laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

なぜ死ぬ?なぜ産む?なぜ産みたい?

2013-11-26 | cinema

ある愛へと続く旅見てきました。やたら説明的なタイトルのくせに中身をそんなに上手に表してないと思った。。画像はイタリアでのポスター。この世にやってきた?生まれでた?うん、こっちのほうがまだいいかなあ。むしろこのブログのタイトルがいいんじゃない?www

の感想はいずれまたあらためて。

→からの~www

四泊五日の京都紅葉狩三昧&南座二日目&三日目観劇を兼ねて遊びほうけてまいりました。

ので、なぜ死ぬ?なぜ産む?なぜ産みたい?関係についてはまったく忘却のかなた、であります。
(感想は12月3日に書いております)

いちばん覚えてるのはやはりいちばん興味のあったジェーンバーキン(カメオに近いちょい役)ですね。
ちゃんとインテリっぽく見えるのが、若きころのバーキンを知ってる人間からすれば意外だけどwもはや素顔はこっちに近いんだろうな。
英語がなまってるのに笑った。フランス語が英語なまりなのが可愛いとずっと言われていたのに、今や母語がフランス語なまりになっちゃってるのね。数十年住んでもフランス語が下手で、日本語は綺麗な岸恵子はある意味凄いのかもw

…本筋に関係ないですね、まったくw

物語としては重くて暗い旧ユーゴスラビア内戦をめぐるイタリア人とアメリカ人カップル(サラエボで知り合った)が長い年月を経て、ボ・ヘ(長いので省略)でおきた真実へと向かっていく・・・というものですが。
その真実がけっこう重くてねぇ・・・
てかそもそも主人公カップル、とくに女性(ペネロペクルスが見事に老けていて、英語のなまりもほ矯正されて、まじでソフィアローレン目指してるなこいつ、と思った)がどうしてここまで子供を欲しがるのか、のテーマに直結する部分がどうしても理解できなかったのよ。
出会い→新婚の時代の部分で瞬間睡眠に陥っていたから余計なのかもしれないけれど、後で補ったストーリー(もともと流産しやすいからだでニ度早産を繰り返し云々。。。)を加えても、だったら子供のいない人生、という選択もあるんじゃ?と思うわけで。
歌舞伎役者の妻wwwとかならともかく、旦那も「子供を作らない人生でいい」と言ってるし、わざわざ異国に渡って、代理母を使ってまで子供を作りたがる動機がわからん。
代理母の真実・・・これが重いわけなんだけどさ。
(ネタバレしてますんで読みたくない人はとばしてね)

結局夫とはセックスしなかったのにその直後、セルビア人?クロアチア人?兵士に集団レイプされ、そこで妊娠してしまう。夫はそれを目撃し・・結果的にその子を自分たちの子として認めてしまう。
内戦から妻と生まれた子供を避難させたあとも自分は残りそして・・・

結局夫は自責の念?絶望?わけのわからない衝動?で自殺してしまうわけだけど。

イタリアからやってくるカップル、代理母になるセルビア人の女、イタリア女をガイドしたことから終生の友(片思い?)になるセルビア人男の四人の主人公すべてに、どうにも共感できない。どの人にもなんでそうなるの?なんで他の生き方ができないの?と思ってしまう感じでした。
もちろん登場人物に共感できなくても感動できる映画はたくさんあるのだけれど、こういう、現実に即した重いテーマの場合、違和感が先に立ってしまうと、画面と距離感が大きすぎて、かえってただただ重苦しさだけが残ってしまう、そういう気がしました。

タイトルに戻りますが。
なぜ死ぬ?→夫
なぜ産む→代理母
なぜ産みたい?→ヒロイン
そしてなぜ結婚する→ガイド
を付け加えて、誰もが、生きていくことに関する物凄く重要なポイントの行動が理解できない、という
稀有な映画だったのでした。ははは。

そして映画をみるたびに感じる「自分の現代史に、現代世界の自分たちをとりまいている環境」に対しての問題意識の低さを改めて思い知らされて、愕然となってしまうわけでした・・・


セルビア人にしか見えないペネロペの息子役の子は、なんと監督と原作者の実子だとか。
なるほど、(いろいろな意味)・・・