My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

地方版総合戦力 その2(移住誘致について)

2015-07-04 16:43:57 | その他の仕事
総合戦略策定のポイントとして、現状認識をしっかりする
ことを挙げた。

人口はここ5年で年平均237人ずつ減っている。
税収は年平均で4,700万円ずつ減っている。

当町でも最近空き家バンクを立ち上げた。
空き家を売ったり貸したりしたい人が登録して移住者に活
用してもらおうという取り組みだ。これはこれで必要な取
り組みだが、どれだけ成果をあげられるかは未知数だ。

例えば、空き家バンクの成功例と言われている長野県佐久
市は設立から7年間で300件弱の成約があったそうだ。
随分多いように思うが、佐久市の人口は約10万人なので、
単純に人口1.3万人の当町に人口比で換算すると年間5.6
件ペースということになる。

佐久市は東京から新幹線で1時間20分、車で2時間30分、
東伊豆町は特急で2時間20分、車で3時間10分かかる。
また佐久市は医療体制が充実していることでも有名らしい。
移住者に対する助成制度は双方甲乙つけ難いので、気候が
温暖だという当町の利点が評価されたとしても、佐久市を
大きく上回るような成果を得られるとは考えにくいだろう。

移住者に対する助成制度を充実させることは必要だが、
単に金額を増やすだけでは、ふるさと納税の豪華特典競争
のように、本来の趣旨を逸脱した過当競争に巻き込まれる
だけだ。そもそも、当町には財政的な余裕が無い。

自分は移住者の数を競うのでは無く、どんな人に移住して
もらうのが望ましいかという切り口で取り組むべきだと考
えている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿