一見異質な<Classic>と<POPS>音楽体験のお話。
<classic(ピアノレッスン)>
前回の日記でも書いたけど3拍子というリズムは
もともと日本の音楽には存在していないという話を
物理学者でもあるピアノ教師が言っていた。
そして3拍子の曲を演奏するのは日本人は苦手である、
ということだった。
たまたま、私が<POPS>を初めて作曲した卒業制作曲が
3拍子になったので、何とタイムリーな話題、と思って
耳をダンボにして聴いたのだった。
そういえば私が以前日記で取り上げたジョビンの
children's gameも3拍子。ジョビンのボサノバ曲も好きだけど
どのアーティストのものでもインストゥルメンタルの
短めの珠玉な作品が好きで、3拍子の曲も多い。
何故レッスンで3拍子の話になったかというと
今度新しく出来た松涛のサロンで発表会があるらしい。
せっかくなので参加する事にする。問題は曲選び。
バッハは前回弾いたし急な話だったので
特に弾きたい曲のイメージを描いていなかった。
お薦めの作品はないでしょうか、と訊く。
彼はショパンのマズルカはどうだろう、と言った。
私は憂鬱で甘くロマンティックな(あくまでもイメージ)
ショパンよりも同じロマン派でもバッハのように明晰な
メンデルスゾーンの例えば無言歌や
ショパンのモダン解釈的なスクリャアビン、
若しくはラヴェルやドビュッシーの方が好きなのだけど、
そこに至りたいのであれば尚更、順番としてショパン後期作品の
マズルカを弾くのが好ましい、との事だった。
そして師が実際に何曲か弾いてくれた。
彼はマズルカ演奏の名手でもある。(マズルカも3拍子)
マズルカには3種類あるそうで、
1.土着性があってシンプル(民族的なリズム、曲調のもの)
2.内面性を表現したロマンティックなもの
3.以上の2つの要素を兼ね備えた土着的かつロマンティックなもの
という3種類を全て弾いてくれた。演奏も曲も素晴らしい。
前半はよく聴くようなショパン節だったけど
私は3番目に弾いた民族的なリズムを持ちながらロマンティックという
2面性を持ったものが圧倒的に好きだった。
しかしそう告げると一番難易度が高いとの事、、、チャレンジしてみたい。
<POPS(商業音楽)>
卒業制作がやっとやっと、期限を大幅に過ぎて完成。
自主的に点数を付けたところ一番最初の時点では、悲惨なもので
20点くらい、今はやっと50点というかんじ、、、
こういう曲は、きっと楽曲を数多く聴いたり
創作経験豊富な方々から見ると稚拙なんだろうな~と
想像しつつも今はこれしか作れないので、それも踏まえて提出。
POPSになっているのかどうか…(苦笑)
録音技術科の講義を受講していないので
音響的な技術を全く使うことが出来ず当然
ProToolsが使えない、録音機材、MIDIキーボード、
プロフェッショナル仕様の音楽ソフトなどツールがない、
1から自分で全て作るという作曲経験が無い、など
無い無い尽くしだったので、完成しただけでも良かったと思う。
このPCにデフォルトで付いてるようなオマケソフトで
3拍子を選択すると、リズムのループは実際には数百あるのに
4つしか出てこないので、リズムセクションは諦めて
曲を作っていった訳だけど、結果的にはなんだかんだと
やってるうちにドラムパターンも自分で作って入れたし
(出来はともかく…)当初作りたいような雰囲気にどう近付くか
少しずつわかってきたし何より、楽しかった。
1曲なのに時間かかったけど。
最初ピアノで作ったので右手のコードと左手のルート音で
まず録音して、そこから膨らませていったので
こういうかんじ、という漠然とした曲のイメージはあったものの、
そこに向かうというよりやっていくうちにそうなった、
という状態のほうに近い。ダンスしたくなる曲が好きなのだ。
とはいえ、そもそも3拍子でノリノリに踊るのは
ちょっと難しいんだけど、私が好きな3拍子の曲は
多分、180bpm以上の速度のものだと思う。今回のも183bpm。
だと、身体を左右に揺らしてず~っと踊る事が可能になる。
残念ながら今回の曲は3拍子の持つビートを表現できなかったので
踊れる曲ではないんだけど。
<火星人のダンス>
師が言っていた面白い事。
例えば日本の舞踊の動きというのは単調な動きをする
農耕民族的なリズムで、地に根ざすような動きこそ多いけれど、
例えばバレエのように跳躍する動きはない。
3拍子のリズムというのは、バレエや乗馬のように
跳躍して落ちる時までをカウントした時に(付点音符)
初めて発生するリズムで、ああいうスイングした
リズムというのはそもそも日本の音楽にはない、という話だった。
もちろん、音楽というのは「ダンス」から
発生したものだ、という事を前提として。
これを踏まえ物理学者的見地から彼は更に面白い事を言った。
もし、火星人や金星人などの異星人が地球の芸術を見たとき
例えば絵画のように視覚的な表現であるなら
ある程度はそれを理解出来るだろう、しかし舞踏というのは
引力や重力に関係していて無重力の月に行けば跳躍しても
地球と同じような3拍子にはならない。
重力や引力が違えばリズムが変わるので舞踏の表現は
地球のものとは全く異質なものになってしまうだろう、と言った。
マスターヨーダ、例えが面白すぎ。
そして、バレエで何故トウシューズでつま先立ちを
するかというと、上下する両方の動きを可能にするためで、
地上から離れようとする跳躍を強調すると共に
ダンスの動きというのは「飛翔する事へのあこがれ」なのだ、と。
つまり、重力に逆らって浮遊するごとく
それは軽さ…自由への憧れのようなものなのだ、と私は解釈した。
面白い…楽しいなと思う。
とてもクラシックピアノのレッスンとは思えな~い、
センセイの話もとても飛躍的(笑)
火星人や金星人のダンス、見てみたい。
<classic(ピアノレッスン)>
前回の日記でも書いたけど3拍子というリズムは
もともと日本の音楽には存在していないという話を
物理学者でもあるピアノ教師が言っていた。
そして3拍子の曲を演奏するのは日本人は苦手である、
ということだった。
たまたま、私が<POPS>を初めて作曲した卒業制作曲が
3拍子になったので、何とタイムリーな話題、と思って
耳をダンボにして聴いたのだった。
そういえば私が以前日記で取り上げたジョビンの
children's gameも3拍子。ジョビンのボサノバ曲も好きだけど
どのアーティストのものでもインストゥルメンタルの
短めの珠玉な作品が好きで、3拍子の曲も多い。
何故レッスンで3拍子の話になったかというと
今度新しく出来た松涛のサロンで発表会があるらしい。
せっかくなので参加する事にする。問題は曲選び。
バッハは前回弾いたし急な話だったので
特に弾きたい曲のイメージを描いていなかった。
お薦めの作品はないでしょうか、と訊く。
彼はショパンのマズルカはどうだろう、と言った。
私は憂鬱で甘くロマンティックな(あくまでもイメージ)
ショパンよりも同じロマン派でもバッハのように明晰な
メンデルスゾーンの例えば無言歌や
ショパンのモダン解釈的なスクリャアビン、
若しくはラヴェルやドビュッシーの方が好きなのだけど、
そこに至りたいのであれば尚更、順番としてショパン後期作品の
マズルカを弾くのが好ましい、との事だった。
そして師が実際に何曲か弾いてくれた。
彼はマズルカ演奏の名手でもある。(マズルカも3拍子)
マズルカには3種類あるそうで、
1.土着性があってシンプル(民族的なリズム、曲調のもの)
2.内面性を表現したロマンティックなもの
3.以上の2つの要素を兼ね備えた土着的かつロマンティックなもの
という3種類を全て弾いてくれた。演奏も曲も素晴らしい。
前半はよく聴くようなショパン節だったけど
私は3番目に弾いた民族的なリズムを持ちながらロマンティックという
2面性を持ったものが圧倒的に好きだった。
しかしそう告げると一番難易度が高いとの事、、、チャレンジしてみたい。
<POPS(商業音楽)>
卒業制作がやっとやっと、期限を大幅に過ぎて完成。
自主的に点数を付けたところ一番最初の時点では、悲惨なもので
20点くらい、今はやっと50点というかんじ、、、
こういう曲は、きっと楽曲を数多く聴いたり
創作経験豊富な方々から見ると稚拙なんだろうな~と
想像しつつも今はこれしか作れないので、それも踏まえて提出。
POPSになっているのかどうか…(苦笑)
録音技術科の講義を受講していないので
音響的な技術を全く使うことが出来ず当然
ProToolsが使えない、録音機材、MIDIキーボード、
プロフェッショナル仕様の音楽ソフトなどツールがない、
1から自分で全て作るという作曲経験が無い、など
無い無い尽くしだったので、完成しただけでも良かったと思う。
このPCにデフォルトで付いてるようなオマケソフトで
3拍子を選択すると、リズムのループは実際には数百あるのに
4つしか出てこないので、リズムセクションは諦めて
曲を作っていった訳だけど、結果的にはなんだかんだと
やってるうちにドラムパターンも自分で作って入れたし
(出来はともかく…)当初作りたいような雰囲気にどう近付くか
少しずつわかってきたし何より、楽しかった。
1曲なのに時間かかったけど。
最初ピアノで作ったので右手のコードと左手のルート音で
まず録音して、そこから膨らませていったので
こういうかんじ、という漠然とした曲のイメージはあったものの、
そこに向かうというよりやっていくうちにそうなった、
という状態のほうに近い。ダンスしたくなる曲が好きなのだ。
とはいえ、そもそも3拍子でノリノリに踊るのは
ちょっと難しいんだけど、私が好きな3拍子の曲は
多分、180bpm以上の速度のものだと思う。今回のも183bpm。
だと、身体を左右に揺らしてず~っと踊る事が可能になる。
残念ながら今回の曲は3拍子の持つビートを表現できなかったので
踊れる曲ではないんだけど。
<火星人のダンス>
師が言っていた面白い事。
例えば日本の舞踊の動きというのは単調な動きをする
農耕民族的なリズムで、地に根ざすような動きこそ多いけれど、
例えばバレエのように跳躍する動きはない。
3拍子のリズムというのは、バレエや乗馬のように
跳躍して落ちる時までをカウントした時に(付点音符)
初めて発生するリズムで、ああいうスイングした
リズムというのはそもそも日本の音楽にはない、という話だった。
もちろん、音楽というのは「ダンス」から
発生したものだ、という事を前提として。
これを踏まえ物理学者的見地から彼は更に面白い事を言った。
もし、火星人や金星人などの異星人が地球の芸術を見たとき
例えば絵画のように視覚的な表現であるなら
ある程度はそれを理解出来るだろう、しかし舞踏というのは
引力や重力に関係していて無重力の月に行けば跳躍しても
地球と同じような3拍子にはならない。
重力や引力が違えばリズムが変わるので舞踏の表現は
地球のものとは全く異質なものになってしまうだろう、と言った。
マスターヨーダ、例えが面白すぎ。
そして、バレエで何故トウシューズでつま先立ちを
するかというと、上下する両方の動きを可能にするためで、
地上から離れようとする跳躍を強調すると共に
ダンスの動きというのは「飛翔する事へのあこがれ」なのだ、と。
つまり、重力に逆らって浮遊するごとく
それは軽さ…自由への憧れのようなものなのだ、と私は解釈した。
面白い…楽しいなと思う。
とてもクラシックピアノのレッスンとは思えな~い、
センセイの話もとても飛躍的(笑)
火星人や金星人のダンス、見てみたい。