Abwarten und Tee trinken !

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紙一重

2006-01-31 00:32:02 | 青茶 <中國>
Sample でいただいて美味しかったので、その後で再度購入したお茶を淹れてみました



烏東団樹葉単叢 《2005年 春茶》 (バンブー茶館)

梔子を思わせる flowery な香りと papper の spicy な香りが融和しています。単叢特有の渋味は穏やかで、almond のようなコクを感じます。余韻として広がる、穏やかでありながら base のしっかりとした甘味がとても心地好いです

蜜蘭香や桂花香など fruity な甘味の単叢が私は好きなのですが、この団樹葉単叢はそう言った系統ではないにも関わらず非常に私好みでした。

味の系統で行くと杏仁香なんかに近いと思うのですが、私の場合、杏仁香は△なのに対して団樹葉は◎という不思議。嗜好品の好みは微妙な差異が明確な違いとなって現れてくるので難しいですネ (^^A。




昨年末購入分は、コチラこちら此方も↑の団樹葉も全て当たりだったので、予算は over 気味でしたが効用は非常に高かったです♪

@今古茶籍 4

2006-01-30 00:00:46 | お茶屋さん


コチラの帰り道、井の頭線を駒場東大前で途中下車して今古茶籍さんにお邪魔してきました。

お店につくと、女性の方お2人がお勉強会のご様子。「ちょっと待っテてネェ~。」と、簡さんに勧められた君山銀針を飲みつつ、「チベットの肉を食わせてやらふ。」と、百大先生のチベット土産のジャーキーをいただくと言う、何とも今古茶籍さんらしい (!?) style に (笑)。

来る前に A/N を相当飲んできたのも手伝ってか、秋香鉄観音☆☆☆☆☆で軽くお茶酔いをした後、何故かまた岩茶を飲むことに (^^A。今回の theme はしっかりと焙煎されたものと荒茶との違いを見てみようというもの。




肉桂王 【桂皮香】 [荒茶] 《2005年 春茶》

発酵はしっかりとしているものの、焙煎が比較的軽いのか、幾分青みがかった部分が見られます。水色も比較的淡く、黄色みがかっています。大豆のような微かに青さのあるクセを少し感じます。




肉桂 【蘭芷香】 蘭谷岩 《2005年 春茶》

何度か試飲もさせていただいている、今古茶籍さんに数ある肉桂の中で最高峰のものです。水色は綺麗な緋色みを帯び、香りの芳醇さ、澄みの綺麗さ等、よく調和がとれいます。飲み終えてしばらく経った茶杯からも心地好い残香を発します。


手頃な安渓鉄観音の秋茶が欲しかったので秋香鉄観音 3 を購入し、お店を後にしました。実は安渓目当てで行ったのですが、いつの間にか簡さん pace に巻き込まれてしまってました (^^A。

Autumnal 2005 Tea Party

2006-01-29 01:04:32 | お茶会・講習会


今日は Leafull さんの紅茶教室 Autumnal を楽しむ会だったのですが、代表の山田さんがインフルエンザで急遽ダウンしてしまったのだとか。山田さんの講義がないためとのことで、ご好意で会費を全員 FREE にしていただき、ひたすら tasting をする会になりました。

山田さんのお話が聞けないのは少し残念でしたが、今回も14種じっくりと tasting させていただきました。Chief の片岡さんや参加された方々1人1人のお話も聞けたりしてまた一興でした。

楽しむ会は今回で5回目になりますが、参加されてたのは8割がた1度以上ご一緒したことのある方々だったように思います。hanacha3 さんもいらっしゃってたような気がしたのですが、いまいち確証が持てないので話しかけられず終いでした (お気を悪くされたらスミマセン m(_ _)m)。

楽しむ会は一度 tasting cup でサーッと tasting した後、request して pot で再び淹れてもらうような形式を取るのですが、その request が A/N は F/F や S/F に比べてばらけるように思います。焙煎のしっかりしたもの、コクのあるもの、honey な甘味のもの、最近増えつつある青葉を多く含むもの等、様々な type がありますしね (^^A。

私のお気に入りは、この Blog でも取上げました、全体的な balance の良い CHAMONG DJ-260、安定感のある MARGARET'S HOPE Special China DJ-771 に加え、PHUGURI Clonal Tippy DJ-399 が予想外に良かったです。綺麗な silver tips を多く含み、香檳烏龍と共通する honey な甘味が心地好かったです。2004年の THURBO Yumeko Tea DJ-413 にも似た感じの香味です。それでいて比較的安価なので、かなり performance が良いように思えます (^^。

前述の PHUGURI Clonal Tippy DJ-399、会が終った後で試飲させていただいてなかなかだった Nepal S/F, 2005 の NIRVANA Everest Due N-19、以前から気になっていた武夷岩茶名叢を買って Leafull さんを後にしました。


檀亭 でお昼を済ませた後、或るところへ出かけたのですが、その entry は明日にでも

To be continued ...

Dignity

2006-01-28 01:32:13 | 紅茶 <南アジア>


CASTLETON Muscatel DJ-175 《 S/F, 2005 》 ( Leafull )

CASTLETON 農園は Darjeeling に数ある農園の中でもとりわけ私が好きな農園の1つです。

この Muscatel DJ-175 は CASTLETON 農園の S/F の中でも比較的穏やかな個性をしています。この class の S/F が備えている或る種の品格のようなものは十分に感じられるのですが、妖艶な趣のある muscat 系の甘味は弱いように思えます。これにもう少し芳醇さが加われば至極素晴らしいのですが、なかなか難しい処です。

求める水準がどうしても高くなってしまうと言うのもありますが、ここ2年ほどやや低迷しているように感じられるので、2006年こそはと密かに期待していたりします (^^。

Ba Xian

2006-01-27 00:28:56 | 青茶 <台灣>
おもしろい経歴のお茶を淹れてみました



南投八仙 《台灣九十三年 春茶》 (楽人居 ※完売)

福建省漳州市詔安県の八仙を台湾南投県名間郷で栽培した変り種です。大陸の八仙とも台灣茶とも個性が異なり、嶺頭単叢に似た香味を備えているのが不思議です (^^;。

久しぶりに淹れたのですが、以前に飲んだときに比べ、滋味が深くなっているようです。黒豆の煮豆のようなコクと甘味が感じられてまた一興でした。

Numerical Formulae

2006-01-26 01:59:22 | ふつう日記
今日は、2限と6限 (空き時間5時間以上…) と言う凄まじい期末試験日程だったので、その空き時間に銀座まで映画を観に行ってきたダメ大学生です (^^;。



見に行ったのは、『博士の愛した数式』です

『雨あがる』の小泉堯史監督に寺尾さんに深っちゃんとこれだけ私の好きな cast & staff が揃っているのだったら観に行くしかないでしょ!みたいな (笑)。

Casts の演技力に助けられてる節はあるものの、劇中に登場する数学者や公式の類を殆ど知っていた私 (友愛数以外は全て) のような人間から数学嫌いの方まで、数の面白さ、神秘さ、美しさを交えつつ、存分に楽しめる内容になっていました。『雨あがる』のときもそうでしたが、改めて小泉堯史監督の風景美の切り取り方は巧いなぁと。





※以下、ネタバレを含みます。

Title にもなってる「博士の愛した数式」が、「 Euler の公式」と言うのはなかなか深いと思いました。



Euler の公式 ( Euler's formula ) と一言で言っても↑のように幾つかの表記方法があります。Euler の公式 ( Euler's formula ) と言われてすぐ出てくるのは通常 (1) 、(2) の形で、(3)、(4) の形は特に Euler の等式 ( Euler's identity ) なんて呼ばれたりします。私が大学2年くらいに習ったのも (1)、(2) の形でした。2階線型微分方程式の一般解かなんかの解説で出てきたのですが、高校で習う抽象性の高いものの上位に入る e, i, cos, sin が結びついてしまったのは衝撃的でした (^^A。

劇中で使われているのは (3)、(4) の形ですが、非常に印象的な使い分けがされています。義姉 (N) に宛てた手紙の中では (3) の形が使われていますが、“いま”を生きることに決めた博士が書いたmemo は (4) の形でした。

「移項しただけのことじゃないんですか?」とか、頭の悪い中学生みたいなことは言わず、単純に (3)、(4) の式を見比べてみてください。そして (3) より (4) の形の方が綺麗だなと思えたら、それは数学的な直感が鋭いと言えるかもしれません。

博士が言うように数学的な美しさを言葉で表現するのは風景美と同様になかなか困難なのですが、(4) の式はネピアの数 (すう) ( e )、円周率 ( π )、虚数単位 ( i )、1 (有)、0 (無) と言う 5 elements を見事に結びつけ、一般性、普遍性を内包しつつ至極の美しさを備えているのです。



一見、数字 (数学) なんて虚無で何か冷たい印象を与えてしまいがちなものですが、その奥に潜む fun で amazing な部分を巧く切り取って、このお話はそれを垣間見させてくれるように思います。



因に、私が“愛した”とまでは行きませんが、少なからず影響を受けた数式として



Albert Einstein の特殊相対性理論におけるエネルギー式をあげておきましょう。

冬の定番料理

2006-01-24 00:21:57 | お料理・お菓子作り


冬の定番、風呂吹き大根です

輪切り大根を面取りして、米の研ぎ汁で数分下茹した後、出汁でひたすら煮込むと言う単純な料理なのですが、寒い日には何て美味しいのでしょう

長時間煮込むのが面倒と仰る方もいらっしゃるかもしれませんが、その手間を解消するちょっとした小技があります (^^。


用意するものは

・鍋の入る大きさのクーラーボックス or 発砲スチロールの箱
・タオル (厚手で大きいものがよいです)

です。


大根を出汁で20~30分煮込んだ後、鍋に蓋をしてタオルでぐるぐる巻きにしてクーラーボックス or 発泡スチロールの箱の中にしまいます。後はひたすら放置 play です (笑)。密閉性の違いで差異がありますが、冬場でも優に5~6時間はもちます。



ちゃんと中まで出汁が浸透して、ガス代も節約できて一石二鳥でしょうか


鶏挽肉、味噌、みりん、砂糖を炒めて肉味噌を作り、それを添えてみてもいいですね♪

翠色

2006-01-23 01:39:42 | 青茶 <中國>
特別なお茶を淹れてみました



老叢石古坪烏龍 《2005年 春茶》 (バンブー茶館)

石古坪烏龍は単叢に比べて青っぽい仕上がりですが、このお茶はとりわけそうです。

クチナシの花を想わせる香りが心地好く、菜の花を想わせる滋味を感じた後、透明感がありながら一方で濃密な甘味が現れてきます。全体的な balance が良く、余韻の甘味にはぐらりとさせられてしまいます。

粉雪

2006-01-22 00:26:32 | お酒


MステREMIOROMEN が出てましたが、案の定、に。一日中、寒すぎです…。近所の豆腐屋さんまで行くのが精一杯でした。

何かセンター試験のときって毎年のように天気悪いような気がします。私のときも三島なのに霙が降りましたし…。センター2日目も頑張れ、受験生!と言った処でしょうか。


こう言う日は燗酒なのでしょうが、生憎、燗向きのお酒がいま家にないので、ちょっと嵌っている蔵元さんのお酒を冷で。



純米吟醸 無濾過 生原酒  [720ml] (澤姫 (井上吉酒店))

【日本酒度】 +4
【酸度】 1.3
【アルコール度】 17度以上18度未満
【使用米】 ひとごこち  
【精米歩合】 50%
【製造年月】 平成17年11月

いつもお世話になってる酒屋の大将曰く、澤姫さんは1、2年中に酒米を全てひとごこちに移行する方針なのだとか。山田錦で醸したお酒も美味しかったので、それが飲めなくなるのはちょっと残念ですが、その土地の料理にはその土地のお酒がよく合うのと同様に、酒米も土地に根ざしたものを用いると言うのは好感が持てます。現に、澤姫さんは全国新酒鑑評会の出品も区分第Ⅰ部 (原料米を山田錦以外の品種を単独または併用、あるいは山田錦の使用割合が原料米の50%以下の吟醸酒) で挑戦なさってます。

上立ち香は肌理が細かく、程好く華やかな香りをしています。生原酒なので、もっとガッツリしているのかと思いきや、top はスーッと入ってきます。躍動感のある活き活きとした甘味を感じた後、くどくなることなどなくシャンッと切れてくれます。入りは穏やかなものの、その作用は生原酒故強く、結構回りました。辛口の旨いお酒です