言葉による音楽的な日々のスケッチ

作曲講座受講日記と、言葉による音楽的日々のスケッチを記録

花を贈り、すれ違い、語る

2007-08-28 01:06:43 | 作曲理論講義/受講録
先日はペン大でした。


我らが菊地先生、少々遅れて登場。半分に減った
冷えたエヴィアン1Lサイズを携えて。

いつものように、マイクとCDJのラインを繋げていて、

いつものように、顔見知りの人と談笑したりして待つ。




マイク繋がる。




いつもと違ったのは、、、


マイクを通して開口一番に菊地さんが発した言葉に、




耳を疑う!!!(笑)



「○○さん。」←私の名字




、、、何故?


呼ばれる理由を考える。心当たりなし。
かつて「先生に呼ばれた」記憶を思い起こす。
褒められて呼ばれたためしはなく、
むしろ逆なので反射的にドキっとする(笑)

それに講義で名前を呼ばれる確率は極めて低いのだ。


たとえば私が、菊地さんの助手のように楽曲分析し、
楽譜を起こしているM君のように、普段から


「このBdim7はG7の転回形じゃないですか?」
などというコアな会話が成り立つ(笑)
優秀な生徒なら話は別だけど


考えてみたらこの3年、実際に私が
菊地さんとした会話といえばほんの数回で、
ショコラがどうとか、最もおいしいフランス料理の
レストランはどこですか?とか



食べ物の話ばかり(苦笑)
音楽のお話は出来たためしがないダメ生徒である。


で、やはり今回も、食べ物に絡む話なんです(笑)



しかも、私は気づかず菊地さんの前でありえない
失態を演じていたのでした・・・とほほほほほ。



「○○さん。土曜日クレ○○○○ール付近にいませんでした?」


「え!?・・・?
 居ました。先生、、菊地さん。も、いらしたんですか!?」
(そんなはずは。何度も店内を観たけれどいらっしゃらなかった。)

「いや。目の前をす~っと○○さんが横切ったんですよ(笑)
「○○さーん」って声かけたんだけど(笑)
気づかずに通り過ぎたからソックリな人だったのかな~と、
この辺の界隈、の(笑)」


「ええ~~~~!?ほ・本当ですか!?
あたしどうして気がつかなかったんだろう・・・。
失礼しました。いや。本当にガッカリです(笑)」

「いえいえ、失礼なんてことはないですけど」

「菊地さん、どこにいらしたんですか?」

「ファー○○キッ○ンのところに」

「そうですか、、、あぁ。まったく気がつきませんでした。

 本当に失礼致しました。あの日、クレ○○○○ールに行ったのです」

「お一人で?」「いえ、友人と」
「そうですか~」「カモを頂きました」

---生徒の皆さん、やりとりに(笑)---

「夏のカモ、どうでした?」「・・・」
「痩せてたでしょう?」「ええ。あまり・・・(笑)」
「夏は鱸とかのほうがいいですよ」


私は菊地さんは土日は自由が丘の自宅でスローライフ(笑)という
勝手なイメージを抱いていて、新宿には居ないような気がしていた。
見た顔が(笑)プライヴェートな食事の時間を
邪魔してはいけないと土曜日を選んだのだった。


それにしても、、、不思議なくらい
店に入るまで、全く人の気配を感じていなかった。
というかその場の事だけ記憶から抜け落ちているようなのだ。
人は視界にも入っていなかった。
何故気がつかなかったのだろう?マヌケすぎる。。。


暑さのせいで普段以上のボケっぷりだったであろう。とはいえ、、、
誰かのすぐ目の前を通り過ぎて、その「誰か」が
敬愛する音楽家で教師でもある菊地さんだったというのに
声を掛けられて気がつかないなんて、自分でも信じがたい、、

もう一度、あの場所に戻ってやり直したーーーい!(笑)


よーし。また行こうっと(笑)



あの日、私は待ち合わせに15分ほど遅れる、と
友人に連絡を入れたものの、実際はほぼ時間通りに着いていて、
そのまま向かおうとも思ったがふと思い立った、花を贈ろうと。
友人は来月早々誕生日を控えていた。

このタイミングで会うのは珍しかったから
是非にと伊勢丹の別館に足を向けたのだった。

それで、少々迂回した格好で結局15分遅れで目的地に着いた。
もし花を買わず、予定通りの時刻にお店に向かっていたら
菊地さんと、すれ違うこともなかったかもしれない。


音楽に関すること同様
菊地さんの「食」に関する言及にも絶大な信頼を寄せている。
だからご自身の速報に出てくる実在の(笑)レストランには
行きたくてたまらなかったのでした。


味のほうは前菜からデザートにいたるまで絶品でした。
前菜のにんじんのサラダとリエットはまた食べたい。
くりいむしちゅーの上田さんを上品なかんじにした
ソムリエ氏のサーヴィスも素晴らしく
あんまり居心地が良いもので3時間半も長居してしまった…

美酒と美味に話は弾み、男女について、
愛だの恋だの、かごの中の幸福か、泥沼の自由か、とか(笑)
映画や音楽や憂鬱と官能の話をたくさんした。


左は夏の痩せた(笑)カモ。右上、前菜盛り合わせ。右下、デザート

さて。そんなこんなの講義前の出来事のせいか、
なんとなくいつも以上に私自身もスタジオ内も
愉快な雰囲気になった気がしてなんだか嬉しくなって(笑)
講義どころじゃないのではないかと思っていたら、
逆にいつも以上に集中して身が入ったのだった(笑)


優秀なM君の指摘により、実際は
もっとも美味な(笑)サビの部分の分析は
まだ終わっていないことが発覚。
すれ違いを起こさなかった明晰な判断に感謝(笑)


何度か日記に書いているけれどLILICUBのSous un parapluie
私はとても気に入っていて、「この曲をすごーく好きって人は
そんなに居ないと思いますが(笑)」という菊地さんの推測をよそに、
分析した人は「1曲でもうおなかいっぱい」と言っていたのに、


私は、この曲をアレンジや適当さ、ヌケ感(笑)とともに
Comme au Paradi(楽園みたい)といいながら
最後の方でほんの一瞬だけマイナーになる小技とか(笑)
聴くと幸福な気持ちになるので
すっかり愛してしまったのだった。
自宅でピアノでも何度も弾いていて
歌詞を諳んじながら歌って味わって遊んでいた(笑)
(CDは絶版でプレミアになっていますが
 Sous un parapluieはiTMSに売っています♪)



そのせいか、他の、そうしなかった曲よりも音への感覚が強まって
複雑なため、菊地さんが何度も説明してくれても
なかなか頭に入ってこなかった理論も、いつもより
1段階(笑)深く浸透したのでした。

この曲にはフランスという国の適当さ(笑)が
いいかんじで出ているよう、とのこと。
前回のジャネットジャクソン(アメリカ)の曲にすら
そんなテキトー感はない、ということで
私はそんなフランス的な適当さが好きなのかもしれない。

で、今回の教訓。

・分析対象曲は聴くだけじゃなく実際に演奏して味わうほうが
 そうしなかった曲よりも音への感覚が強まって学習力UP(笑)

・新宿で菊地先生の庭といえる場所では万が一お会いした時に
 非礼のないよう目を皿のようにして歩く(笑)

・菊地さんを知っていると新宿シティ自体と
 お友達になった気がする(笑)

・夏のカモはスリムだ


スタジオを出ると昼間と違って涼しい風が吹いていた。
だから地下鉄に乗らず、駅まで10分弱を歩いた。

裏道を、通る。夥しいほどの人人、飲食店。
歓楽街独特のChaosな雰囲気。

歩きながら、ここに住む菊地さんの事を思い出し、
そのやりとりが響いてきた。音楽みたい。

いつもならよそよそしい一見茫漠とした新宿シティが
身近な親しい場所に思えてきて
不思議に心地よい新宿の夜となりました。












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夏は音頭でヘイヘヘヘイ

2007-08-16 01:37:35 | 日々
残暑お見舞い申し上げます。

お暑うございます。何でも東京は南国沖縄より暑いそうで。


しょ~~がないねぇー(←映像)


お盆ですが働いていました。
ほんとなら浴衣なんか着て盆踊りでも踊りたーい(笑)


お盆って行楽地は普通の休日以上にどこも混んでいて
遠方への交通機関はいずれも満杯でも

都心の通勤電車はガラガラなんです。
職場も人が少なくて静かだし。
なので私には、通勤にうってつけの日なのでした。


今日は午前中休みをとって銀行とか役所とか行き、
時間の読みがいいかんじに甘かったせいで


不意に1時間ほどたっぷり時間が余ったので
インターシティーでランチをしました。
もうすぐこの虚構チックな(笑)街ともお別れです。


いつも大勢の会社員やOLたちでひしめき合う
この巨大なオフィスビル群、今日は休みモードで、
なんだかいつもと全然違う時間が流れていました。


普段は行列でなかなか入れない店もスイスイ入店。
大満足で激ウマ中華料理屋さんからビルの外に出ると、
3階ほど階下に拡がる広大な中庭から乾いた熱風と一緒に
サックスの音色が吹き上がって来ました。



なぜか人気の少ないお盆期間中に、JazzLive


粋な計らいにはあれよあれよという間に
サラリーマンたちでいっぱい。


曲調が夏の空気にぴったりの軽快なボサノバに変わる。
圧倒的に男性が多い。何人かの人がリズムを取り出す、
見過ごしていた時間を取り戻してるみたい。
音楽が、非日常へと連れ去ってくれるひととき。



とはいえ会社の中はやはりどこか気が抜けてる。


私の脳内もいっそう気が抜けています。なぜなら
もうじきこの仕事も終わり、職場を去る、
ということを考えているから。そのせいか
夏の終わり、も同時に感じています。
目の前の新築のビルには西日が当たってピカピカに輝き
東京湾も空も、澄んだ濃い青の、夏真っ盛りだというのに(笑)

この4月から海外赴任する人々の仕事をマスター&咀嚼、整理し、
システマティックにツール化する、という事をしていて
上司などの殆どの人たちは今月に入って既に海外に赴任してしまいました。

この数ヶ月、日本から消えゆく部署で、
そこから消えゆく仕事をしていたと思うと切なーーい(笑)

って感慨、流浪のOL(笑)には付きもの、とはいえ
毎回終わりの頃にはやり終えた充実感と共に
一抹の寂しさと不安を抱く、、、


思い浮かぶのは職場と仕事を通して
親しくなった人たちの顔と顔や、顔。
楽しいやりとりの、多くのこと。


職場の雰囲気の良さは格別だった。

仕事はハードでも、人との関係性も環境も良好で。


でもふと考えていた。


あらかじめ数ヶ月先に終わるとわかっている職場で
この状態はずっとは続かない、という中で
互いに慈しみの気持ちがどこかで働いていたんじゃないかって。


たぶんずっと続くであろう。と思える状況には、
幸福な安心感があるけれど
いつかは終わるという状況の中には
記憶に強く刻まれる力がある。なんて事を
考えるのは


私が歓楽街で育った
自営業の家の子供だったからかも(笑)



以前ユリイカで菊地さんが自身の育った環境について
(幾分広義的ながら)
「ディアスポラ」に例えていて、
その事を「故郷喪失」感とも言っていた。


歓楽街で自営業、、つまり一般的に水商売
(うちはすし屋だった)というのは
どこか「水物」(笑)で、あの街の雰囲気。を
今も時々思い出すのだけど


華やいでいて繁盛していた店が
下火になって消えていくさまとか
友達の家が違う店になって
居たはずの人がいつの間にか居なくなったりとか

人生の栄枯盛衰的な(笑)独特な雰囲気が、
歓楽街(もしくは商店街)にはきっとあって、


子供心にも
ずっと今が長く続けばいいな、と思う傍ら、つい
その先や結末のことを考えて仕舞うのだった。


子供のころ菊地さんは家に帰っても
「帰った/帰った気がしない」の
両方の心情に引き裂かれていた、と言っていて
そのことは、自営業の友人にこないだ話をしたら
「すごくよくわかる」と言っていたのだけど

こんな感慨をもつ事というのは自営業
(商売をやめていてもう存在しない)の家で育つと
皆抱くのかな~などと考えたりしていた。
今思えばきっと特異な環境だったんだ…とか(苦笑)

思考のとりとめがなくなってきたので(笑)

盆踊り、ってことでlibretom音頭。

今更かもしれませんがこんな遊びを教えてもらってしていました。

http://maker.usoko.jp/nounai_feti/

深夜番組で今田浩司とかがやっていて
何だろうと思ってたけど

私の脳内データだそうです。(写真1)
なんだ。「善、休、嘘、食」って。
かなり合ってる・・・。

脳内フェチ(写真2)
「声」「己」「髪」っていったい。


libretom音頭が気に入って
頭の中でメロディつけてしまいました。

libretom音頭でスキダラケ
libretom音頭でテキミカタ
ってなんだよ!(笑)


libretom市

人口 【総人口】75,380人 【世帯数】36,182
【男性】39,070人 【女性】36,310人 
各種
データ 面積1125平方km / 人口密度67人/平方km
市民の平均所得429万円 / 昨年出生数839人 死亡数523人
平均寿命61.3歳 / 失業率5.6% / 名産品快感まんじゅう
市の花オオハンゴンソウ 市の鳥ニワトリ
1日の救急車出動数91回 / 下水道普及率74.7%
発生事件ベスト3バスジャック 業務妨害 ニセ札

住民の声
運動場45個じゃ足りねー(28歳 自動車整備士)
ここの市長赤丸急上昇です(46歳 FP)
バッティングセンター誘致賛成!(59歳 大工)

libretom音頭

libretom音頭夢を拾って金を磨く ソレ
女開拓をした街
のんべんだらりと33年 サテ
ツバメを優しく包む街
ヘイヘイヘヘヘイ
パーラーの質では勝ち目が無い
ヘイヘイヘヘヘイ
市長が居るからここに住む
libretom音頭でスキダラケ
libretom音頭でテキミカタ

<libretom高校>

校訓
見学・交際・外様

生徒数
男子218名 女子186名 計404名
データ
<出身者職業ベスト3> 自動車整備士・経済評論家・モデル
<主な留学先> アルメニア・メキシコ・中央アフリカ
進路
<昨年度>
大学進学率24.8% 就職率55.4%
大学100名(四年制52名 短期48名)
専修・各種学校49名
民間就職187名 公務員37名 家事・その他31名

偏差値56

校歌
汗出せ押し出せ財布の中身出せ もも裏の違和感消え去らぬ 
凛々と「砂糖」が好きだと声高に 影満ちる日も足くさの日も 
不審者だらけの教室で 4階建てピンクの校舎 
向かい風でも libretom高校
喉元すぎれば libretom高校

















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