goo blog サービス終了のお知らせ 

言葉による音楽的な日々のスケッチ

作曲講座受講日記と、言葉による音楽的日々のスケッチを記録

ブルーなのに、する。いい予感

2008-10-20 01:26:09 | 作曲理論講義/受講録
カイロか講義か?で、大いに迷った夜。

というのも日頃の不摂生がたたってか
ひさびさの発熱や原因不明の身体の
(主に胸部と背部の)痛みを抱えていた。

そういうわけで

<心身のブルー>



よーし。こうなれば気持ちのほうで身体を治癒しようと(笑)
講義に向かった夜の備忘録です。


楽曲は

Steely Dan - Peg (HQ)(このライヴのほうがCDのより良いかも、笑)



<Pegの中のブルー>


初めて聴くPeg。(名盤Ajaすら持ってない私)
「前々回やった<Deacon Blues>と

Steely Dan- Deacon Blues



前奏部分のコードの動き方が似ている」ということから、
両者を比較しながら分析が始まる。


<青い時代に遡る>

そういえば当時の私が聴いていた音楽って
多彩的に分裂していたて、うまくまとめきれない。

生まれ育った環境も関係する。商売が家業だった私の周りには、
割と面白くて元気のいい大人たちがいた。

仲良しの年上のいとこが流行のディスコのステージに、
ヴォーカリストとして立っていた、バンドを引き連れて。

その時流行っていたのはドナ様~のホットスタッフや、
Donna Summer - Hot Stuff



いとこに教えてもらった初めてのファンク、
E W&Fの「ファンタジー」踊り方も教わった(笑)
(音だけ聴いてください)
Fantasy - Earth Wind & Fire




当時の私の年代ではリアルタイム視聴は
少なかったんじゃないかなー。

ちなみに姉が聴いていた愛しのエリーとかは
受け入れ難いものがあった(笑)
(曲に対して、というより爆発的ヒット曲を
好んで聴くという素直極まりない行為に、笑)


自身の好みで聴いていたのはロビンスコットの
m pop muzik



バグルズのラジオスターの悲劇など、

Video Killed the Radio Star
http://www.youtube.com/watch?v=XWtHEmVjVw8&feature=player_embedded

初めて聴いたときの「乾いたかんじ」は
のちの’80年代的ポップかつエレクトリックな
(のちにテクノポップと呼ばれる)音楽性の予兆だった。
ほぼ並行するようにYMOに傾倒していた。



<閑話休題>


前述のDeaconBluesとPegの2つの曲の歌詞についても比較。
まとめると、こうなる。

前者は詩的かつ奥深く哲学的。
意図的と思えるほど構造も凝っている。
曲調はさわやか。

いっぽうの(私が推す)Pegの詩は
モデルの彼女に恋するおばかな男の心情(笑)
脳天気なかんじ。

前者は思索的でどこか悲観的(文学的)、
後者は楽観的でどこか短絡的、とでもいいましょうか!

いや、そうでもないのかも、と思い始めたのは
この曲の特徴に「ブルース」と関係する部分があった。
そうともとれないことのない動きをしていて
講義はそんなブルースのことに言及される。


<ブルーと秋>

ポップスではあまり触れられないであろう
ブルースは、全てが7thコードから成り、
シンプルだけど難しい特徴がある、とのこと。
突っ込むと、果てしないくらい。。

特徴に、長調でも短調でもない、という
多調的なところもある。

「明るくもなく暗くもなく」というのは
「明るくて暗い」とか「暗いようでいて明るい」とも言える。
これって好み!(笑)

師は「サクっと聴いているものに
根源的なものがあったりする」と、喩えられた。

思い出したのはドナルドフェイゲンの名盤
ナイトフライのとある楽曲。

この曲の前奏であるピアノの出だし数秒の動きに魅了されて
当時やっていたバンドで「この曲をやりたい!」と言って
バークリーメソッドを習得していたであろうメンバーに
「無理ですよー」と失笑された記憶がある(笑)

音をとってコピーしたけど
普段自分では絶対にそのようなところに指のいかない
想像もつかない音色と動きに、四苦八苦したことを憶えている。

曲はMaxineという曲で、

Donald Fagen - Maxine


たった1、2小節のあいだに流れる異なった感情。
聴き始めは短調のようで哀しげだけど
途中、陽の射すような明るさもあって
そういえば聴くといつも秋の感じがしてた。


講義をとおして、それまでは
そこにあることを知らなかった「好き」の
何かについてを知ったようだ。

このこと自体がとても音楽的と思える講義は
不調だったけど来て良かったと思えたのでした。














<body>
<script type="text/javascript" src="http://www.research-artisan.com/userjs/?h=0&user_id=20060529000243138"></script><noscript>

</noscript>
</body>

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。