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ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

今週のスーパーヒーロータイム

2006-04-02 17:15:35 | 特撮
■今週のボウケンジャー
コンセプトや演出(の一部)に見るべきものはあるんだけど、どうもツメの甘さと脚本の力不足を感じる、そんな作品。
キャラに魅力を感じられない(あくまで私個人にとっては)のが一番でしょうね。
萌えキャラさえ言えれば、多少のアラなんてどうでもいいんだ本当は。

女子二人は「男が考えた女」って感じで共感しにくいし、男子三人は「赤・青・黒」って言うより「赤紫・青紫・黒っぽい紫」っていう感じ。
区別は付きますよ。違いは分かりますよ。……でも、系統同じじゃん。みたいな。

そんな中、昔っから寒色系に弱い私としては青ですね。
主役でリーダーな赤、それをライバル視する黒に挟まれて微妙に影の薄い所もツボでしょう。ナンバーツー好きとしても、さりげなくリーダーをフォローするサブリーダーのポジションは美味しい。
……って、サブチーフはピンクなんだけど。
……どうも、脚本家が、ピンクをサブチーフとしてちゃんと描き切れてないせいで、従来ナンバーツーポジションが多かったブルーがサブリーダーっぽく見えてしまってるような気がしないでもないです。

そんなブルーがメインを張る来週。展開によっては青萌えに突入するかも知れません。使用メカが、こっちがフォーミュラなら決まりだったかも。

それにしてもミスターボイス。
目的のためなら部下を(しかも結構平然と)見殺しにする黒さを思いっ切り見た後で、「ボイス、寂しい」ですか……これもツメの甘さなのかも知れませんが……シャレにならない。


■今週のカブト

今更ですが、天道って「天の道」の他に「お天道様」=太陽の意味も兼ねているんですね。で、「ひより」は「日和」。これも太陽に縁の深い名前。

自分の道を見失った矢車はザビーの資格を失う。
しかし、敗北によって彼の思考は前身する。各人の個性を殺しての「調和」から、それぞれの個性を活かす「調和」へ。
……それを料理で表現する男。拳ではなく料理で語り合うライダー二人。

一方、加賀美はザビーとしての役目が、自分の目指している道ではない事を知る。……あれだけ変身できていたことを喜んでいたにも係わらず、自らその資格を捨てた。
前回と今回は、加賀美くんが男を見せたと思います。はい。
そして今回ほど影山くんが頼もしく見えたことはありません。

そんでもって第三のライダー、トンボ登場。またアクがありそうな感じ。

今週のセイザーX

2006-04-01 23:59:52 | 特撮
レミーちゃんかわいー。

……だけで終わりそうな勢いですが。
第二部(微妙に影薄いけど一応ガレイド様編?)クライマックスなんですって。

超星神シリーズって、単純な勧善懲悪に見せかけといて、何げに一度は、「戦うこと」に対する疑問を投げかけるんですね。
先週あっさり退場した平和主義者サンダーラですが、ブレアードさんとたっくんの中に残った影響は案外大きいようです。さてさて。

それにしてもジャッカルは……今迄のロギア、デモンナイト(リゲルって誰?)に比べると微妙に薄い気がするのは……やっぱり主役じゃなくって、おっさんの宿敵だからなんでしょうね。
代わりに主役の宿敵ポジションなブレアードさんがぶいぶい言わせてます(表現古)。

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ところで、劇場版からするとグランセイザー、ジャスティライザー、セイザーXは同じ世界の話なんですよね。

で、古代、本来の地球人はブレアードたちの種族だった。そこへアドたちの種族であるビオート星人が侵略し、現在の地球人のご先祖様になった。
……てことは、たっくんたち地球人とアドは同じ種族?
……それよりなにより、「古代人類の血を引いている」というグランセイザーって、もしかしてブレアードさんの種族の血筋ってことなんじゃ……。

だから変身できるの?

ていうか、私のこの考えはおかしいですか?

今週のスーパーヒーロータイム

2006-03-26 22:46:49 | 特撮
■ボウケンジャー

恐がりな男が、恐がりなことを指摘され、恥に感じてつい意地になり、「こっ、恐くなんかないやい!」……というありがちなネタではなく、「何もなければ墓荒らしも平気、しかしだからこそ、本当にヤバイ所には絶対に近付かない」という黒のアプローチは中々興味深かったのですが。

なんだか有耶無耶になった挙げ句に、唐突に女の友情話に。桃と黄色っていつ見ても「男が考えた女」感が拭えない……。

ガジャ様がチョロチョロ小細工してたとはいえ、あんな激強な「番人」がいたってことは、つまり「呪い」と呼んでもそうおかしくないものは実在していたということになるんじゃないかと思うんですけど(ていうかガジャ様の存在自体が呪いなような)。
所であの番人、昨日はセイザーXに出てませんでしたか。

小ダメージを与えておいて、ショートソードを打ち込んでハンマーでぱっかーん!とやるのが楽しかったです。

■カブト

「選ばれし者」というのは、カブト&ハチに「選ばれし」者のことだったようです。
しかもそれは、一度選ばれたら安泰ってもんでもない。「カブトを倒す」ことに固執する余り(何か理由でもあるんでしょうか)、「仲間を守る」という最も大切なことを忘れた矢車さんはその資格を失い、力がないなりに精一杯の力で仲間を守ろうとした加賀美くんが選ばれる……んですが。

そして少しずつ明らかになるひよりの過去。「ベルトとは長い付き合いだ」という天道、七年前にはもうベルトをしてた?
そう言えば、勝手にベルトが直ってましたが。よく考えたら一話で加賀美くんが巻いてた(そしてスカった)ベルトがありませんでしたっけ。

やられた?!→死んだフリだよーん→でもやっぱり倒れるのね。
念の入った天道の倒れ方。

今週のセイザーX

2006-03-25 22:45:26 | 特撮
拓人、ブレアード、サンダーラ。三人それぞれの想いが交錯する切ない幕切れ。
普通サンダーラって新人の美少女アイドル使いそうな役なのに、頑に着ぐるみ。
ラスト近く、サンシンを手にしたブレアードさんと並ぶたっくん。しみじみ。

そして生身のレミーちゃんは、たっくんに代わって思いっきり主役のポジションで戦っておりました。
レミーちゃん強ーい! かっこいー!
イーグルにリフトされながらのキックに燃え&萌え。
あと、なにげにたっくんはレミーが好きっぽい感じがした。最終的にこの二人はくっつきそうな気がします……。
恋愛描写はやっぱり戦隊より超星神の方が上手いと感じます。

そんな中、話も急展開。グロ姐さんもまさかの退場。
待て次号。

スーパーヒーローと組織

2006-03-22 22:31:40 | 特撮
ピンクの話を、「女の子なんだからもっと愛想よくしなくっちゃあ」というオヤジの視点ではなく、「真面目過ぎるのも考えもん」という観点で語ったのはいいんですが。

自分では対処できない事態になりつつあるのに、応援を要請するどころか連絡も入れず、自分一人で何とかしようとしたけど結局できずに事態を悪化させた…ってこれ、仕事をやる上でやっちゃいけないことのかなり上位に位置するような。
こういう場合、性質の悪いことには、今回の話みたいに「真面目で一生懸命やっていたから(いいことなんだ)」だと本人思い込んでるし、周囲もそう思いがちな所なんですよね。
ホント言うと、本当に真面目なら、「自分一人では任務遂行は困難だ」と判断段階で他の人に助けを求めるのが正しいのです。それができないのは、「自分一人の手柄にしたい」というエゴか、「自分一人ではできない」という判断ができない=能力がないから。

……なんて、お子様番組相手にホンキになり過ぎですか、そうですか。
でもこの人(ピンク)、元警察官なんですよね……。それ考えるとちょっと恐い。

ボウケンジャーに関しては、先週も組織としての描き方が「?」だったんですよね。

ミスターボイスの命令が普通なら、「我が命我がものと思わず」な非情な組織なのか?と思っちゃうし。でもそれが組織の基本方針にしては、赤があっさり命令違反してるし。赤って一応役職付きだし(なにげによく考えてみると、レッドにはっきり管理職の肩書きが付いた戦隊って今まであんまりなかった気がする)、組織の基本方針は本来了解してるはずなんでは、と謎に思ったんですが。

ボウケンジャー、話自体は面白いと思うんですが、組織の描き方として見ると、ちょっと甘いのが気になりますね。
……まーこれが超星神だったらこんなことは気にならないって言うか、気にしようって気にもならないって言うか。


■今週のカブト

翻ってカブトの方なんですが。
先週の感想で「構図が見えない」と書いたんですが、今週になって見えて来た構図はどう見ても、「個人 VS 組織」の対立の構図。
それってとっても「ZECT VS 天道」。
あれ? ワームはどうなってるの? 敵そっちのけで、味方同士の内輪もめこそが話の本筋だった(それはそれで面白かったけど)アギトパターンの再来か。

聞いた話ですが、「ドラゴン桜」によりますと、「自由な奴とは、自分自身のルールで生きる奴のこと」なんだそうですよ。
天の道を行く天道くんは、人の道には従いません。自由に生きる、それは、たった一人で集団の力に立ち向かうこと。自分の「強さ」に絶対の自信がなければ選べない道。
その「強さ」がないものは「集団」の中に取り込まれるしかないし、そうなってたら当然、集団のルールに従わなければならない。
それが調和。パーフェクトハーモニー。

「集団」の力を全面的に肯定して受け入れる矢車と、「個」であることを貫こうとする天道。そして、「力」がないために「集団」に属していながら、微妙に集団からドロップアウト気味の加賀美。……という構図。

それにしても、天道は強烈なキャラクターですね。他人から誤解されても憎まれても、それでも自分自身を貫く「強さ」が今年のヒーローなのかも知れません。
なんの前置きもなく神父に変装して出て来る、あのハッタリ具合がたまらない。
天道役の役者さんも上手くなりましたね。声も良いし。最初はちょっとぎこちなかった俺様台詞を、今では堂々とノリノリでしゃべってる……。