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マリバール 文集・ギャラリー

10月4日 「植草一秀・梓沢和幸弁護士の話を聞く会」,『魚藤』

2007-10-14 04:42:48 | 抱茎亭日乗メモ
 宮崎学さんが呼びかけ人をしている「警察・検察の不法・横暴を許さない連帯運動」の集会で日本教育会館一ツ橋ホール。
本日のテーマは「『藪の中』でやり過ごしていいのか?! 一連の迷惑防止条例違反事件について 植草一秀・梓沢和幸弁護士の話を聞く会」である。
立ち見が出るほどの大盛況。

梓沢弁護士は民事(マスコミに対する名誉毀損訴訟)の弁護士で、刑事の野島真人弁護士の話も聞く。

こう呼ぶのは大変失礼かもしれないが、宮崎さんが自らを「キツネ目の男」と言ったり三浦和義さんが「ロス疑惑の三浦」と言ったりするので、是非植草さんにも自らをそう呼べる器の大きさを期待して、「ミラーマン」植草さんと言ってしまおう。

植草さんの姿を拝見するのは『直言』パーティー以来だろうか。
ミラーマン、随分痩せた印象。
裁判のこと、報道被害のこと、経済学者としての仕事のことなど、淡々とお話。

私が知らなかったこといろいろ。

直近の事件での植草さんの言葉として伝えられた「酒に酔っていて覚えていない」→「警察のでっち上げ」→「人違い」。
言うことがコロコロ変わった、ということになっているが実は、……という話。

ミラーマン事件の時は、植草さんが権力に狙われていたのでは、という説があり、痴漢事件でも逮捕したのが「『私服』だった」と言われていた。
実はこれは私服警官という意味ではなく、一般の乗客で「スーツや仕事着などではなく私服だった」つまりカジュアルな服装だった、という証言だったそうで、ちょっと笑ってしまった。
この植草さんを逮捕した人は痴漢現場を見ていない。
みんなが植草さんを犯人視していたので取り押さえたのだとか。

そしてこれも殆ど報道されていないと思うが、新たな目撃証人が見つかって「植草さんは酔っ払ってずっと気分が悪そうにしていた。痴漢はしていない」と証言しているとか。
ほう!それは心強いのでは。

判決は10月16日。
「それでもボクはやっていな」くても、日本の刑事裁判は97%有罪だそうだから、さて、どうなることか。

会場では植草さんの著書『知られざる真実-勾留地にて-』が売られていて、休憩時間に宮崎さんに挨拶をしたら「本買え」と言われる。

宮崎さんは『直言』終了の経緯を話してくれた。
植草さん逮捕直後に、世間の声を受けて『直言』の植草さんのページを削除しろという出版社、結論が出るまで発言させるべき、という責任編集者宮崎さん。
そこから見えるメディアの問題。

 それにしても、植草さんもだけど私も飲み過ぎには注意しなくちゃね、と思って今日は『檸檬屋新宿』には寄らずに帰る。

 しかし家の近くの『魚藤』が開いていて、こちらに寄ってしまった。
前から気になっていた店。カウンターに座る。
ビールがアサヒスーパードライなのが残念だが、お魚は美味しい。
お通しもちゃんとした一品料理で◎。

感じの良い若いご夫婦がやっている店で、近所の常連客が多い。
小上がりに座っているオジサンに「きれいな人が来たねー」と何度も言われて気分がいい。
調子に乗って日本酒を飲み過ぎてしまった。