ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

「野田内閣の支持率とTPP」と「尻取り川柳(173)」

2011-11-17 06:51:00 | 時事・雑感
マスコミの世論調査が発表されているが、ほぼ各社とも同じ傾向を示し、
9月の政権発足時は60%以上あった野田内閣の支持率は40%付近まで下がってきた。

また国民注視のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)については、
野田首相の交渉参加方針を支持するが、支持しないより若干多いようだが、
政府の説明が不十分と思う人は8割を超えている。
参加を支持する理由は「貿易立国で日本経済の成長戦略」を期待し、
不支持は「日本の農業が壊滅的な打撃を受けるから」との対立構図に成っている。

鳩山元総理が国連での「炭酸ガス25%削減」演説と同様に、
民主党政権は外国で花火の打ち上げるのがお好きのようだ。
野田総理も「10%まで消費税引き上げの国際公約」や「TPP協議参加」など、
国内で明言しない重要事項を、軽々しく国際会議で表明するのは如何なものか。

TPPはパフォーマンス好きな菅元総理が、年頭所感で「平成の開国」として打ち上げたが、
例の大震災が起こり復興に専念しなければ成らなくなった。
その間に中国経済の台頭、世界の経済不況、しかもオバマ大統領には来年に選挙があり、
いつの間にか米国がナウイ新政権に参加の触手を伸ばして来たのだろう。

そんなTPPの誘いで国内世論を二分する争に成っているにも拘らず、
慎重な総理がAPEC会議でTPP参加に向けた協議に参加するとかと、
訳の分からぬ玉虫色の言葉で参加に舵を切った。

もちろん総理の決断は日本の国益を考えての事だろうが、
深読みすれはオバマ大統領にトモダチ作戦や普天間基地移転に負い目を感じ、
急遽APECでリップサービスも兼ねて、参加紛いの表現にしたのかもしれない。

私はTPPについては耳学問の素人だが、これだけ日本中が騒いでいるので、
現時点の思いを綴っている。
このTPP問題は米や自動車の輸出入の関税問題だけでなく、
人、物、金融等の21分野にも及ぶ交渉のようだ。
「平成の開国」とも言われ、医療、保険、金融などにも影響するようだ。

そこでTPPに参加すべきか否かと聞かれれば、
政治も経済もグローバール化した現代、島国日本の将来を考えた時、
手法に問題は在るが総理の下した方向性は正しかったと思う一人である。
日本が参加表明するや、早くもカナダやメキシコも参加意向を示した。

ただTPP交渉には優秀な官僚が裏方を務めるといえども、野田政権では荷が重く、
国会論戦を聞いても、お粗末な大臣答弁や閣内不一致の印象を強く受ける。
どんなに震災復興予算が早く通っても、消費税引き上げ、普天間基地移転、
その上にTPP問題と重要な政策が目白押しだ。
これらの難題を野田政権が乗り越えれば長期政権に繋がり、
「明治の開国」「戦後の開国」に次ぐ「平成の開国」宰相として、
その名を歴史に残すのは間違いなかろう。

しかし残念ながら今の民主党政権だけでは、この難局を解決出来るとは思えず、
早期の解散総選挙と政界再編成により、
この難題に対処する方が、早道の様に思うのは私だけだろうか。

さて先週の「しりとり川柳」ですが、
貴重な朝1時間弱で15句前後を、朝ドラ「カーネーション」をバックに詠み、
毎日お遊びの「頭の体操」に励んでいます。

今週は政治や震災関係を詠んだ句が多く成りましたが、
マンネリ化して粗雑になり、川柳と言うより下句を使った直感の教訓に成りました。
努めてユーモアとウイットに富んだ句を心がけていますが、
技術者だったので理屈ぽく、諸に心情が表れた気恥ずかしい句もあります。
秀作はありませんが、創作上好きな愚作を◎印を付けて見ました。笑読ください。

●数合わせ それも重要 陣笠は ◎

●模索する 野党と連携 野田総理

●本心が 分からないのが 政治家か

●衰える 日本の国力 憂慮する

●TPP 玉虫色の 参加です ◎

●鞄持ち 秘書を務めて 政治家に

●身に沁みて 感じています 原発事故

●売り込みを しても売れない 風評で

●復興に これから何年 掛かるやら

●心配よ 高齢社会 これからの

●朝食後 薬飲むのが 恒常化

●成りにけり 嫌な役職 くじ引きで ◎

●もてるかと 洋物ブランド 買いあさり

●秘密だと 言ってる本人 吹聴し

●海の中 テレビに映る 竜宮城 ◎