Abwarten und Tee trinken !

気軽に気ままに紅茶、台灣茶、中國茶、清酒、Wein を…。
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The First Snow of The Year

2004-12-29 23:59:44 | お茶日記
天気予報はあまりあてにしていませんでしたが、今朝、窓を開けてみれば、ボタン雪がはらはらと…。おまけに凄く寒い…。



そんなこんなで、 Darjeeling Second Flush を3種と今日届いたばかりの安溪鐵觀音の秋茶を淹れました。

・CASTLETON DJ-93 ( Leafull )

・SEEYOK T.E. ORGANIC ( Tea House TAKANO )

・SINGEL DJ-98 ( Leafull )

・秋音王 (茶藝楽園)

雪が降るような寒い日にはお茶が手放せません(^^;。

老兵たちの凱歌

2004-12-27 15:58:02 | 青茶 <台灣>
今日は昨日 Formosa Tea Connection さんで購入した老凍頂山烏龍茶を気長に飲んでいます。

             

このお茶、1994年の凍頂烏龍の春茶をじっくり10年寝かせた、所謂陳年茶です。でも、陳年茶特有のウェッとした臭味はなく、素直で飲みやすいお茶です。はっきりとした焙煎香、糖蜜のように少し舌にのっかるような口当たりをしています。ウィスキーのようなコクのある甘味が余韻として残ります

ルミさんによれば、今年は、焙火強め作品群の中で、木柵鐵観音を押しのけて人気なんだとか。
木柵鐵観音の私にとって、どちらに軍配が上がるかは言わずともがなですが、この老凍頂山烏龍茶は、人間でいう「良い歳のとり方をした」という表現がよく当てはまるような気がします。只、悪戯に時間を過ごしたわけでもなく、変に世間ずれしたわけでもなく…。そういうのは、人でもお茶でも貴重な存在かもしれませんね(^^;。

紺碧 ~香~

2004-12-26 23:59:00 | お茶屋さん
来年の1月は忙しく、アクションが取りにくいので、「冬眠まえのクマ」よろしく、お茶をドカドカ買込んでいる今日この頃です。
今日も Formosa Tea Connection さんのサロンを訪れて冬茶を中心にいろいろと買込んできました。
行く前に訪れた図書館でマシン・トラブルにあったり、山手線が緊急信号点灯で遅れたりなど、出鼻をくじかれたりもしましたが、ユニークな冬茶のラインナップをまた堪能してきました




中でも印象的だったのは

・留籠頭烏龍茶

中國緑茶の龍井(とりわけ大佛~)や雪水雲緑に見られるような豆っぽい独特の風合がトップにあります。その後、徐々に高山茶らしいすっきりとした余韻に変わっていきます。製法的には“生茶”らしいのですが、青っぽさは全くなく、非常にレアな個性です。


・玉蘭烏龍茶

“玉蘭”と聞くと私は鳳凰単叢の“玉蘭香”を想い浮かべてしまいますが、これは台湾に実在する茶区の名前です。まず茶葉の形状が独特で、“顆粒状”というのか、安徽省の涌溪火青のようなゆるりとした丸みを帯びています。味わいは茶区の位置を反映(!?)してか、文山包種茶と高山茶を足して2で割ったような印象です。肩書きを越えて、品良くまとまっています。何でも固定ファンのお客さんが結構いるのだとか。


の2作品です。


毎回のお・楽・し・み、デザートの焼きたての芋金つばと黒砂糖モチに感動し、店主ルミさんの相変わらずの気前の良さに平伏し、すっかり楽しんできてしまいました(^^;。

gold leaf

2004-12-25 16:59:02 | 紅茶 <中國・台灣>
あまり写りがよくないですが、Golden tip な感じがわかっていただけるでしょうか?
茶葉の見た目は、個人的には「江蘇省の東山碧螺春の紅茶バージョン」という感じがします(^^;。



このお茶、楽人居さんの金毫政和工夫(禮品)というお茶で、金色に輝く新芽、Golden tip のみでつくられた紅茶です。
福建省の政和工夫は広東省の英徳紅茶以上に年々生産量の減りつつある稀少茶で、“金毫~”なんてのは本当にレアなので、ついつい衝動買いしてしまいました。

【飲んでみての感想】
口当たり滑らかでクリアーな印象です。華やいだ香りと清らかで上品な果実系の甘味が心地好いです。すっきりとした余韻が長く続きます。



同じく Golden tip のみでつくられた中國紅茶では、雲南省の滇紅金毫(雲南金芽)がありますが、今年は取扱ってるお茶屋さんが何故か多く、いま私のストックには3種類もあります。

・滇紅金毫 (L'EPICIER)
・高档滇紅 (バンブー茶館)
・金芽滇紅工夫(禮品) (楽人居)

ちょっとした処なんですが、はっきりとした差異がおもしろかったりします(購入した量がそれほど多くないので、3種類同時に飲み比べることはしてませんが…)。


Golden tip tea は見た目も迫力がありますし、繊細で優美な個性のものが多いですが、tip (新芽)に含まれるお茶の有効成分は通常の茶葉より多いので、空腹時は避けた方がいいかもしれません。

因に、タイトルは“金箔”の意味です。

windstruck from TAIWAN

2004-12-23 20:54:12 | 青茶 <台灣>
この間は韓国映画のお話でしたが、今日は普段通り(!?)お茶のお話です
台湾高山茶で有名な3つの産地の今年の春茶を淹れました。3つともお茶屋さんまで違ってたりします。




・阿里山烏龍茶 (奇古堂)

煎茶のような渋味をかすかに感じた後、少し青みを帯びたアミノ酸系の甘味が広がります。甘味が抜けきった後に、煎茶を想わせる清々しさが残ります。

・特選 杉林溪 (華泰茶荘)

瑞々しく華のようなな香りがします。飲みはじめから透明感のある甘味が広がります。全体的にフレッシュな印象です。

・梨山烏龍茶 (Formosa Tea Connection ※完売)

Formosa Tea Connectionさんに今春入荷した2種類の梨山烏龍茶のうち、これは“隠し火”的に中火に火入れされたものです(お店の表記だと高山的三分火)。少し青みのある清々しさを感じるトップ。徐々にリンゴのような甘味が広がっていきます。


『僕の彼女を紹介します』でも“風”が1つの thema になっていましたが、台湾高山茶、とりわけ春茶を飲んでいると、山々の間を通り抜ける心地の好い“風”を感じられるような気がします。

windstruck from KOREA

2004-12-21 18:23:32 | ふつう日記
『僕の彼女を紹介します』を観にいってきました。
『猟奇的な彼女』と主演女優と監督が同じ、姉妹作品ということで期待いっぱいで観にいってきました。



【評価:8/10点】
『猟奇的な彼女』の 1st Impression が凄すぎたので、それには及びませんでしたが、テンポの良いドタバタ感、細かく散りばめられたギャグ、気づくとニヤリとさせる伏線などまた楽しませてくれます!! CMの「83%が泣いた!」というのは、はじめは「ホントぉ~?」って感じでしたが、X JAPAN の“Tears”にはヤラれました。「現実離れした数奇な運命が織成す幸福な偶然」というのは Fiction だと思う反面、どこか和ませてくれるものがあります。最近の日本のドラマは病んでるようなのが多いので、Romance はちょっとくらいベタでもいいように想えます。
因に、『雨に唄えば』や『ゴースト』など、往年の名作を彷彿とさせる(悪く言えばパ○リ…?)シーンも結構あったような…(^^;。
最後には、ファンにはうれしい、『猟奇的な彼女』とのちょっとしたリンクもあります



Adapt tears flowing down to the march of time
Turn endless sorrow to the blue rose
Adapt tears flowing down to the march of time
Hear the soft whisper of the unfogettable one

中國紅茶の魅力

2004-12-19 20:02:35 | 紅茶 <中國・台灣>
紅茶と言われると、一般に Darjeeling や Ceylon のイメージが強いかもしませんが、本家、中國紅茶にもすばらしいお茶がたくさんあります。
今日は、中國紅茶2種と “ +α ” でそれに似た趣のある風変わりな Darjeeling を淹れました。



・OKAYTI DJ-221 ZEN (Leafull)

クラシカルな製法でつくられた、飲みごたえのある Darjeeling Second Flush です。キレのある渋味、余韻のやわらかな甘味は中國紅茶を彷彿とさせます。紅茶の起源は中國というのが何となく分かるような気がします。因に、“ZEN”というのは“禅”のことだとか。


・特等祁門 (海風號)

良質な祁門というのは滅多に出会えないものです。海風號店主の設楽さんが「今、うちにある紅茶で一番自信がある。」と言うのも納得の逸品です。はじめは woody な落ち着いた味わいですが、徐々にブドウのような心地の好い甘味が広がっていきます。良質な祁門には smoky さは一切ありません。


・雲南工夫紅茶 (華泰茶荘)

雲南工夫、滇紅工夫、欧米圏では Yunnan などと呼ばれるこのお茶は、scaret の水色が非常に美しいです。Assam 種のような風合でどっしりしているものもありますが、この華泰茶荘さんのものは、比較的ライトですっきりとしています。長く続く Flowery な余韻が心地好いです。


因に、写真はアップで撮った特等祁門です。少しぼやけてしまいましたが、祁門には珍しい Golden Tip が含まれてるいるのが分かりますか?

東経118°、北緯28° (続編)

2004-12-18 23:37:20 | お茶会・講習会
今日は、華泰茶荘さんで、先日の『岩茶1 (基本編)』に引続き、『岩茶2 (実習編)』という講習会に参加してきました。



『岩茶1 (基本編)』では伝統的な名叢が中心でしたが、今回の『岩茶2 (実習編)』では新品種や日本であまり知られていない品種の中で代表的なものを飲み比べてみると言った内容でした。

飲み比べたのは

・不知春
・黄観音
・丹桂
・金鎖匙
・北斗

前回は肉桂と大紅袍がお気に入りでしたが、今回もその嗜好を反映して、 milky な趣の丹桂とトータル・バランスの良い北斗がお気に入りでした。
今年は暖冬と言われていますが、寒くないわけではないので、身体を暖める作用のある岩茶はやはり冬場の必需品です!!

What's this ? ~dead leaves~

2004-12-17 00:54:37 | 青茶 <台灣>
THURBO Yumeko Tea に引続き、『風変わりなお茶第2弾』です!!

これは、茶藝楽園の A さんが先日ひらいた、台湾旅行お土産茶会 (!?) のときに購入した無方というお茶なんですが、やたらカサが張り、A さん曰く、「枯れ葉みた~い」な見た目です。
なんとなく、香檳烏龍(東方美人)の茶葉品種である、青心大マオ種の系列のような気がしますが、A さんも詳しいことは分からないそうなので、謎は深まるばかりです。




飲んでみての感想は…

宛ら発酵度の低い香檳烏龍といった印象です。口通り滑らかで透明感がある一方で、独特の深みのある味わいです。白蜜を想わせる淡い甘味とクリアーな風合が余韻として心地好く残ります。

…と言った処です。
色々なお茶があるものですねぇ~。


PS 無方について品種や経緯など知っている方がいましたら、是非、教えて下さいませませ。