だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

究極の選択

2009-02-21 19:44:13 | 映画
1977年「ジュリア」で映画デビューした、メリル・ストリープ。アカデミー賞14回ノミネート、主演賞1回、助演賞1回受賞の大女優です。そのストリープがウィリアム・スタイロン原作「ソフィーの選択」に主演したのは、1982年。

1998年惜しくも交通事故で亡くなった、アラン・J・パクラ監督作。ケヴィン・クラインとピーター・マクニコル共演のこの作品は、ナチスの捕虜収容所での1人の女性の“ある選択”を軸に、3人の男女の人生を描いていました。

この作品での選択は驚愕ものでしたが、ユマの最新作もただ驚くばかり…。「ダイアナの選択」(08)の原作は、ローラ・カジシュキー著『春に葬られた光』。ポスターを見ても花々に囲まれて、その美しさに目が行きますが物語は深刻。

コネチカット州郊外の小さな町ブライアー・ヒル。自分の生き方を模索していた17歳のダイアナ(エヴァン・レイチェル・ウッド)。不安定な時期をようやく抜け出し、これからという時、それは起きます。ハイスクールの銃乱射事件。

親友のモーリーン(エヴァ・アムーリ)と女子トイレにいた時、犯人の同級生が踏み込み、尋ねます。『どっちを殺す?』。果たして自分か?親友か?

それから15年。32歳になったダイアナ(ユマ・サーマン)は美術教師となり、大学教授の夫と可愛い娘と暮らしています。幸せそうに見えるダイアナも、実は事件の記憶に苛まれ、トラウマを抱えて生きていました。

やがて事件のメモリアル・デイが近づき…・映画は、過去と未来、現実と理想、生と死…と対比するように描いていきます。10代のダイアナと30代のダイアナをフラッシュバックではなく、フラッシュフォワードで見せる構造。

監督は、1963年ウクライナのキエフ出身のヴァディム・パールマン。監督デビュー作は、ジェニファー・コネリーとベン・キングズレー主演「砂と霧の家」(03)。この作品も見応えがあり!監督2作目の本作も、期待せずにはいられません。

ユマ・サーマンは今年39歳、充実した時期。エヴァン・レイチェル・ウッドは「アクロス・ザ・ユニバース」(07)のルーシー役。エヴァ・アムーリは、スーザン・サランドンとフランコ・アムーリ監督の娘。ティム・ロビンスは義父。女優に注目の映画でもあります。必見。
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