眠らない街

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ナビスコ決勝~大分-清水戦

2008年11月01日 | FC東京&サッカー
TV観戦で、清水を応援していましたが、0-2で負け。
大分が初優勝を飾りました。
東京が2004年に初優勝した時、直後のリーグでの対戦相手が大分でした。
「ナビスコ覇者なら、大分に負けないよな~」
と思って、勝ち切れない東京にブーイングしたこともありました。
あの時の東京と異なり、大分は勝ちパターンを持った良いチームに成長なったと思います。

ただ、私の中では、大分が勝ったというより、清水が勝てなかったという印象が強いです。
大分は良いチームなのは間違いありません。コンセプトの統一された組織的なサッカーをしています。
でもね、いくらシャムスカ監督が、
「大分は守りだけではない。攻めもある」
と言ったところで、降格した札幌より得点数が少ないチームでは、説得力がありません。
やはり、大分は守りのチーム。先制して、ゲームコントロールしてナンボでしょう。その「ナンボ」はかなりの精度と統率力があるのですけど。

話を元に戻して、私の中での焦点は、清水が得点出来るかどうかでした。
で、清水が得点した瞬間(先制する、同点に追いつく)、ゲームはほぼ終わりだと思っていました。
清水の攻撃陣は、J屈指だと思います。
個々の能力じゃなくて、チームが持つ攻撃のスキルとそれを生かす精度が屈指だと思うのです。
しかし、この試合に限っては、屈指の攻撃陣は沈黙しました。
清水は、自分たちのサッカーを出し切ることに注力し過ぎたのではないか?
大分の攻略法を、どれくらい考えていたのか?・・・という点では非常に疑問が残りました。
攻撃スキルと精度が高くても、プランが伴っていなかった印象です。
清水側に決定機はあったものの、清水の攻めは大分の守りを一瞬たりとも崩してはいません。
サイドからいくらクロスを上げても、中央のターゲットは少ないし、得点のニオイがしません。
そもそも、中央でボールが落ち着くからサイド攻撃が生きるはずですが、中央でどっしりキープするという感じではありません。

大分の攻略を考える場合、川崎が3-0で快勝した川崎-大分戦がモデルケースになります。
大分は3バックにマンマークを敷いていて、常に1人余る形を作ります。
大分を攻略するには、中盤でボールを奪って、攻撃、守備同数のカウンターを仕掛けるのが理想。
3トップならば、それをし易いのです。
先制された直後、清水は交代カードを切ります。サイドバック児玉→市川、MF山本真→マルコスパウロ。
攻撃面の特徴は異なっていますが、同じポジションの選手を代え、布陣に変更はありません。
FWの投入は後半44分に原→矢島。
オプションの1つとして、4-3-3はなかったのかなと。

清水の基本布陣のダイヤモンド4-4-2が悪いわけではありませんが、それは大分の土俵でもあります。
前半も攻め急ぎ過ぎていたし、大分のリズムに合わせてしまったような気がします。
選手も、長谷川監督も。

#ここで書いたのは一例ですが、シャムスカ監督のコメントを見ると、大分が非常に繊細なゲームプランを持っていたことが分かります。