Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

『あきれた男たち』(DVD)

2007-02-28 23:53:52 | J.J.Y. Filmography



(Image source: nkino)

おめでたいニュース・・・
チャン・ジン監督、5月ご結婚おめでとう

結婚しちゃったら、『小さな恋のステップ』みたいな作品はもう書けない? だって、妻子持ちにはああいうシナリオは書けないって、ジェヨンが言ってたから・・・ それとも、以外とメロ路線に走ったり・・・ 

おめでとう記念ということで、レビュー(もどき)をすっかり怠けていた監督の長編デビュー作『あきれた男たち(
기막힌 사내들)』(1998年 監督:チャン・ジン)を再見。

国会議員連続殺人事件に絡んで、容疑者としてあがってくる男4人。それぞれ、事件とは無関係にもかかわらず、その奇妙な行動と、偶然と奇跡と誤解から、警察から目を付けられる。果たして、警察はこの事件を解決できるのか。おかしな4人組の運命は・・・という感じのストーリー。あらすじを書くと面白くなくなっちゃうので・・・適当に書いてみた。

オフビートどころか、オフ x 3 ビートぐらいのノリ 。10年前のチャン・ジン コードには、監督も若かったせいか(笑?)、最近の作品よりももっとスピード感もあって、1度可笑しさのスイッチが入ると、
すべてが頭の中で可笑しくなってしまう。音楽も洒落てるし、途中からミュージカルになってしまったのには驚き。

笑いや緊張感、スピード感の中にも、必ずふと胸を摑まれるような気持ちになる場面やセリフがあるのは、変わらないのねー。だから好きなのよね

この作品、監督の長編デビュー作品なのに、面白いことに、これまでの数々のチャン・ジン作品の趣きがすでに垣間見えていたりするのは気のせいかしら。冒頭の刑務所は、『偉大なる系譜』を思わせるし、電柱は『小さな恋のステップ』だし、刑事と容疑者のかみ合わなさは『拍手する時に去れ』だったり、男が4人並ぶとキラーじゃないけど奇妙な男版『Gun&Talks』だったり、刑務所から出所した父と娘というテーマは新作『息子』みたいだし・・・

この出演陣は、お見事というほどバランスが取れている。チェ・ジョンウォンとヤン・ペクチュのおっさんコンビ、ソン・ヒョンジュの間の抜け具合、シン・ハギュンのハッとするほど溢れる若者の色気、イム・ウォニの調子はずれな刑事・・・ ハギュのデビュー作であることは知っていたけど、あれ、ジェヨンも出てたのね・・・前に見た時は気づかず(なんてこった)・・・ それに、若き日のオム・テウン?って思ったら、やっぱりそうだった。見どころ満載!

結婚して、若い嫁さんにデレデレでもいいけど、作品はどんどん書いてね、監督