ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

「NHK「あさイチ」が放射線測定ミス」と「尻取り川柳(176)」

2011-11-27 06:58:00 | 時事・雑感
今週NHKは朝の情報番組「あさイチ」で、
10月17日放送の「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」について、
食事に含まれる放射性物質量の数値を誤って測定したと謝罪した。

「あさイチ」はV6の井ノ原快彦さん、 NHKに少ない元気な有働アナウンサー、
ハッキリ物を言う 柳澤解説員をキャスターに、
政治経済、生活実用、エンターテーメントなど人気のワイドショーである。

テレビでは疎遠だった40歳前後の女性の性や心の悩み、恋愛、ギャンブルなど、
斬新な「キラキラ40」は、保守的なNHKにしては画期的な企画であろう。
私も今輝いている著名人との対談「プレミアムトーク」や、
日本の観光地を紹介する旅番組「JAPAナビ」などは好んで見ている。

問題の「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」も視聴したが、
福島県や東京都などに住む全国7家族の食事サンプルをS大学で、
ゲルマニューム検出器により放射性セシウム(Ce134,137)を測定した。

当初に放映した食事サンプルから札幌、福島、東京、大阪で3.3~5.6 Bq/kgを検出していたが、
再検査では検出限界(4.5~8.2 Bq/kg)以下で、総て検出せず(ND)に訂正した。
かつて国の「有害物質の日常食品摂取量調査」研究班員の経験から、
福島以外の北海道、東京、大阪で、原発事故の影響するセシウム134を検出した成績に、
日本の食品行政から考えて眉を顰めていた。

今回の数値の訂正は視聴者に外部圧力の疑念を抱かせ、
しかも0(ゼロ)からND(検出限界以下)の訂正とは「何ぞや」の声が寄せられている。
NHKでは12月15日に、何故ミスが起きたのかを検証する番組を放送する予定だが、
検出した最初の測定値が、後のNDの検出限界が高く成っているので、
恐らくセシュウム134のピークと、他の物質の妨害ピークを加算したからだろう。

それにしても近頃はメルトダウン、放射性セシュウム、暫定基準、検出限界等と、
科学の専門用語が頻繁に使われ、なかなか理解しにくい部分もある。
現役時代に「分析屋」をしていたので、問題の検出限界について少し書いてみると、
どんな試験法でも信頼して数値化できる限界があり、それを「検出限界」と言う。

例えばある試験法でセシュウム134の検出限界が5 Bq/kgだとすると、
詳しく計算して4.999 Bq/kgの数値を得ても、検出せず(ND=not detect)になる。
分析上の検出限界は検査機器や検査法により常に変わるが、
今回のゲルマニューム検出器による核種の測定では、
特に検査試量、測定時間、妨害ピーク等により、検出限界は大きく変化するようだ。

今日のブログは専門的に成り過ぎたきらいがあるが、
この種の分析上のミスは、まあ初歩的な感じがしないでもない。
今は放射能と言えば多くの人は敏感に反応するので、
NHKのような巨大メディアが作る番組は影響が大きいので、
慎重の上にも慎重に作成して欲しいものだ。

さて先週の「しりとり川柳」ですが、
貴重な朝1時間弱で15句前後を、朝ドラ「カーネーション」をバックに詠み、
毎日お遊びの「頭の体操」に励んでいます。

今週も政治関係は少なく、震災や日常生活を詠んだ句が多く成りましたが、
マンネリ化して粗雑になり、川柳と言うより下句を使った直感の短文に成りました。
努めてユーモアとウイットに富んだ句を心がけていますが、
技術者だったので理屈ぽく、諸に心情が表れた気恥ずかしい句もあります。
秀作はありませんが、創作上好きな愚作を◎印を付けて見ました。笑読ください。

●音立てて 日本の国力 崩れ落ち

●さすがです そんな総理が 出て欲しい ◎

●何だった 政権交代 したけれど

●辞任して 済むよな事か 原発事故

●落とし穴 仕掛けた者も 落とされる

●成果なし 仕分け作業は 見世物で

●何もかも 無くしてしまった 大津波

●悪よのう 会社の金で カジノとは ◎

●親なれば 馬鹿な息子も 可愛がり

●鬼と化す 明智光秀 本能寺

●理不尽と 承知で頼む 裏入学 ◎

●怒られて 気づくようでは まだ子供 

●一人寝で 寒さ堪える 雪の夜 

●疲れてる 徹夜マージャン 身に応え

●上手くいく 知らん振りする 亭主かな 

●間接に 聞いて驚く 大風呂敷 ◎