コロナ禍「第7波」で感染者が急増し 医療への負荷が大きくなっているとして、長野県は8日、独自の医療アラート(4段階)で最高の「医療非常事態宣言」を発出しました。
これに伴い、感染状況を6段階で示す県独自の感染警戒レベルも 全県で最高の「6」に引き上げられ「医療提供態勢の逼迫(ひっぱく)が懸念される状態」としました。
ただ、第7波では重症者がほとんどいないため 現時点で強い行動制限は県民らに求めないとのことです。
この宣言は、昨年1月・8月に続き3度目で、今年3月末に医療アラートを現在の4段階運用に変更して以降は初めてです。
感染者向けに確保可能な520病床の使用率は6日が51,3%・7日が54,8%・8日に至っては55,4%となり、連続して宣言発出の目安の「50%以上」となりました。
これまで県は、高齢者など重症化する危険性の高い人が 必要な時に適切な医療を受けられる状態を維持するため、また7月28日に確保病床使用率が35%以上になったとして「医療特別警報」を出しましたが、使用率の上昇傾向に歯止めをかけることはできませんでした。
今回の宣言では、目標として 確保病床使用率の50%未満への引き下げ・外来診療の負荷の抑制・社会経済活動への影響を最小限にすることを挙げ、そのうえで「医療への負荷軽減」と「感染拡大防止」の両面から対策に取り組むとしています。
重症化の危険性が低い人には、自宅での健康観察の検討や受診前の自己検査への協力を求めるとのこと。
また 新たな手立てとして、20~30代が対象の「若年軽症者登録センター」を10日に設置します。
これは、重症化リスクが低いと考えられる20~30歳代で 医療機関を受診しない有症状者向けに、WEBでの申請により 県が抗原定性検査キットを配布し、陽性になった方を やはりWEBにより陽性者として登録するものです。
このことにより、感染拡大の要因(者)となっている若年層の陽性判定の手続きを簡便化することができるほか、もし陽性判定が出た場合は いたずらな感染拡大をさせることなく療養を求めることができます。
長野県「若年軽症者登録センター」/長野県HP
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https://www.pref.nagano.lg.jp/kansensho-taisaku/happyou/jyakunen-keisyousyapress.html
宣言が発出された中でありますが、域内の感染状況は厳しさを増しています。
長野県においては、8日に(感染者数が)2,695人と過去最多を更新したことが報じられています。
私の住む長野市においても、7月に入ってドン!と感染者数が急増して以降 いわゆる「高止まり状態」に陥っています。
ここのところ 一週間の感染者数は、4日/418人・5日/345人・6日/445人・7日/343人・8日/144人・9日/533人・10日/515人と、もはや この(多くの)数に慣れてしまうほどになっているのは 由々しき事態と申せます。
8/4日(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(418人/市25489~25906例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752711.pdf
8/5日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(345人/市25906~26251例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752742.pdf
8/6日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(445人/市26252~26696例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752787.pdf
8/7日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(343人/市26697~27043例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752797.pdf
8/8日(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(144人/市27044~27187例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752808.pdf
8/9日(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(533人/市27188~27720例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752865.pdf
8/10日(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(515人/市27721~28235例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752909.pdf
もはや検査体勢は逼迫の度を増し、この際は いかに検査などの初期のコロナ対応を如何(いか)に効率化できるかが〝持続可能的〟な(保健所等の)体勢維持に欠かせない要件となってきました。
そんな中、長野県においてはコロナ感染症の「みなし陽性(臨床診断)」の運用を開始し、長野市においても9日からこれに準ずることになりました。
感染症者の急増に伴い、診療・検査医療機関への受診に一定の時間がかかり過ぎる現状を踏まえ「みなし陽性」として 手続きの簡便化を図ることとしました。
「みなし陽性」とは、コロナ感染者と同居等の濃厚接触者が有症状となった場合に 医師の判断により検査を行なわず臨床症状で新型コロナウイルス感染症と診断する取り扱いを言います(この場合でも 抗ウイルス薬の使用や入院・宿泊療養が必要となる場合は検査が必要となります)
但し「みなし陽性」を実施するかどうかは医師が判断するもので、濃厚接触者ご自身が判断するものではないとのこと。また、いずれにしても 医療機関への受診が必要だそうです。
このことにより、医療機関への負担を軽減し 検査体勢の効率化を図ることが期待できます。
コロナ禍は、感染した当事者さんのみならず、それをケアする医療従事者の方々にも大きな負担を強いることになっています。
今後も それぞれの立場・機関において創意工夫を重ね、過度な負担を強いることのなく 適切なコロナ対応が実践されることを期するところです。