萌えてばかりもいられない!

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益子の陶器市に行ってきました。

2014-04-27 21:46:11 | 日々の疑問
この時期に開催しているとは知らずにいた益子の陶器市。
この期間(4/26-5/6)にやっていて、昨日の土曜日(4/26)に訪問したという報に触れて、行ってみようということになった。

GWの最中には、実家への帰郷か家内の実家への帰郷ばかりが企画として挙がっていたからかも知れないけど、益子には以前から行ってみたいと思っていたのだが、茨城かと思っていたら栃木だったとか、東関道か常磐道で行くのかと思っていたら(なんせ茨城だと思っていたくらいだから)、ナビで東北道から北関東道を通るルートが引かれて、あぁそうなの?と思ったりしていた。

朝5時半に出発した車は、なんとなく陶器市会場メインの中央の駐車場に入ることが出来た。

着いた時間はまだ8時前。コンビニで朝食を摂り、会場のメイン辺りに戻っていくと、昨日から始まっていたテントがそこかしこで準備を開始しだしており、なんとなくメインにまで戻ると、何の合図もなしに市が完全にスタートしていた。


家内に聞くと、青い四角い刺身を盛り付けられそうなお皿が欲しいとのこと。

私は何となしに、野菜がゴロゴロ入ったカレーライスがイメージ出来るちょっと深鉢な楕円形の皿を探していた。


歩いていくと何となくどこか寂しい気持ちになった。

というのも、
作家と名乗っている人達が、値札を作品に貼っているものを並べている状態を見て、さらにその前で自分の気に入る作品を探すというのはやはりどこか難しいと感じたからだ。

作品の奥に座っている作家さんを見ると…。
作務衣や程よい色合いのシャツを纏い、手拭を綺麗に頭に巻く。髭を綺麗に整え、綺麗な形の眼鏡をしている。
作品よりもその作家の人柄を鑑賞しているかのような錯覚に陥った。

なんとなく雰囲気のある服装しているんですね。皆さん。

携帯でも弄っていようものなら、作品も見る気がしなくなる。とか。。。

携帯の件を置いておくとして、気に入る値段とは一体何なんだろう。まるで自分自身が試されているような気分になる。


初めは確かに料理や珈琲などの飲み物が入ってる風景が浮かぶもの、想像を掻き立てられるようなものをという感じで探していたのだが、
そのうち、その値段でその作品をその場所から抜き取る権利という風に想う様になった。

半端物のようなものを置いてある場所からその値段でそれを抜き取っても作家にとっては痛くも痒くもない訳で、
綺麗に陳列している場所からそれを抜き取ると、そこそこのパワーが剥ぎ取られてしまう風景に気付いたのだ。

しかし、抜き取ったもの1点もその1点で別の場所に持っていっても、そのパワーを放っていられるかを想像すると、群集の効果というか、個の作品でのパワーがあるかどうか。それが持っていかれるならと付けている値段なのだろう。でも作家さんがその場に居て、迎合している人も何を分かったような気になっているんだかと妙に変な感じになっている。喫茶店でまるごと遣うなどのことほどの理解の仕方でもないわけでして…。
気に入ったは気に入ったんだという色合いで買ってきたもの数点だが、その気分の複雑なこと複雑なこと。
奥に数点の在庫を見つけた時は、前に陳列されているものの唯一感が薄れてしまって購入に踏み切らなかったこともあった。
でも、作家にとっては買ってもらえる値付けと認めて欲しい作品性とがあるわけだ。

家内と帰りの佐野ラーメンに向かう途中で、陶芸に関して色々話し合いになったのだが、家内は「作家としては全部売れて欲しいに決まっている」という意見だった。まぁ確かに。

その話し合いの中で、「本当の自信作は絶対に持ってこない(売らない)」というのは自分の意見。
いや作家なら同じ作品ならいくらでも作れると、自信作にも程よい値段で売りに出すのであろうか?
芸術家でない自分に作品と向き合う手離れの覚悟の感覚ほど縁遠いものはない気もする。

なので、目利きというか間に商人が入ることはごくごく自然に思えることもあった。

でも大成したい、世の中に知られたいという作家の気持ちもあることは分かる。
個展・陶器市での説明・店とのコラボ…。他の手段は?どうしても最後は作品に理解のある流通とのよい関係に繋げる必要を感じる。メディアで取り上げられるとかがいいなぁ…。


作家でもない癖にどこまで想像しているのだこの私は…。


単純に何にいいと思うかという自分の感性に触れること、益子焼やその他の焼き物の作品の多様性を感じ取れる場所、陶芸作家さんという人生を目一杯想像して、楽しむなど…色々な楽しみ方があります。
それこそ今回は諦めたのですが、益子で美味しいカレーを出している店の使っている食器は、どこの窯元の作品を使っているのかとかを探索したりするのも一興ですね。
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