Sony MobileはMWC 2016でXPERIAの新シリーズ、XPERIA Xシリーズを発表しました。第一弾として登場するのはQualcommの最新ハイエンド向けSoC、SnapDragon 820を搭載したXPERIA X Perormance、SnapDragon 650を搭載したミッドハイモデル、XPERIA X、シリーズの中では唯一MediaTek製SoC、Helio P10 MT6755を搭載したミッドレンジモデル、XPERIA XAの3機種となります。このうち日本に投入されるモデルはハイエンドモデルのXPERIA X Performanceのみとなります。今のところキャリアは明言されていませんが、おそらくドコモの春・夏モデルとして投入されることは確定でしょう。XPERIA X Performance、XPERIA XはFullHDディスプレイにXPERIA Z5から継承された2300万画素のカメラを搭載しますが、ミッドレンジのXPERIA XAは解像度がHD、カメラが1300万画素に落とされています。搭載OSはもう間もなく国内ドコモ版も含め既存のXPERIA Zシリーズにも提供されるAndroid 6.0 “Mashmallow”。
MWC2016開催前から開発コードネーム「PP10」として流出していた機種ですが、ミッドレンジ・ミッドハイ枠のモデルとして用意されると考えていただけにハイエンドモデルも用意するとは思いませんでした。2013年のXPERIA Zシリーズから今まですべてのXPERIAシリーズに継承されてきたオムニバランスデザインをやっと卒業し、「次の」ステップにようやく進んだことになります。
また発表当初「XPERIA Zとは別ラインである」という説明もされていたようで、XPERIA Z6という商品もそのうち登場すると思われていましたが、ソニーモバイルの中の人が「XPERIA ZシリーズはZ5でおしまい。XシリーズでXPERIAは第三章に突入した」という発言をしているのでZシリーズは本当にZ5でおしまいなのでしょう。またグローバル版で展開されていたミッドレンジモデルXPERIA MシリーズもXシリーズとして一つに統合されたと考えてよさそうです。(ローエンドモデルEシリーズやCシリーズがどうなのかは不明)
日本ではZシリーズの後継となるX Performanceのみの投入になりましたが、キャリアモデルは今年から一括0円販売・キャッシュバックが(建前上は)廃止・縮小の方向に向かっており、高額なハイエンドモデルよりもミッドレンジモデルも充実させていく流れになっていくことからミッドレンジモデルのXPERIA Xも低価格~中価格帯モデルとして投入してもよかったんじゃないかなぁと思います。またミッドレンジモデルのXAはA2=Z1 fの再利用モデルでSIMフリーにもかかわらずグローバル版と同じ5.1まで行けず、4.4.2でアップデートが打ち切りになってしまっているXPERIA J1 Compactの後継モデルとしてSIMフリー機として投入したら価格設定によってはHuawei機やASUSのZenfoneシリーズの強力なライバルとして日本でも売れそうな気がします。
なんにせよ「次の」ステップに進んだ新しいXPERIA Xシリーズの今後に期待していきたいところです。
おまけ
すでにXDAではXPERIA Xシリーズの壁紙も配布されていたりするのでXPERIA Z3 Compactに設定してみました。普通に壁紙デザインとしてもよさそうですしXPERIAのデフォルト壁紙ですので現行Zシリーズにもマッチングしています。
XシリーズではCompactシリーズも継続していくのでしょうか…4.6インチのスマホは今や貴重なので続けてほしいところですが…