だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

奇跡は起きた!

2006-04-09 21:42:49 | 映画
今年の第78回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品は、「白バラの祈り/ゾフィ・ショル、最期の日々」(ドイツ)「DON'T TELL」(イタリア)「PARADISE NOW」(パレスチナ)「TSOTSI」(南アフリカ)「戦場のアリア」(フランス)の5本。受賞作品は、南アフリカの「TSOTSI」でした。

日本で全部の作品が、見れるかどうかは分かりませんが、「白バラの祈り」は公開済み。そしてフランスの「戦場のアリア」は、これから公開です。2005年のフランス観客動員第1位という、話題作。監督のクリスチャン・カリオンは、1993年にイブ・ビュフトー著の「フランドル地方とアルトア地方の戦い 1914~1918年」という本に出会ったのです。

軍の正式記録にも残っていない「1914年の驚くべきクリスマス」と題された“章”を読み、この物語を映画化することを決心します。しかし、長編はもちろん、短編映画も撮った事のないカリオン。どうにか、撮影にこぎつけたものの資金難や軍の反対など、簡単には行きませんでした。何度か中断し、ようやく完成させました。

第一次大戦下、フランス北部の最前線デルソーではフランスとスコットランドの連合軍と、ドイツ軍との戦争が続いていました。若く愛国心に燃えて、戦地に赴いた兵士たち。しかし、戦況は日に日に悪くなるばかり。

家族や恋人に会いたいと願う気持ちは、敵も見方も同じ。クリスマスには、家に帰りたい…。その夜、奇跡が起きたのです!ドイツ軍の塹壕に、10万本のクリスマス・ツリーが届けられ、スコットランド軍の駐屯所からは、バグパイプの音色。やがて♪聖この夜♪のコーラスが。

この奇跡を起こしたのは、デンマーク人のオペラ・ソプラノ歌手のアナ・ソレンセン(ダイアン・クルーガー)と、夫のテノール歌手ニコラウス・シュプリンク(ベンノ・フュルマン)。

いくら第一次大戦時とはいえ、信じられない出来事。しかし、実話なのです。この奇跡を見ることで、いかに戦争は悲しいものであるか、平和こそみんなが求めるものだと、再認識させてくれるでしょう。

他のキャストは、フランス軍中尉に「ザ・ビーチ」のギョーム・カネ、ドイツ軍中尉に「ラヴェンダーの咲く庭で」のダニエル・ブリュール、戦場の神父役に「リトル・ダンサー」のゲイリー・ルイス。

奇跡も見たいけど、クリスマスの後が知りたい!でしょ?
コメント
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