要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

TOB後にこそ、真の価値が待っている?

2010-11-03 10:16:44 | 投資日記


ちょっと逆説的なんですが、TOB後の方がファンダメンタルに起因した利益享受が待っているんじゃないのかと思うのです。

以前、仕事をしている時に、客先(非上場企業)の与信などを調べる事がありました。で、相手方のBSやPLを貰ったりしていたのですが、まぁ何と言うか、凄い政策をバンバン出してるんですよね。子会社の利益も余剰金も一切合財、2-3期の内に親会社に配当してたりとか。あれは上場会社では出来ないですね。逆に、非上場化してしまえば、法に触れない程度にかなり大胆な事をやるんじゃないでしょうか?特に安定企業でキャッシュリッチな企業の場合は。。

バリュー投資家が思った以上(利益以上)に利益還元を得られないのはおそらく、、エージェンシー問題があるからだと思うのですが、TOBでエージェンシー側(経営者側)の被還元比率が高まれば、その分、株主としての権利を行使するようになるんじゃないかと。。要するに、経営者と株主が一致すれば、それだけ利害が一致し、使わない金はどんどん還元されていくんじゃないでしょうかね。上場したままでは、株主還元しても株主比率の低い経営者側は、やってる事の割に対して儲からない。一旦還元してしまうと、もう戻ってこない。経営者からしてみれば、株主は単なるクレクレ厨なわけですね。だからこそ、配当政策と言う権利を経営者側が悪用し金を内部に留保し、なかば私欲の為に保蔵すると。。であれば、欲深い買収者(≒ハゲタカなり、経営者なり)に掌握された後のが旨みのある投資になると。

そう言う意味で、TOBされて非上場化してしまったら流動性は失われるかもしれませんが、永久保存株として持つ事もありなんじゃないかなぁと思います。少数株主となった個人株主の利害なんか気にせずにバンバン還元してそうな気もするのですが。うーん、興味深いですね。TOB⇒非上場化後のバリュー株の行方が気になりますね。
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