(Image source: cine21 @10th PIFF)
まったく・・・珍しく予約までしたDVD『ウェディング・キャンペーン コレクターズエディション』がなかなか届かなかった。コレクターズ版要らなかったかも、と実は注文後ちょっと後悔したこともあり、別に急いでもいないからいいのだけど・・・ それにしても配送予定日が過ぎてもウンともスンとも音沙汰がないのは頭にきたので、クレームしたらギフト券頂戴しちゃった・・・あはははー、そんなつもりじゃなかったのにぃー、でもあちらのミスだからねー
既にスクリーンやらVCDで見ていたので、コレクターズ版で真っ先に見たのは、なんといっても、監督ファン・ビョングク、チョン・ジェヨン、ユ・ジュンサン、スエの4人のコメンタリー付き映像。かなりウケた。普通、4人でコメンタリーと聞くとうるさそうなのに、4人とも映画に入り込んじゃって、口が重たい、重たい ・・・ (笑)
ジェヨンは、自分の姿を見て、「小汚い」とか「暑苦しい顔だ」を連発しているし・・・
「あの風景はCGか?」と監督に確認したり、「空の色がよくない。ココは夕焼け空がほしかった」とか、「セットなのにセットに見えないところがイイ」とか、コメントがやたらスタッフの視点だし・・・
ジュンサンは、ポイントが微妙にずれていて、会話を盛り上がるかと思えば、盛り下げるし、自分が一番泣けた場面がココというところで、他の3人の反応が「えっ・・・」だったし・・・
スエは、このシーンもあのシーンも「大変だった」、「監督に怒られてばかりで・・・」(監督は怒ってない・・・と反論)と控え目なようでいて、マンテクの7:3分けの髪型をジェヨンが現場で「レスリー・チャン風」と言って聞かなかったと笑いとばすし・・・
監督は、「スケジュールがおしてて」、「時間がなくて」、「新人監督だから編集が未熟で」を繰り返すかと思えば、マンテクがパンツ一丁でいる場面で、「(ジェヨンが)パンツを二重履きしてたのがやっぱり映像で分かってしまう」と残念がってるし・・・
てんでバラバラなコメンタリーにケラケラ笑いながら、そして後半は不覚にもボロボロ泣けてしまった・・・(アホだ・・・)
手の内を明かしてしまうというのは、ある種の禁じ手で、観客に対して正攻法ではないけれど、シネマート新宿で見た時は小さなスクリーンだったので、よく見ていなかった部分がたくさんあったのだなと思った。それでも、監督の思い入れや伝えたかったことを聞くと、「あー、そうなのか」と納得する一方で、やっぱり私(観客)に伝わっていない部分が多いのかなぁと思った。編集って難しいのねって、自分の感性の鈍さを棚上げにして(笑)。
それぞれの演者のキャラクターづくりには文句なしではあるけれど、作品そのものには実はあまり共感できなくて、どうしてかなぁーと思ってたら、この伝わらなかった部分の多さだったのかもしれない。
この作品は第10回釜山国際映画祭クロージング作品で、公開前に話題を集めて期待された作品だったようだけど、興行的には100万人に届かずジェヨンが悩んだという記事をどこかで読んだような気がする。ワンテイクごとの熱き思いと編集後のフィルムにはかなりギャップが出たような作品なのかもしれないなー、なんてね・・・。