シュヴァル、夢の宮殿

今年３月末に終了したＴＶ東京「美の巨人たち」。大ファンだったので、とっても残念。現在「新美の巨人たち」を放送中。

番組を見て絵画や彫刻など、ずいぶん勉強しました。知らないことをいっぱい教えてもらいました。感謝しています。

２０１７年６月１７日放送の『フェルディナン・シュヴァル「シュヴァルの理想宮」』は、そんなエピソードのひとつ。

フランス南東部ドローム県のオートリ―ヴ村。ここにびっくりするような摩訶不思議な建造物があるのです。広さは約１００坪。

目を見張る素晴らしいそれは、どうやって作られたのか？興味津々でした。番組でも詳しく紹介されましたが、なんと映画に！

ニルス・タヴェルニエ脚本、監督「シュヴァルの理想宮」（１８）です。１８７９年、郵便配達員シュヴァル（ジャック・ガンブラン）は…

配達中に石につまずきます。その石に魅せられたシュヴァルは、石を積み上げ宮殿を作るという奇想天外な挑戦を思い付きます。

未亡人だったフィロメーヌ（レティシア・カスタ）と結婚し、生まれた娘のアリスのために。寡黙な彼は、黙々と石を積み上げます。

それから３３年後の１９１２年、たった１人で築き上げたそれは『シュヴァルの理想宮』として、現在、フランス政府により…

国の重要建造物に指定されています。写真集『装飾がすごい世界の建築』にも載っていて、素晴らしいの一言。映画と共にぜひ。