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ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

天才・秀才・努力の人

2006-04-04 22:41:14 | 日記
これも師匠(仮)からの受け売りです。
師匠(仮)がどこで聞いて来た話なのかは不明です。

「天才」って言う言葉には何か「特別な人」という響きがありますが(事実、「特殊な人」ではあると思うんですが)、ここで言うのは、単に「タイプ」の話です。
ちょっと記憶が曖昧ですが。

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例えば、暗闇の中で川を渡らなければならないとき。

努力型……一歩ずつ手探りで渡る。
秀才型……渡るための方法を計算して渡る。
天才型……なんとなく感覚で渡る。

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以上は、「川を渡れた人」の話です。
「自分を天才だと勘違いし、何も考えずに川を渡ろうとした結果水の中に落っこちる」という人も、世の中には結構います。
また、二つ以上、或いは三つの複合型という人も(特にその道の成功者には)いるでしょう。

あくまでヨタ話の一環としてですが、アスリートやクリエイターに当てはめて考察してみると結構面白いんじゃないでしょうか。

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F1で言うと、セナ様はきっと天才型。秀才的な部分はあるにせよ、なんか色々不条理なことが多いので多分天才。
対するプロストは、「プロフェッサー(教授)」なんて呼ばれるくらいだから秀才っぽい。
そしてシューマッハも秀才だと思う。全てを計算して組み立てて行くタイプ。
ミカも多分に天才型。計算上、「このマシンではこのタイムが限界」と言われたそのタイムを上回るという、理屈に合わないことをやっちゃう人。
努力型はちょっと思いつかない。イメージ的にヒルが一見それっぽいけど、あのマシン開発能力は秀才っぽい感じもしますね。

で、こうして見ると興味深いのは、必ずしも「天才」なら万能な訳ではないということ。数字だけ見れば、シューマッハの記録はセナのそれを上回っている(セナが早世したせいもあるけど)。

以下はタイプ別の傾向。あくまで私の個人的見解。

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○天才タイプは、突然凄いことをやってのけるのでインパクトが強く、人気も出やすいが、天才故に不安定で確実性に欠ける人も結構多い。感覚でやってるので色々読めない。鮮烈な印象だけを残して、さっさと姿を消す人もいる。記録より記憶系。

○秀才タイプは確実に計算して勝ちを積み重ねるので、成果が安定している。結果だけ見ると天才タイプより上の成績を出していたりする。しかし「優秀過ぎて面白みに欠ける」などと可哀想なことを言われ、成績の割に人気が出なかったりすることもある。

○努力タイプは一見地味だが、「ど根性物語」が大衆にウケると一躍人気者になることがある。気合と根性で実力以上の力を発揮することがあるので、本番に強い傾向あり。忍耐力があるので、活躍する期間も長くなる傾向。

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要するに、「天才」は確かに「天才」なんだけど、「天才」であるからと言って決して「万能」でも「無敵」でもないということです。
また、100%天才だけとか秀才だけっていう人もいないでしょうね。あくまでも「傾向」の問題であって。「天才」の地力がある上に、計算できたり努力したりする人は強いんじゃないかと思います。

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さらに言うなら、我々凡人にも某かの傾向は見て取れるかも知れません。
あくまで、川を渡れた場合は、ですが。
自分が天才じゃない人、何も考えなくても、何となく川の渡り方が分かっちゃう……と言う人じゃない人は、諦めて川の渡り方を計算しましょう。それも無理なら、地道に手探りを続けて行きましょう。
勘違いして水に落ちさえしなければ、何となく感覚で川を渡っちゃった人に追い付くことは不可能ではない……はず。