ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

4年目の元サヤ

2012-06-19 19:38:00 | 日記
みなさんこんにちは。
DOI見に行けない腹いせに、ケビン・レイノルズ選手の昨期のFSをダシにしてクロノ・トリガーの思い出でも語ってやろうと思ってたらそれどころではなくなってしまった虹川です。お元気ですか。

***

過去からの思い込みに捕われなければ未来への選択肢はもっと広がる。そして高橋大輔という人は結構そういう思い込みには捕われない大胆な発想で行動する人だ…とこれまでの色々から学んだつもりではいたのですが。それでもやっぱり、いざこういう事が起こって見ると、自分の未来予測の限界を感じずにはおれません。

フィギュア高橋とモロゾフ氏コンビ再結成
http://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20120615-968059.html

その発想はなかったわ。
そしてモロゾフのしおらしいコメントに二度びっくり。
あとこの記事書いた日刊スポーツの記者は、こういう漫才師みたいな書き方するのがクセなんですか?

***

で、最初はびっくりしたけど、よく考えてみたらまあ、アリなのかなと思いました。
思えばあれから4年間経つんですねえ…。
4年前も経てば状況も大分変わります。当時はモロゾフが中心となって作られたチーム体制からいきなり放り出された形で、色んなものがほぼ白紙になってすごく大変そうだった。でも今は、そこから一つずつ積み重ねて作られた「チームD1SK」があります。で、チーム高橋って言っても、皆さん大ちゃん専属って訳ではなく、他にもお仕事しながら大ちゃんをサポートしてくれる人たちですよね。
モロゾフが具体的にチーム内で何をやるのかは分かりませんが(現状、振付けをお願いする事は想定してないみたいですが)、そのチームのメンバーの中に新たに一人加わった、という形だと私は認識しております。

そして時間が流れて行く中、現状上手く行っているからと言って、将来も今のままで上手く行くとは限らない…と思います。周囲の状況が動いて行く中で、歩みを止めれば即ち後退に繋がります。まして大ちゃんは変化を恐れない人ですし、今回、こういう形で『変化』を受け入れる事にしたのかなと。

私はカメレンゴさんの作ったプログラムは全部好きだしカメレンゴさん自身も好きだけど、彼を取り巻く状況も以前とは大分変わってしまったように思います。大ちゃんと組んだ事で変わったというか(御本人も何かのインタビューで語ってましたよね)。だから今迄と同じ形で仕事を続ける事が難しくなってもしょうがないのかな、と。

モロゾフにしても、自分に取って利益になると思ったからこそわざわざ日本に来て頭を下げたんだと思いますが、逆に言えば、下げたくない頭を下げてでももう一度一緒に仕事をしたい、それだけの価値のある選手だと認めさせた事を、大ちゃんは誇りに思って良いと思います。
外野の私たちより大ちゃんや関係者の方が、彼と組む事のメリットもデメリット(或いはリスク)も分かってると思いますしね。その上でこういう形で受け入れたという、その判断を信じます。

4年前の経緯が経緯なので、彼に対してもやもやしたものを抱えてる人の気持ちもよ~~~~~~~~~く分かりますけど(笑)。
でも、離れた直後の大ちゃん陣営に口撃しまくってた頃から、あの時大ちゃんが離れた事は、彼に取っては不本意だって事だけはヒシヒシと伝わって来てはおりました。同時にそれ自業自得やんけ、とも思いましたけど(私が)。ともかく不本意だったって事に関しては終始一貫してたような気がします。
だから私的には、あの時の彼らの決裂を見て、してやったりとほくそ笑んでいたであろう人たちの方により一層腹を立ててます(だからって何もしませんけどね。どんな世界でも、筋を通せない人は何もしなくても勝手に落ちて行くし、その逆も然り)。

+++ Daisuke TAKAHASHI 高橋大輔選手 Nikolai MOROZOV ニコライ・モロゾフコーチ インタビュー要約 mixed zone interview on June 15 +++
http://japanskates.com/forum/viewtopic.php?p=519#519

実は私、上記の記事読んでちょっと泣きそうになりました。

〈引用〉
最初はかなり複雑な心境で、活躍している高橋選手を見ながら嫉妬心のようなものが芽生えてしまった。
でもその後で、彼はやるべきことをやっているだけで、
能力に見合った成果を挙げているだけだとわかり、だんだん落ち着いてきて、

ここ2年間ほどは単純に彼の活躍を楽しんで見守ってきた。
〈引用終わり〉

※太字は私が強調したい部分です。

4年前のあの時、何を言われても言われっぱなしで反撃しない大ちゃん陣営を、それが大人の対応で正しいんだと頭では分かっていても、心の中では歯がゆい気持ちもありました。
でも、誰が正しい事をやっているのか、判断するのは他人です。殊更に声を上げなくても、粛々とやるべき事をやり、結果を積み重ねて行けば、分かってくれる人は分かってくれるし、分からなかった人もいつか分かってくれる事もある(笑)。
今回のこの決断が、この先どういう結果につながるかは神のみぞ知るですが、今回モロゾフの口からこういう言葉を引き出しただけでも、この4年の大ちゃんのがんばりが報われたように思えました。

***

実は私、最初にこの話を耳にした時、「カキューン!」対談の武田美保さんのお話を思い出したんですよね。次のオリンピックで引退と決めたから、そこまでの4年間、「やり残した」と思う事がないように、先輩への変な遠慮も捨てて、悔いのないようやり切ったという話。
大ちゃんも、悩んだ末に決断したって事は、残りの2年、ここでこの話を断ったら後で悔いが残ると感じたのかな…なんて勝手に思ってしまいました。

…ら、いいタイミングでこんなものが。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=urokonotubuya-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B008ATKKMQ" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
これを期に改めて、先輩方のお言葉を振り返るのも良いかと存じます。

***

それにしてもDOI観に行った人羨ましい…。
刑事くん観たかったし町田くん&無良くんも良かったみたいだし。
大ちゃんピアソラNEWバージョン、ニュースの短い映像みただけでも凄くかっこ良かった…。

***

クロノトリガーについてもその内書きたいです。あれは中々良いゲームでした。