果に期待が膨らみます。

ポウレイ

2005-01-27 23:30:20 | お茶屋さん


特に理由があった訳ではないのですが、黒茶(普洱茶)は何処か倦厭していたような節がありました。
そこで、飲まず嫌いはよくないなと思い立ち、今日、China Cha Club さんを訪れていろいろとお話を伺ってきました。

China Cha Club さんは日本国内でも有数の普洱茶の品揃えを誇っており、予算とお茶の好みを指定すれば普洱茶セットなんかもつくってもらえます。普洱茶に関して無知である私は、予算だけ指定して、店主の生田さんに飲みやすいものを中心に普洱茶セットをつくっていただきました(^^;。

試飲で出していただいた、九龍という茗の普洱餅茶が私好みでした。普洱茶って土臭いというか、古~い神社仏閣のような臭みがあるものと私は記憶していたのですが、この九龍はそんな臭みはなく、すっきりとしています。煎を重ねていくとこっくりとした甘味が現れてきて、おもしろかったです。
生田さん曰く、普洱茶は他のお茶より時間をかけて、じっくりと煎ごとの味の変化を楽しむというのが楽しみ方の一つなのだとか。普洱茶も奥が深いものです!

因に、“普洱”は北京語で“プーアル”と発音しますが、広東語では“ポウレイ”と発音します。日本ではプーアルと呼ぶほうが一般的ですが、China Cha Club さんの茶葉は香港系なのでポウレイと呼んだ方がいいのかもしれませんね

SUNGMA 農園 (Darjeeling)

2005-01-26 20:45:13 | 紅茶 <南アジア>
この SUNGMA 農園産の紅茶は以前に書いた THURBO 農園産のものとは対照的に穏やかで優しい風合をしています。



CASTLETON 農園や THURBO 農園産の紅茶のように味が乗ってるものが私は好きなので、少し前まで、SUNGMA 農園の紅茶は然程好きではありませんでした。
しかし、Leafull さんの S/F 、SUNGMA Yumeko Bari DJ-281 に出会ってからは、徐々にその個性の面白さが分かるようになってきました。



代表の山田栄さんのお嬢さんの名前を冠した茶畑でつくられるこのお茶は、選りすぐりのチャイニーズ・ブッシュからつくられ、非常に繊細な個性をしています。茶葉はサイズが大きく、tip を多く含んでおり、香檳烏龍のようです。口当たり滑らかで、爽やかで穏やかな味わいがあり、余韻として残る氷砂糖のような甘味が心地の好いお茶です!!

この SUNGMA Yumeko Bari DJ-281 は Darjeeling の中では高価な方なのですが、価格が倍で更に繊細な SUNGMA Yumeko Bari DJ-171 というもの凄い S/F もあります。ホント、上を見たらキリがありません(^^;。

Heritage

2005-01-25 23:00:45 | 青茶 <台灣>


凍頂山烏龍茶 《台灣九十三年 冬茶》 ( Formosa Tea Connection )


日本で溢れている凍頂烏龍は清香系の焙火度の低いものが殆どですが、文山包種 (清茶)と木柵鐵觀音の製法をもとにその製法が確立されたといわれる凍頂烏龍は、元来、中焙火のお茶です。

この Formosa Tea Connection さんの凍頂山烏龍茶もそんな中焙火のものです。中焙火の香味が心地好く、花蜜のような甘味を感じます。コクがある一方で甘味が抜けきった後の余韻は清々しく、何煎でも飲めてしまいます。



私は清香系のものも嫌いではないのですが、この中焙火の凍頂烏龍には絶対に絶やしたくない魅力があります。

凍頂貴妃茶会

2005-01-23 18:58:59 | お茶会・講習会
今日もお茶会に参加してきました (「この道楽者がッ!!」とか言って、石投げないで下さい)
参加したのは華泰茶荘さんの「2005年新年茶会【第4部】「凍頂貴妃茶」初来日発表会」です!!



店主の林さんの古くからのご友人であり、貴妃茶生産班の最高責任者である、張富欽さんを招いて、貴妃茶数種を飲み比べしつつ、専門家の視点から貴妃茶について講釈願うといった趣旨のお茶会でした。

張さんは、お話にユーモアがあって、とても親しみやすい印象の方でした。
一例をあげれば、「超特級クラスの貴妃茶を貴妃美人と名づけたのは飲んだ方に美人になって欲しいとう願いをこめてです。お茶会が終ったら是非、鏡を手にとって確認してみてくださいね!(※林さんが張さんの台湾語を和訳)」と、いった具合です。

飲み比べたのは

・全世界にもうその1袋しか残っていなかった、2003年物の凍頂貴妃茶
・1級クラスの凍頂貴妃茶 (2004年春茶)
・超特級クラスの貴妃美人 (2004年冬茶)

これに加えて、張さんのご好意で、まだ名前さえついていない、ウンカに噛まれた青心大マオ種を清茶 (文山包種茶) のように清らかに仕上げ、茶葉がゆるりと丸みを帯びている、稀少な試作品のお茶も出していただきました


凍頂貴妃茶は製法が確立されてからまだ5年と歴史が浅く、生産量も少なく、非常にレアなお茶ですが、凍頂烏龍茶と香檳烏龍茶 (東方美人) の魅力を併せ持ち、香りは麝香のように艶っぽく、味わいは蜂蜜のように甘く濃厚な一方で清涼感も備えており、我々を魅了してやまない魅力があります。
凍頂貴妃茶の生産過程において、ウンカの発生は key な訳で、張さんは普通の生産過程では害虫として駆除されるウンカを如何に増やすかという研究も進められているそうです。そこから、ウンカが噛むことによる茶葉の味わいの変化の原因が明らかになれば凄いことですよね。pioneer たる張さんたちのこれからの研究成果に期待が高まります。

本当に今日は貴重な体験ができ、心から有意義な時間を過ごせました


因に、写真は去年の10月くらいに華泰茶荘さんで売り出してすぐさま売切れた、特級貴妃茶と貴妃美人茶で、我が家に後少量ストックされているものです。

Autumnal 2004 Tea Party

2005-01-22 23:03:32 | お茶会・講習会
今日は、Leafull さんの紅茶教室『ダージリン・オータムナルを楽しむ』に参加して、Darjeeling Autumnal (秋摘) を17種類 tasting しました。

Leafull 代表の山田さんの話では2004年の Autumnal は、寒波が早まった影響で、摘み取り時期が例年より短い、11月上旬からの20日間程度にとどまってしまったのだとか。それ故、SUNGMA 農園やMARGARET'S HOPE 農園以外の農園は例年に比べかなり生産量が落ち込んでしまったそうです。

tasting した17種類の中では、淡めの印象ながら、台湾高山茶の"回甘"のように身体から還ってくる甘味が心地好い SUNGMA Yumeko-Bari DJ-566、少し青みのある爽やかな香りで全体的なバランスが良い JUNGPANA Organic、香檳烏龍を想わせるウンカ香が心地好い THURBO Yumeko Tea が私好みでした。因に、CASTLETON DJ-335 China は火香が強烈でしたが、製茶まもない桂花香単叢のようで、時間が経って火香が抜けたときが楽しみな趣でした。
最後に、参加者に気に入ったお茶のアンケートをとったのですが、S/F のときに比べ、ばらけたような印象でした。淡く爽やかなもの、焙煎強めで body のあるもの、ほんのり greenish なもの等、この多様性も Autumnal の魅力なのでしょう。

CASTLETON DJ-335 China、SUNGMA Yumeko-Bari DJ-566、THURBO Yumeko Tea を購入して家路へ。
山田さんのご好意で、今日に限り THURBO Yumeko Tea を特別価格で提供していただけました



自宅につくと、A/N の THURBO Yumeko Tea を試飲して購入してきただけに、S/F の THURBO Yumeko Tea のことが気にかかり、彩遊器さんで買ったベルギー産のクッキーをお茶請けに2次茶会をしてしまいました

The Lion Hearty

2005-01-21 23:53:30 | 青茶 <中國>


烏東金獅子単叢 (バンブー茶館) ×2作品


同じ春茶で産地の村(金獅子村)もいっしょですが、木だけが違うという単叢2作品の飲み比べです。
茗までいっしょでややこしいので、写真の左側を(1)、右側を(2)と仮に呼ぶことにします。

(1) は、鳳凰単叢にしては茶葉がやや小ぶりで、酔ってしまうくらいに甘く濃密なマスカットやライチの香りがします。反面、味わいは落ち着いた趣で、程よい甘味が品の良さを醸し出しています。花蜜のような余韻が至高の世界へと誘(イザナ)ってくれます。

(2) は、茶葉は鳳凰単叢系の中程度のサイズで、全体的に (1) より落ち着いた印象です。(1) のような香りの華やかさはないですが、その分、滋味深く、飲み応えがあります。蜜系の余韻が心地好いお茶です。



因に、茶殻はこんな↑感じです。


Darjeeling のロット違いのように、はっきりとした差異が出て、非常に興味深い飲み比べでした