くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

脱原発の障害となる菅首相

2011-07-13 22:40:04 | 政治経済のことも考えよう
菅首相が脱原発を推進しようとすればするほど、
世の中の流れは、脱原発から離れていってしまいます。

つまりこういうことです。

被災地の復興が遅れている原因のひとつとして、
菅首相のなりふりかまわぬ居座りが社会から批判をあびています。

その菅首相は、居座りの大義名分として脱原発を掲げています。

すると国民の意識の中には、
「復興を遅らせている原因」⇒「菅首相の居座り」⇒「首相の推進する脱原発は悪」
という構図が自然と刷り込まれていきます。
専門用語は忘れましたが、これは心理学的にも理にかなっています。

脱原発を支持することは、菅首相を応援することになり、
逆に菅首相を批判し退陣させるには、脱原発の否定が象徴となる。
脱原発派には、大きなジレンマが生まれているはずです。

いまの政局と原発の議論は、
まるで幕末の「倒幕」と「佐幕」、「攘夷」と「開国」の組み合わせのようです。

菅首相が政権の座に長居すればするほど振子は一方に寄り、
菅首相の退陣後は大きく反対側に振れるでしょう。

振子のエネルギーを溜めないようにするには、
やはり早いうちに退いてもらうしかないのではないでしょうか。
そして原発の是非は、政局の問題とごちゃまぜにしないよう、
冷静になって考える必要があるのではないでしょうか。