ここ近年は総理をはじめ、大臣の就任期間が短いので、
報道などで見聞きする議員の肩書きや敬称は、「前大臣・元大臣」だらけです。
マスコミが勝手に「前大臣・元〇〇大臣」と呼ぶだけならまだしも、
任期がたった数ヶ月で、「大臣経験者」というプロフィールになることは、
肩書きだけ立派で、中身のともなわない政治家がどんどん増え、
これからのニッポンの政治にとって、大きなマイナスになるのでは・・・
というのは考えすぎでしょうか。
事業年度を一年度も経験しないで、何が「経験者」でしょう。
民間企業では、こんな経歴は通用しないどころか、逆に信頼を損ねます。
創業者の二世・三世が、そうやって経歴(ハク)だけをつけ、
社長になって会社を潰すのはよくあることです。
議員が自ら「ハク」を自主規制することなどないでしょうから、
せめて、一年以上任期を務めなければ「経験者」と呼ばないなど、
報道機関などが自主基準を設けたほうが良いのではないでしょうか。
そうしなければ、ますます有権者の目は欺かれてしまいます。
しかし、そうすると今度は不祥事を起しても、
一年たつまでは何がなんでも大臣の椅子にしがみつこうとする議員が、
たくさん出てきそうです。
あ、それは今も同じか。