新市長を迎えて リ・スタートを切った長野市政…議会(議員)といたしましても、あくまで是々非々のうちに あくまで市民生活向上を期して、引き続き職責を果たしてゆきたいと意気込むところであります。
この日(11月22日)は「政策説明会」が行なわれました。
「政策説明会」は、市政に関する事業や課題について 行政サイドから議会への事前説明を行なう機会として設けられているものです。
この日は、来る12月定例議会の議案などの事前説明の他、さまざまな案件について報告・説明が行なわれましたが、そんな中 私は「放課後子どもプラン総合事業の在り方検討」に関する報告について注目(評価)いたしました。
長野市の放課後子どもプラン総合事業の「在り方検討」については、従前にも(本ブログで)触れた経過がありますが、長野市の所管(こども未来部こども政策課)が 同事業の持続的維持発展のために 敢えて現体制を見直すことに踏み込んだことに対し、私の立場でも評価しているところです。
「放課後児童の健全な居場所」として設置(整備)された 児童センター等の放課後子ども事業は、時代の趨勢(すうせい)と共に その役割は重要かつ多様性を増し現在に至っています。
そのうえで 長野市としては、現有の体制のままで事業を運営し続けることは、各施設における児童の健全な見守りに いずれ限界が生じてくることを予見し、今のうちに事業の運営体制の在り方を検討し (事業運営を)より良い方向に導くべく試行錯誤を重ねることとし、私は この、市(所管課)の姿勢について評価を寄せたところであります。
概して 市の業務というものは「現状維持」や「事(こと)無かれ主義」が跋扈(ばっこ)し、たとえ事業等に課題が認められても そこに早いうちに敢えてメスを入れ、事前のうちに軌道修正することは(所管課は)あまり やりたがらないものであります。
しかし ここ(こども政策課)においては、事業が継続している今のうちに 敢えて課題を表(おもて)に出し、今のうちから将来に向け改善を期して取り組むこととしております。
いわば この〝勇気ある行動〟は、他でもない 放課後児童のための英断であります。
事業が行き詰まってから「さぁ どうしましょう…」というのでは、何より施設を拠(よりどころ)とする児童やその家族に負担をかけることにつながることから、そうならないうちに事前の手立てを講じる努力をすることは、結果として利用者のためになると評価するところです。
その意義のうえに立って 市(所管課)は「市としての基本姿勢」を大前提として据え、事業の継続性と多様性を維持できるよう計らうことを明確に打ち出しています。
今後は かかる基本姿勢の下(もと)、どのような運営体制を敷くことが 他でもない放課後児童のためになるかを模索しつつ、将来に向けた放課後子ども総合プラン事業の在り方を検討してゆくことになります。
今回 取り組まれている「放課後子ども総合プラン事業の在り方検討」は、これからの市政運営における様々な取り組みの「模範事例」と評されるべきとも思います。
市が抱える諸課題について、現有のうちに問題点や将来課題について検証を行ない、早期のうちに公表し 市民関心を高めると同時に、事業の継続を図りつつ将来に向けて検討を進める。このことは 取りも直さず市民理解が得られることにつながることとなるでしょう。
そのうえで肝心なのは、その「検討」は 行政側に立った〝行政のための検討〟であってはならないことを申し添えるところです。
あくまで 将来に向けた市民益向上のための検討であるべきであり、その〝微妙なところ〟を斟酌したうえで事業(この場合は在り方検討)に臨めるかどうか…この辺りは まさに行政手腕にかかっていることと申せます。
いずれにしても 今や児童の健全育成に欠かせぬ事業となった「放課後子ども総合プラン事業」、今後のより良い「検討」が期されるところであります。