町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

登記をしないという選択

2017年07月02日 21時33分12秒 | 登記全般
今日は司法書士試験だったらしいですね。
受かってからしばらく経ちますが、毎年この日は感慨深いものがあります。

受験生の皆さんは力を発揮できたでしょうか?

司法書士試験は残酷ですから、一切の言い訳は通用しません。

例年より難易度が高かろうが、低かろうが、相対評価なので関係ありません。
体調悪くてもそれは自分の管理がなってないだけです。

司法書士試験に人生の照準を合わせて、死ぬ気で勉強した人が勝つんですよね。

なにはともあれ、受験生の皆さんお疲れ様でした。
とりあえず一週間くらいは、今まで我慢してたYouTubeを廃人のごとく見てください。




話は変わりますが、



商業登記を行うことは義務ですよね。
決められた期限内に登記をしないと、過料の対象になります。

一方、不動産登記は義務ではありません。(表題登記は義務ですが。)
不動産登記をやるかやらないかは、選択ができます。
だから問題になっています。

特に相続登記でその問題が顕在化しているんではないでしょうか。
家を売却する、家を担保にお金を借りる等の予定がなければ、相続登記をしないことによる不都合はあまりありません。

しかし、相続登記を放置する選択(もしくは相続登記なんて知らなかった)をしたことによる弊害が起きています。

相続登記をやってなかったせいで、相続関係が複雑になり、売却しようにも売却できない、空き家問題、空き地問題など、今では大きな社会問題となっています。



不動産登記をやらないという選択はおそらくナンセンスです。

これは、車を事故(車体が傷ついた、車体が少し凹んだ等)した場合に、その修理をするかしないかという状況と似ているような気がします。

その程度の損害であれば、修理をしなくても車は正常に動きます。
でも、正直ダラシナイですよね。

普通、大人は修理するんだと思います。そのまま走るのはみっともないですから。
仕事を頼もうと思ったとき、車体がベコベコの車に乗ってるような人だと、依頼する側としては少し不安です。
信頼関係にも影響は少なからずあるでしょう。


たぶん、不動産登記も似たようなものだと思います。
義務ではないですが、やっておけば、物事をしっかり進める人という印象も持たれますし、将来の取引も円滑に進みますし、社会的にもエコです。


何事にも、義務ではない状況でそれを行うということは、ある種の美学が存在しているような気がします。

「義務ではないからこそやる」

そんな意識を持っていたいものです。
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