倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

東北・北陸信越エリアが豪雨災害に ~「令和元年東日本台風」を彷彿とさせる大雨被害~

2022-08-05 | 日記

3日の未明から朝にかけ、東北北部や北陸信越エリアに記録的な大雨が降り、各地で大きな被害が出たことが報じられました。

この報に接し「他人事じゃない」の思いを強くいたしました。

 

 

 

気象庁は、東北エリアと北陸信越エリアに それぞれ「線状降水帯」の発生が確認されたとしました。各地域では多いところで1時間に100mm前後の猛烈な雨が降ったとみられ、河川の氾濫による家屋の浸水や 土砂崩れや(豪雨に伴う)鉄道の乱れなどが相次いだとのことです。

 

 

東北エリアにおいては、青森県深浦町で 午前8時までの3時間に、1時間あたり154mmの観測史上最多の雨が降ったほか、秋田県の十和田湖畔の国道では土砂崩れが発生し 付近を通行中の車が土砂に乗り上げて動けなくなったとのこと。

 

 

 

さらに、大館市を流れる下内川で(堤防の一部が)破堤し 氾濫が起きたそうです。

また、北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅の入口が大雨で冠水し、駅構内の出入りができなくなったそうです。

この大雨に伴い、秋田新幹線の盛岡駅⇔秋田駅間は運転見合わせを余儀なくされ、在来線も全線または一部区間で運転見合わせとなりました。

 

 

 

 

 

一方、新潟エリアや北陸エリアでも大雨の特別警報が発表され「経験したことがないような大雨」が降ったことが報じられています。

新潟県村上市では 域内を流れる「荒川」が氾濫、数百棟に及ぶ家屋等が浸水被害を被(こうむ)ったほか、山沿いの集落では土石流による土砂災害が発生したことが報じられています。

 


 

 

村上市では、1日の総雨量が 観測史上最高の410mmを記録し、市内の広域に亘って浸水被害が発生したとのこと。

 

 

 

山沿いの集落では土石流が発生、土砂や流木で多くの家屋等が損壊の被害を受けました。

「たかが雨」されど その降りようは凄(すさ)まじく、住民らは まさに降ってわいた大雨によって、自然の猛威を知らされることになったのでした。

 

 

 

この大雨による被害に伴い、道路の寸断や 電気・水道等の社会インフラが停止するなど、地区住民の復旧作業や日常生活に大きな影響が出ていることが伝えられています。

 

 

 

 

・・・・・。

私が 今回の〝大雨報道〟に触れ 強いトラウマを実感したように、多くの 特に長野エリアの方々は、さきの「令和元年東日本台風」の甚大な被害を思い出されたことでありましょう。

報道で伝えられる河川氾濫(越水)の模様や 土地家屋への浸水の模様は、さながら さきの「令和元年東日本台風」の被害状況の〝生き写し〟であります。

普段は穏やかな河川が、一転 牙(きば)を剝(む)いて住宅等に襲いかかる様(さま)を見せつけられ、そして 不測の浸水被害によって、多くの方々のご自宅などが泥水に浸(つ)かっている様子が伝えられる毎(ごと)に 私たちは〝あのとき〟を思い出し、同じ思いにさせられている現地(被災地)の方々の悲嘆の思いを共有するところであります。

 

 

 

被災地の状況は ことのほか厳しいことが拝察されます。

被災現場の片付け(清掃)のために とにかく先ず必要な水が出ない・このクソ暑い中で電気が通じないことから クーラーはおろか扇風機も回せない状況・そして コロナ禍の最中(さなか)…何というか 三重苦・四重苦の中での復旧作業を余儀なくされていることでありましょう。

 

私は、発災後 直ちに長野市消防局ならびに危機管理防災課に対し、被災地支援の見込み(予定)はどうなっているか照会しました。

今のところ 当該の県市町村から応援要請はありませんが、いずれにしても 総務省 消防庁を頂点とした災害公式ネットワークの連絡方式に準じつつ、応援要請があったときには直ちに飛び出せるよう準備は遅滞なく進めているとのことでありました。

 

私自身、さきの「令和元年東日本台風」の際には、多くの他自治体職員の方々が当地に出動され さまざまな形で支援してくださった姿を目にし、その度に感謝の思いを新たにしたものでありました。

 

 

 

 

今は まさに「恩返し」のときであろうと思います。

但し いたずらな〝プッシュ支援〟は かえって現地の指揮命令系統に混乱を来(きた)すことになってしまうことから、私の立場として(各所管局課に対し) あくまで先方または国県等の要請に基づくものの、もし それ(要請)があった際には、迅速かつ積極的に対応するよう強く申し入れをいたしたところです。

あのときの 派遣職員の方々が真摯に活動される背中を見て、胸にこみあげるものがあったことを思い出しています。

 

ときと場所を選ばない「線状降水帯」のような異常気象の温床は、いつなんどき自分たちの頭上に降りかかってくるかは予想だにできないところであります。

「明日は我が身」そして「お互い様」なのですから。