倉野立人のブログです。

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〈ご活動あってこそ〉

2012-12-26 | インポート
去る12月24日は、天皇陛下が79歳の誕生日を迎えられ、あまねく国民から祝意が寄せられました。
当日の記者会見を通じて、また、とりわけ、今年の陛下御夫妻の歩みを振り返ると、何とも国民の心に寄り添った言動が改めて実感され、敬意 というと おこがましい感ですが、身を削って国民を思い続けられるそのお人柄には、頭が下がるばかりです。
陛下は、2月に心臓のバイパス手術を受けられましたが、この時期に手術に踏み切られたのは、翌月に行われる 「 東日本大震災一周年追悼式典 」 に、何としても出席したい、という思いがあったからでした。
術後わずか20日余りの体調も万全でない中、当日は4分を超える追悼のことばを述べられ、まさに 身をもって 被災者を思う気持ちをことばにされたのでした。
また、10月には原発被害の福島県を訪問、除染の状況を自らの目で視察なされ、被災住民や、除染に携わる関係者に慰労のことばをかけられました。
その際、単に被災者を見舞うだけでなく 「 除染に関わる方々の健康が心配です。 」 とも述べられ、あまねく国民の置かれる状況に心を配られていることが伝わりました。
陛下に近い関係者は 「 陛下は、周囲からの情報を得ることはもとより、それらを、ご自身の目で確かめないことには気が済まないご性格なのです。まさに 現場主義 といえるものです。 」 とし、とりわけ心を痛められた震災については、幾度となく被災地に足を運ばれ、床に膝を着いて慰めのことばをかけられる姿が非常に印象的であったところです。
また、陛下は 「 公平の原則 」 を大切にされ、すなわち 「 あちらに行ったがそちらには行かない 」 ことの無いよう、もし都合で行けなかったところには、次の機会に無理をしてでも必ず訪れるよう配慮されているそうです。
長野県においても、7月に、先の地震で被災した栄村を訪問され、仮設住宅の被災住民らに励ましとねぎらいの言葉をかけられました。
79歳といえば、私の父親が他界した年・・・自分の親が7年に亘って身を患い人生を終えたことを思えば、その年齢にして、健康不安を抱えながらも 激務 ともいえる公務をこなされるお姿は、スゴイとしか言いようがありません。
「 陛下は、ご活動あってこその象徴天皇 という固い信念をお持ちです。 」 と述べられた、羽毛田前宮内庁長官のことばに、陛下の 意思の強さ を垣間みるところです。
今後もご壮健で過ごされますことを ご祈念するばかりです。
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