要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

ROE=収穫倍率とその制約条件と失敗した場合の末路

2024-07-01 12:17:37 | 投資日記
一粒蒔いて何粒収穫できるのか。昔のヨーロッパでは凡そ2-5倍程度。エジプトやメソポタミアでは20ー30倍程度だったとか。
この投入に対する取れ高って概念は汎用的で、ROEとかでも同じことが言えるんだよね。

投入資本に対してどれだけ利益が収穫できるのか。金という種をまいて金を収穫する。
収穫倍率よりは相当低いけど、それでも投入分除いて数%は取れる。

で、まぁここで大事だなぁと思うのは結局のところ、そういう美味しい大地は限られているって話。
例えば収穫倍率30倍だから毎年蒔き続ければ10数年後には全世界に小麦が栽培されることになる。
でも実際、制約条件としてその収穫倍率が可能な土地は限られている。その他にもいろんな制約条件がある。

投資をする上で大事なことは、この収穫倍率がどのくらいあるのか、だけではなくて、どんな制約条件が付いているのか、
どこまでなら現実的にいけるのか、十分な余地がある程度明確に見える場合のみにやるべきッて事。そこら辺を見誤ると本当に悲惨なことになる。


この写真のようにエジプトナイル流域で耕作可能な部分は一目瞭然。
灌漑や地形等の制約条件で多少増減するだろうけど凡そ草生えてる部分は行けそう。
そういうのを考えないで、ただ凄い成長してるからといって高値で投資すると死んじゃうよって感じ。
サハラ砂漠まで耕作可能って前提条件で値付けされた割高株なんてかったら死んじゃうよね。当たり前だけど。

ガラスの天井っていうのかな。ちょっと意味違うか。ここでいうのは、成長余地が見えてないときほど注意が必要ってことね。
「まだいける、まだまだいける」といって拡大路線を突き進んでいき、結果としてこのガラスの天井にぶつかって業績死亡。
残ったのは拡大路線の残骸として採用された設備や人的資本。売上貢献できないのに固定コストはいっちょ前で利益を蝕むという事態。
これ、突然死ぬこともあるしじわじわ死ぬこともある。ジワジワ死ぬのは小売り系が多いかな。サンマルクとか、ABCマートとか。そろそろコメリも仲間入りしそうかな。
売上増えても利益がついてこない。結果として利益率低下。それもとても奇麗な滑らかな墜ち方。競争激化というより、自社店舗でカニばってるよね。みたいな。

これは本当によく見る光景。まじ注意しようね。
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